三陽商会らが、OMOによる顧客体験向上のためのトライアルを開始
2022.04.14
株式会社三陽商会は、NRIデジタル株式会社、株式会社プレイドとが共同で、オンラインとオフラインを融合したOMOによる顧客体験の実現に向けてトライアルを開始する。
本取り組みは、三陽商会の「BLUE LABEL CRESTBRIDGE(ブルーレーベル・クレストブリッジ)」「BLACK LABEL CRESTBRIDGE(ブラックレーベル・クレストブリッジ)」の新ライン「CB CRESTBRIDGE(シービー・クレストブリッジ)」の第一号店舗「ららぽーと横浜店」(4月22日オープン)にて実施。
公式ECサイト「クレストブリッジ オンラインストア」および本店舗を活用する顧客の行動データをシームレスに解析・統合し、オフライン・オンラインの顧客接点で、その顧客のニーズや文脈を捉え顧客体験の向上を目指す。
NRIデジタルとプレイドは、オフラインとオンラインの様々な接点における顧客体験をシームレスにつなぐ共通基盤の開発およびその活用支援を共同して展開。主に、店舗における行動データの解析はNRIデジタルが開発したSaaSインテグレーションサービス「OMO OnBoard」が、ECにおける行動データの解析とオフラインとオンラインのデータの統合はプレイドの提供するCXプラットフォーム「KARTE」が担った。
■トライアルの背景と展望
三陽商会では各顧客接点における顧客体験の分断を課題としていた。この課題を解消し、より顧客本位の体験を実現することを本トライアルの目的においている。
今回の取り組みでは、来店時のチェックインを起点に、ECサイトなどの情報を見てリアル店舗に来店した人に、来店したものの購入には至らず、その後ECサイトを訪れた行動を解析できるようになることで、その顧客にとって最適な商品やイベントなどの紹介が可能になる。また、オフラインでのデータもオンラインの体験向上に役立てることができ、ECでも商品知識を持ったスタッフが接客しているようなコミュニケーションが可能になるなど、より細やかなブランド体験の提供が可能になる。
今後は、店舗の在庫データもリアルタイムに統合し、商品の在庫状況と顧客の行動やライフスタイル・年齢・体型などの顧客情報を複合的に組み合わせることで、お気に入り登録商品に基づいた来店促進や商品提案を目指すという。
■トライアル概要
店舗来店時、お客さまがスマートフォンなどでQRチェックインを行い利用許諾に同意することで、店舗での行動解析(3D距離センサーによる計測)が始まる。店舗での行動とECでの商品閲覧などをかけ合わせ、その人の好みや興味に応じた商品提案やイベント・キャンペーンなどの案内を行う。
