飲料・酒類

  • 2024.02.02

    気温上昇、区切りの時季、それぞれのイベントの期待に応える酒を提案|「これは押さえたい」酒編・2024年3月

    酒文化研究所 山田聡昭 3月のテーマは「春」「お花見」「北陸」の3つ。気温が上昇しコートを脱ぎ始めるこの時季、気分は晴れやかになり、桜の開花で春の到来感はピークを迎える。そして新年度に向かう区切りとして、一新の雰囲気が広がる。こうした気分を捉えて、さまざまな期待に応える酒を提案する。 「春」=売場を春色に染める 月初めのひな祭りから売場は春色訴求にはっきりと変わる。酒売場もこの流れに則して、ピンクを前面に出す。 主役はロゼワインで、ビールやレディトゥドリンク(RTD)の春らしい限定品をうまく活用する。日本酒は桜や春らしい銘柄の酒や霞をイメージして薄にごりがある。 売場展開 ゴンドラエンドや平台…

  • 2024.01.15

    2度の三連休は「今年の鍋納め」&「春よ来い」をテーマに大胆に商品単価アップを狙う|「これは押さえたい」酒編・2024年2月

    酒文化研究所 山田聡昭 2023年の酒類市場はコロナ前のマイナス6%と推計されるが、家庭内消費(家計調査)は113%と好調が続く。一方、外飲みは75%まで回復しているものの、コロナ前には戻らないという見方が一般的だ。 家飲みにシフトした飲酒スタイルは、このまま定着する気配を見せている。家飲みはマンネリ化しがちであり、めりはりを付けた提案が欠かせない。2月は三連休が2回とめりはりを作る好機、家飲みを盛り上げるように仕掛けて高単価の商品を薦める。 ブーム到来ウイスキー 日本酒や焼酎、そしてワインが停滞する中、ウイスキーは業務用が戻り切っていないにもかかわらずコロナ前の105%と絶好調。消費支出は1…

  • 2023.11.24

    物価上昇が進む中、2つに分かれる中間層を両にらみの展開|「これは押さえたい」酒編・2024年1月

    酒文化研究所 山田聡昭 国際的な人流が急回復し日本の物価安がクローズアップされている。2024年は賃上げと物価上昇が基調となり、デフレ脱却の動きが加速するに違いない。そして、物価高を容易に受けいれられる富裕層&アッパー中間層と、賃上げが追い付かず生活防衛に走る層に分かれ、年金受給者は後者を象徴する存在となろう。 こうした環境下では富裕層&アッパー中間層向けの価値ある酒の提案と、リーズナブルな良酒の提案を用意し、イベント消費の提案でメリハリをつけることがポイントになる。 プレミアムウイスキー 前月に続いて1月もプレミアムウイスキーは一押しの商品群だ。スコッチは3000~4000円…

  • 2023.11.09

    パーティシーズンの家飲み、ぜいたくなマイホーム酒宴ニーズに応える|「これは押さえたい」酒編・2023年12月

    酒文化研究所 山田聡昭 今年の12月はアフターコロナ最初のパーティシーズンを迎える。個人の忘年会やクリスマスパーティはほぼコロナ前に戻ると予想され、なかなか復調しない会社関係のパーティも7割くらい回復するであろう。ただし、どちらも1軒で腰を落ち着けて飲み食いし、2軒目には行かない。早く帰宅する生活習慣は崩さないとみられる。 家飲みでのパーティも盛り上がるはず。3年間の家飲み暮らしで、自宅で上質な酒を楽しむ経験を積んできており、家族や友人とぜいたくな酒宴が広がる。12月はこれにいかに応えるかが鍵だ。 プレミアムウイスキー ウイスキーハイボールが外飲みですっかり定着し、ウイスキーユーザーの間口は老…

  • 2023.10.19

    大手が動き出した日本ワインを売り込む、減税で追い風のビールは引き続き伸長図る|「これは押さえたい」酒編・2023年11月

    酒文化研究所 山田聡昭 11月は減税で追い風のビールの伸長を図り商品単価の底上げを進める一方、オンシーズンになるワインの購買機会を日本ワインと新酒ワインの2つの商材で創出し、最大の売り時である12月で高単価商品を売り込む下地を作る。 糖質オフ・ゼロのビール ビール類の酒税率改正から1カ月、増税された新ジャンルの買いだめも解消して動き始め、ビールは減税の追い風を受けて堅調に推移しているはずだ。ビール類市場に動きのあるいま、安定成長が見込まれる糖質オフ・ゼロのビールを訴求してビールのユーザーの固定化を図る。 オフ・ゼロビールの提案は糖質やプリン体の摂取を気にするビールユーザーが焼酎やウイスキーにス…

