定着したハロウィーンは、店舗全体で演出を|「これは押さえたい」グロサリー編・2022年10月

2022.10.05

2022.11.09

フロントオフィス企画 近藤 智

第1週

10月1日(土)から10月9日(日)までの第1週を含む期間。コロナワクチン接種が進んできて、昨年自粛した秋の行楽シーズンを楽しみたい人が増えると予想される。アルコール類含め携帯用の菓子類、飲料類のニーズが高まる。

また、秋が深まり、サンマ、戻りカツオ、マグロなどの海の幸、リンゴや柿、ミカンなどの山の幸が出回り、秋の旬の味覚を楽しむ生活モードになる。

第2週

10月10日(月・祝)から10月16日(日)の第2週は、地域によっては初霜が降りて、冬支度が本格化するころとなる。セーターやコートが必需品となり、携帯カイロの需要も上がってくる。家電では暖房器具や加湿器も必須となり、買替需要も高まるころ。このころまでに歳暮ギフトの早期割引態勢を整えたい。

第3週

10月17日(月)から10月23日(日)の第3週は、気温が10℃未満の日がさらに増え、こたつ、ストーブがフル稼働するころ。食では鍋物料理、シチュー、スープなど本格的な冬モードの食卓となる。年末商戦のおせち料理、クリスマスケーキの先行予約態勢の強化が求められる。

第4週

10月24日(月)から10月31日(月)の第4週を含む期間。ハロウィーンがバレンタインよりも市場規模が大きくなって、さらに拡大している。コスプレグッズも含め、カボチャグッズ関連商材の菓子類を中心に目立つ売場をつくりたい。

店内従業員が仮装、コスプレして接客するといったアイデアなど、新型コロナ感染防止策を打ちながら遊び心に火を付ける演出がポイントとなる。

加工食品

たき火料理で秋を満喫!

秋のアウトドア以外にツーバーナーを使い、家庭の台所でも作ることができて、コロナ禍の「巣ごもり」を楽しむことができることをアピールしたい。

ポイントはたき火台を使用したレシピを中心に紹介して、直火で焼く料理だけでなく、ダッチオーブン、スキレット、ホットサンドメーカーも使用した楽しみ方をPOPで案内すること。たとえばグリル(網焼き)、ロースト、直置きグリル、ソテー、つるし焼き、ホイル焼き、煮込み、ホットサンド、炊飯がある。

さらに、こだわり調味料を訴求する売場にしたい。たとえば、オーガニックオリーブオイル、ごま油、甘口しょうゆ、コショウ、ピンクペッパー、天日塩などがある。

食べるだけでなく、作る楽しみ、食べてもらう喜びが体感できることを訴求したい。

重点商品

スパイス類は幅広く訴求したい。例えば、ローリエ、タイム、ブラックペッパーがメインとなる。その他にパスタ用にもオリーブオイル、粒マスタード、天日塩、藻塩、岩塩などのこだわり塩などはおいしさを増してくれる必須調味料である。特に塩はポットローストポークや薪焼きカルボナーラなどを作る際はこだわりたい調味料でもある。さらに、スモークジャーキーを作る際は甘いしょうゆが合う。

また、他部門のリカーとの関連販売をして、こだわり度を深めたい。例えば、ポークスペアリブベリーソース、ホイル煮込みハンバーグなどには赤ワイン、イサキのアクアパッツァには白ワイン、ハマグリの焦がしネギソースには日本酒、アップルタルタルにはラム酒など、相性の良いリカーも展開したい。

秋の家庭メニューの定番!シチューフェア

秋の代表的な定番メニューの1つがシチューである。シチューというメニューは単にシチューミックス粉などのグロサリー部門のみならず、素材として肉、魚、野菜の生鮮食材を煮込む料理なので食品売場全体での販促となる。

そこで、単部門だけでの訴求ではなく、鶏肉、牛肉、豚肉などの一般的なシチューはじめ、エビ、カニなどのシーフードシチューなど、メニューレシピ提案で店舗全体の客単価アップになる売場づくりに努めたい。

重点商品

各種シチューミックス粉はじめ、子どもにも人気のメニューであるため、アレルギーの特定原材料7品目不使用、あるいは28品目不使用は必須アイテムである。また、いろいろな生活シーン合わせて、レトルトのシチュー類、マグカップで作る即席シチューは必須となる。さらに健康志向として、化学調味料無添加のシチューミックスも展開したい。

世界パスタデー!人気のパスタフェア

10月25日の「世界パスタデー」に合わせて、いろいろなマカロニ、スパゲティを使ったパスタメニューを提案訴求したい。ポイントはパスタの種類、作り方、食べ方をPOPで案内して認知度をさらに高め、パスタ全体の売上げを底上げすること。

