花王が日立との協創により売場づくり強化に向けて店頭支援巡回計画を自動化

2021.07.20

花王は、日立製作所によるAI(人工知能)と数理最適化技術(与えられた制約条件を満たした中で最も良い結果を導き出す計算技術。現実の問題を整理して数式で表し、数式に合ったアルゴリズムで最適な解を求める)を活用し、コンシューマープロダクツ製品の店頭支援を担う花王フィールドマーケティングによる販売店巡回の計画を自動立案するシステムを協働して構築、このたび本格運用を開始したと発表した。これによって業務能率化による活動生産性の向上を目指すとしている。

複雑化する生活者のニーズや購買行動の変化に対応するため最適な売場づくりが重要な課題となっている中、花王フィールドマーケティングでは販売店の店頭支援を行う約2000人の担当者(マーチャンダイザー)が全国の販売店を巡回。お客のニーズに対応し、買い求めやすく、販売店の売上げにも貢献できる売場提案や店舗改装の支援、新店舗の陳列など売場づくりの活動を行っている。

この活動は全国約60のエリアごと、販売店の要望や作業希望日、マーチャンダイザーの勤務予定・業務計画、技術・適性、自宅や訪問先各店舗間の移動時間など、多岐にわたる制約条件を考慮して計画担当者が経験をもとに手作業で時間をかけて巡回計画を作成していた。

この計画業務のプロセスを定式化、デジタル化し、統一したルールでより最適な計画を自動的に立案することによって計画業務の時間、コストの削減と店頭支援活動の能率化、業務平準化の実現を目指すため、日立のLumada(データから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するため、日立のデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称)ソリューションである「Hitachi AI Technology/計画最適化サービス」を導入した。

導入によって、これまで多くの制約条件を考慮して時間をかけて作成していた計画の最適解を高速に自動で導くことができ、さらに業務要件の変化に応じた追加学習、計画の履歴情報から特徴を学習させることによって効果的な計画に進化させることが可能となる。

年間数万時間を要していた計画業務を半減できると見込み、それによってより創造的な提案活動に取り組むことで業務能率化による活動生産性の向上を目指すとしている。

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