「楽天西友ネットスーパー」、21年1月~3月の売上3割増、23年上期稼働で新たな物流センターを千葉県松戸市に新設
2022.04.22
2021.12.21
楽天グループと西友が協働で運営する「楽天西友ネットスーパー」が、ラサール不動産投資顧問、NIPPOが共同で開発する大型物流施設の全フロアを賃借し、貸借人(テナント)の要望に応じてオーダーメイドで建設、賃貸の形を採るBTS (Build To Suit)型の専用物流センターを新設すると発表した。稼働開始時期は2023年上期を予定している。

今回の物流センターは千葉県松戸市に所在し、東京外環自動車道「松戸インターチェンジ」から約4km、東京23区を網羅する環状七号線まで約7kmと至近で、首都圏中心部への配送や高速道路網を利用した首都圏広域への配送にも適している。
また、新京成電鉄新京成線「みのり台駅」から徒歩約15分に位置し、職住近接の就労環境としても利便性が高い。
ネットスーパーを始めとした電子商取引(EC)が生活基盤として定着したこともあり、総額330円の配送料(注文商品の合計額が一定額以上の購入で配送料無料、一部地域では送料無料サービスは実施していない)で生鮮食品、加工食品、冷凍食品、惣菜、日用消耗品など最大2万アイテムを配送する楽天西友ネットスーパーの需要も急速に拡大している。
21年1月~3月の売上げは前年同期比29.9%増、また4月~6月の売上げは前年同期比28.4%増となるなど、新型コロナウイルスが比較的落ち着きを見せる中でも継続的に伸長している。
新設する物流センターは、延べ床面積約2万1500坪(約7万1000㎡)で、楽天西友ネットスーパーの物流センターでは最大規模となる。常温、冷蔵、冷凍の3温度帯で最大4万~5万アイテムを保管可能。
また、搬送などの自動化設備を導入し、倉庫内作業を効率化することで当日配送枠を拡充し、首都圏における供給能力の強化を図ると共にサービスの利便性向上を図る。
楽天西友ネットスーパーでは21年12月現在、首都圏ではエリアに応じて千葉県柏市の物流センター、神奈川県横浜市の物流センター、および実店舗から配送しているが、今回の新設に加え今後も強固なサービス供給体制の構築を推進し、高まるネットスーパーサービスへのニーズに応え、ユーザーの利便性向上を目指していくとしている。
新施設概要
所在地/千葉県松戸市稔台5-1-1
竣工/2022年1月(予定)
稼動開始/2023年上期予定
延べ床面積/約2万1500坪(約7万1000㎡)
貸借面積/約2万坪(約6万7000㎡) 物件階数/地上4階建て