  • 2023.08.24

    10月1日、酒税率改正でビール減税、ビールプロモーションに乗る|「これは押さえたい」酒編・2023年10月

    酒文化研究所 山田聡昭 10月1日に酒税率が改正され、ビールは減税、反対に新ジャンルは増税される。後者は9月末に大きな仮需が生じて10月最終週まで動きは鈍い。一方、前者は大手ビールメーカーが減税を機に主力ブランドのてこ入れを図ったり、新製品を投入したりして大規模なプロモーションを展開する。小売りはこの波に乗ってビール比率を高め商品単価の引き上げを図る。 ビール類の酒税改正の概要 ビールのメーカープロモーション対応 ビールは350㎖1缶当たり約7円の減税となる。マスコミはビール減税を報道枠で報じ、大手ビール4社はこの機に大々的にプロモーションをかける。アサヒは「スーパードライ」を軸にラグビーW杯…

  • 2023.07.26

    ビールに全力、かつ最終週は新ジャンル|「これは押さえたい」酒編・2023年9月

    酒文化研究所 山田聡昭 9月は敬老の日と秋分の日の2回の祝日があり連休が多いのだが、今年は秋分の日が土曜日であるため3連休は敬老の日のみ(9月16日~9月18日)で、パーティや行楽需要はここに集中すると予想される。 また、特別な行事としてはアサヒビールが公式ビールとなるラグビーW杯フランス大会が9月8日に開幕し、日本代表の活躍によっては大いに盛り上がる可能性がある。一方、新ジャンルは10月1日に増税されるため、直前の1週間、9月23日から9月30日までは大きな仮需が見込まれる。 ラグビーW杯でビールを売り込め 今大会はアサヒビールがオフィシャルビールとなり、フランスの試合会場では独占的に同社の…

  • 2023.06.23

    アフターコロナの夏のホームパーティ対策|「これは押さえたい」酒編・2023年8月

    酒文化研究所 山田聡昭 4年ぶりに行動規制のない夏を迎える。新型コロナウイルスが5類に移行された5月以降、外食は急回復し、個人利用はほぼコロナ前に戻りつつある。 大規模な宴会は復活していないものの、人々はリアルに会う楽しさを実感し動き始めた。この夏は帰省もレジャーも盛り上がるに違いない。よって酒の販促企画はホームパーティをターゲットに据えた提案となる。大小さまざまな集まりをイメージして、使いやすく場が盛り上がる商品を勧める。 大勢のパーティに飲み比べを提案 家族や友人が大勢集まるホームパーティは、普段飲まない酒を試す機会であり、いろいろな酒を飲み比べる場でもある。購入客数が最も多いビール類の場…

  • 2023.05.18

    花火だ! 祭りだ! 暑気払い、今年はワイン|「これは押さえたい」酒編・2023年7月

    酒文化研究所 山田聡昭 この夏は4年ぶりに隅田川の花火大会が開催される。よくやくコロナ禍が明けたと感じる人も多いことだろう。マスク姿の人も減ってきて、いよいよ夏本番の2023年。明るく酒を楽しみたい人々の期待に応える売場をつくる。 今年はワインで暑気払い 「暑気払い」は夏の初めの格好の飲み会ワードだ。仲間と飲みに出かけるのにも、久しぶりに友人と会うのにも、「今日は〇〇さんと暑気払い」で出かけやすい。家飲みならちょっとぜいたくな酒を開ける口実になる。「暑気払いにあの酒飲んでみようか」という具合である。 暑気払いの王道はビアガーデンだ。デパートやホテルの屋上での飲み放題プランは夏の風物詩である。家…

  • 2023.04.21

    祝賀ムードをちょいハレ消費につなげる|「これは押さえたい」酒編・2023年6月

    酒文化研究所 山田聡昭 6月の最大の話題は天皇皇后両陛下のご成婚30周年だ。コロナ禍が落ち着き、日常が戻ってきた感がある中で、この祝賀の話題は気持ちを上向きにし、消費を盛り上げてくれるだろう。30周年となるのは6月9日、前半は祝杯を提案し、そのままで父の日のギフト&ご馳走をおすすめする。 おめでとう! 日本酒で乾杯 天皇皇后両陛下のご成婚30周年を祝うには、國酒である日本酒がふさわしい。日本酒に絞って祝いの乾杯を提案していく。 年初からのご成婚30周年に伴う小売やメディアの動きを見ると、三越伊勢丹と高島屋は皇室写真展を1月からスタートし主要店舗を巡回している。また、主婦の友社や宝島社は記念写真…

