酒類

  • カスミBLΛNDEの挑戦、こう見る! 酒類編 上質な酒売場を目指す意気込みは感じられる、ただし、発展途上?

    BLΛNDE(ブランデ)3号店となった三郷店の酒売場は、日常使いの商品を極力そぎ落とした、スーパーマーケット(SM)の枠を超えた野心的な品揃えになった。 その一方で、ギフトやインバウンド需要を意識したデパ地下などとは異なり、「自分で買って家で飲む」ための上質を狙う。日常に上質をブリッジするのは店内に設置されたバーカウンターの役割といえる。 ワインや日本酒やウイスキーをショットで提供し、気に入れば買って帰ることもできる。都心から25kmの新興エリアでのチャレンジの成否は、日本の酒類市場の成熟度を示すことにもなるだろう。 洒脱なゴンドラ配置と見せるエンド 主通路の最終位置に置かれた酒売場は、一角が…

    2024.07.29

  • PB強化型まいばすけっと、こう見る! 酒類編 M&Z世代に向けた意図が分かる一方、ストロング比率の高いRTDはヘビーユーザー狙い?

    コンビニサイズの都市型小型スーパーマーケット(SM)のまいばすけっとは、イオングループのプライベートブランド(PB)の比率を5割以上に高め、かつM&Z世代(1980年代前半~2010年代前半に生まれた世代)にターゲットとする実験店を新横浜駅に近い仲町台にオープンした。このコンセプトが酒売場にどう反映されているのかを見ていこう。 M&Z世代はRTDとウイスキーが好き 最初にM&Z世代(20代~30代)の酒類消費の特徴を見ておこう。飲酒習慣者率(週に3回以上かつ1回に日本酒換算で1合以上飲む人)は、男性で2割以下、女性は1割以下で、どちらも50代の半分に満たない(国民健康・…

    2024.07.02

  • SIPストア、こう見る! 酒類編 自店のお客を明確にし、消費を先駆けた提案で「尖る」

    売場面積約88坪と通常店舗の2倍の広さのセブン-イレブン松戸常盤平店の酒売場は、常温ゴンドラ3本とリーチインクーラー扉4枚という構成だ。 酒類の売場面積は一般的なセブン-イレブンの店舗と変わらないが、変化の兆しを捉えた実験的な試みが随所に見られ、お客がどのような反応を見せるのか興味深い。ここで得られた知見がグループの他の酒売場にどのように反映されるのか楽しみでもある。 酒売場で見るべきポイントは次の6点。一般的なセブン-イレブンと比べたSIPストアの酒売場の特徴といえる6点である。 ①平易なクロス展開、②消費トレンドに合わせた棚割り、③購買履歴から新しいサブカテゴリーを抽出、④ブームの兆し商品…

    2024.07.02