たとえば、最も細いパスタで人気の冷製パスタとしてカッペリーニ、穴の開いた太めのパスタで濃い目のソースと相性の良いブカッティーニ、北イタリアのボローニャ風ソースで食べる幅広の平打ちパスタのラザニアなどのロングパスタ類をレシピ訴求したい。

重点商品

ロングパスタではフェデリーニ、リングイネなど、あまりなじみのない商品群も訴求展開したい。また、ショートパスタでは、蝶の形をしたファルファッレ、ペン先のような、おなじみのペンネ、表面に筋があるリガトーニ、貝殻の形のコンキリエ、らせん状にねじれたフジッリなど品揃え訴求したい。

親子で楽しもうハロウィーンパーティ!

コロナ禍、年内での終息の見通しがつかない中、せめて身近な家族でハロウィーンパーティを楽しもうという企画を大いに訴求したい。売場づくりのポイントはカボチャグッズ、仮装コスプレグッズも売場に陳列して関連販売として展開。

また、部門だけでなくレジ部門含め店内の従業員が仮装、コスプレで接客応対するアイデアなど、ハロウィーンの雰囲気を出して、パーティグッズ、パーティ食材や飲料の訴求を強化したい。

具体的なパーティメニューレシピとして、ホットケーキ、たこ焼き、焼きそば、カレー、ハンバーグ、オムライスなどの子どもに人気メニュー提案がある。また、飲料として炭酸系飲料、野菜果物ジュース系飲料は必須アイテムである。

また、デザートとして、プリンの素、ゼリーの素などの手作りデザートをカラフルに品揃え、ボリューム展開したい。

重点商品

ホームパーティに子どもの友人も参加する場合があるので、パーティ食材にアレルギー物質のエビ、カニ、卵、乳、小麦、そば、落花生のない食材がどのカテゴリーも必須品揃え商品となるので注意したい。

菓子

お待たせ! 人気のチョコフェア!

9月の第4週に引き続き、新商品を前面に打ち出して、女性層に人気の各種チョコレートを品揃えしたい。売場づくりのポイントとして9月下旬は子どもを含む全客層をターゲットに展開するが、10月初旬は客単価が高い若い女性層をメインターゲットとして、ハイカカオ商品群、ラム酒入りチョコ、乳酸菌入りチョコ、個包装の大袋入りチョコレートなど高額商品群を訴求する。

重点商品

若い女性層がターゲットということで、3つの観点からアプローチする。1つはダイエットの視点。食物繊維入り、脂肪や糖の吸収を抑えてくれる商品群。2つ目はポリフェノール入りで美容効果を訴求した商品群。3つ目は乳酸菌入りで整腸効果をうたった商品群など。

秋の夜長! くつろぎのティータイム!

気温が徐々に下がってくる時季、秋の夜長のプチぜいたく時間が楽しめるようにおいしいスイーツ類を訴求。販売陳列場所はレジ前など、チェックアウト時の衝動買いとついで買いの訴求を強化する。価格帯は200円前後が売れ筋だが、プチぜいたく時間が目でも楽しめるようにウグイス色、桜色など彩を添えたい。緑茶類、コーヒー、紅茶など関連商品も訴求したい。

重点商品

どら焼き、みたらしだんご類、柏餅、まんじゅう類、ようかん類、カステラ、バウムクーヘンなど和菓子、洋菓子を一堂に品揃え。

10月16日は孫の日! 人気のミニ菓子フェア!

10月16日は「孫の日」なので、祖父母をターゲットにして、POP案内したい。同居していない場合には、ミニ段ボールに詰め合わせて店舗からプレゼント用に発送できるように販売体制を準備したい。売場には子どもに人気のミニ菓子、ポケット菓子とキャラクター菓子に加え、4連菓子、小袋スナック菓子など、バラエティの演出がポイントとなる。

重点商品

地元の駄菓子はじめ、おやつカンパニーのベビースターラーメン、湖池屋のポリンキーシリーズ、森永製菓のハイチュウシリーズ、チロルチョコシリーズなど。

すっかり定着! ウキウキハロウィーン

加工食品部門はじめ、店舗全体でタイアップした売場づくりがポイント。具体的には全店統一カラーにして、カボチャの絵でムードアップにつなげたい。また、親だけでなく地域の子ども会の幹事用には「七夕」「クリスマス」「ハロウィーン」は子ども行事の定番として、まとめ買いの案内もしたい。

重点商品

プレゼント用の小袋の低単価の各種カテゴリーの菓子群、パンプキンパイはじめ各種パイの関連のクッキー類を訴求。

リテールトレンドでは、加工商品・グロサリーについてを各種ご紹介しています。

詳しくはこちらより、ご確認ください。