  • 2023.03.29

    睡眠の質向上に積極的な生活者へ。“眠活”と眠るまでの過ごし方を提案する“夜向け”商品を

    ひめこカンパニー 山下智子 快適な睡眠を追求する“眠活”市場が盛り上がっている。健康志向が強まる中、免疫力の低下や認知症発症リスクの上昇といった睡眠不足の弊害が知られるようになり、しっかり眠りたいと考える人が増加。 さらにコロナ疲れで生活者が“癒やし”を求めるようになったこと、在宅勤務で夜遅くまでPCやスマホに向かい、睡眠の質が落ちるという問題が顕在化したことも影響しているようだ。 睡眠を科学的に分析する“スリープテック”への取り組みも進み、福利厚生の一環として眠りの質を可視化するサービスなどを社員に提供する企業も増えつつある。 そうした中、一般の生活者の間では気軽に試せる睡眠改善食への注目度…

  • 2023.03.24

    酒の涼味立ち上げ期、ホームパーティ、母の日のごちそうディナー、夏向けビールへ|「これは押さえたい」酒編・2023年5月

    酒文化研究所 山田聡昭 関東以西ではここ数年ゴールデンウィークの気温が25℃を超える日もあり、季節は進み初夏が近づいていると感じさせる。この頃から6月上旬の梅雨入りまで、天候は安定し、虫も出ない爽やかで過ごしやすい晩が続く。 まさに酒版の涼味立ち上げプロモーションの好機で、連休のホームパーティ、母の日のごちそうディナー、さらに夏向けビールの紹介とつなげていく。 パーティに爽やかなホワイトビール 近場に住む家族にとってゴールデンウィークは、盆暮れにプラスのプチ帰省のタイミングで、この時季は大人数の食卓となる世帯が少なくない。普段からよく酒を飲むヘビーユーザーに加えて、あまり飲まないユーザーも一緒…

  • 2023.02.24

    パーティの復活と春満喫のレモンサワー、ノンアル、微アルも押さえたい|「これは押さえたい」酒編・2023年4月

    酒文化研究所 山田聡昭 新年度の始まりと共に心機一転アフターコロナへと向かう4月。コロナ禍では健康意識が高まり感染予防が習慣化、適度な運動を習慣化させた人が多く見られた。この流れはこれからも続き、マスクを外しても手洗いやジム通いは止めない。 抑えていた旅行と外食は復活させるが、飲み会と会食は厳選し、意味の薄い集まりは見送る。一方でテレワークとオンライン商談、会議は継続し、家族と過ごす時間は長いままで、ワークライフバランスは個人、家庭に重心を移したままになる。 この春は3年ぶりの花見、そしてゴールデンウィークへと久しぶりに仲間と屋外での飲食が増える。こぼれる笑顔、あふれる笑い、おいしいものを仲間…

  • 2023.02.01

    春満喫のレモンサワーは底堅し、10月予定の酒税率改正と外のみ動向に注目を|「これは押さえたい」酒編・2023年3月

    酒文化研究所 山田聡昭 今年の酒類販売の最重要課題は10月に予定されている酒税率の改正への対応だ。増加が見込まれるのは減税される「ビール」と税率はそのままの「レディトゥドリンク(RTD)」だ。RTDは新ジャンルが増税されることでリーズナブルさが際立ち、大幅な増加もあり得る。 レモンサワー&焼酎ハイボール 長く2桁増を続けてきたRTDは、昨年はほぼ前年並みで着地し、勢いが落ち着いたように見える。だが、まだまだ底堅い増加トレンドは続いていると見るべきだ。 昨年4月に飲食店での酒類提供の制限がなくなり、業務用(外飲み)が徐々に復活しコロナ前の約60%の水準に戻った。外で飲めば家での飲酒は減る。 酒類…

  • 2023.01.25

    あえて酒を飲まないライフスタイル“ソバーキュリアス”が拡がりつつある

    ひめこカンパニー 山下智子 ノンアル、微アル、清涼飲料といった垣根を超え、ソバーキュリアスを実践する“ソバキュリアン”へのアピールが活発化。拡がるヘルシー志向の高まりを背景に、世界中でノンアルコール飲料に対するニーズが高まっている。 健康にいい、生産性がアップする、節約にもなると、ポジティブにお酒を飲まないという選択をするソバーキュリアスが、欧米のミレニアル世代の間でブームとなり、日本でも酒を飲まないことを“かっこいい”と捉える若者が増加。酒類メーカーはノンアルや微アルを謳う製品を続々と市場に投入しており、外食でもノンアルをウリにしたバーがオープンしている。 酔わずに心を満たす、香り高き微アル…

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