ファミリーマートが、アイスコーヒーのカップをプラスチックから紙へ変更すると発表
2022.04.08
ファミリーマートは、「ファミマecoビジョン2050」の取り組みの一環として2022年4月12日(火)より順次、アイスコーヒーカップをプラスチックから紙へ変更し、アイスコーヒーにおけるストローレスリッドの導入を実施すると発表した。
※ストローレスリッドとは、ストローの穴の代わりにそのまま飲める飲み口がついたもので、ストローをつける必要がなくなり、プラスチックの削減につながる。
ファミリーマートの環境への取り組み
ファミリーマートでは、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」「プラスチック対策」「食品ロスの削減」の3つのテーマにおいて、2030年及び2050年に向けて数値目標を設定した「ファミマecoビジョン2050」を公表。持続可能な社会の実現の貢献に取り組んでいる。
また2022年2月より実施している、都市型ワーカー向けにオフィス内で展開するファミリーマートのストアブランド「ファミマ!!」のコーヒーカップデザインの刷新に合わせて、環境に配慮した「ライスインキ」をパッケージに新たに使用している。

「ライスインキ」とは、米の副産物である米ぬか油の非食用部分を原料としており、従来の石油を原料としたインキに比べ、CO2排出量の削減など環境負荷の低減が期待できる。
他にも、スプーンやフォークなど各カトラリーにおいても、下記のような取り組みを行っている。
- スプーン・・・持ち手の部分を穴の開いたデザインとした軽量化タイプを導入
- フォーク・・・フォークの配布取りやめに向けて、現在都内10店舗で実証実験を実施中
- ストロー・・・生分解性プラスチック製ストローと、バイオマスを5%配合したストローを導入し、各店舗で選択できるように対応
- マドラー・・・本体は木製、外装の袋は紙製に変更
プラスチック削減に向けた動きが続く
プラスチック削減に向けた動きに関しては、昨今注目を集める「SDGs」や「サステナビリティ」、2022年4月の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」施行などを背景に各社様々な取り組みを行っている。
例えば、ローソンでは、2022年4月1日より順次、持ち手部分に穴を開け長さも短くしたプラスチック製スプーンとフォークを導入。また木製スプーンの選択を店舗が自由にできるようにしている。
穴開きスプーンとフォークは、2022年上期中の全店導入を目途に、4月1日より東京都内の直営店3店舗で開始すると発表している。これにより、年間で約67トンのプラスチック使用量削減が図れる見込みだ。
ローソンが、プラスチック資源循環促進法の施行に合わせて、木製や穴開きのスプーン・フォークを展開へ
イオンは、事業活動で使用する使い捨てプラスチックを2030年までに半減する目標を掲げ、2022年3月から順次、イオンの主要なグループ店舗で無料配布しているストロー・カトラリー類を、プラスチック素材から紙や木などの環境配慮型素材へ切り替え、年間で約150tのプラスチックを削減している。
イオン、無料配布カトラリー類を紙・木製に切替え。使い捨てプラスチック削減へ
今後もプラスチック削減に向けた動きはより活発になっていくだろう。