日用品・雑貨
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GWは「トラベル」のアプローチを強化しよう|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2024年4月
4月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「トラベルグッズ」 新生活のスタートである4月は、ゴールデンウィーク(GW)に向けて売場を変化させる時季である。「新生活用品」のニーズから「春」のニーズへと比重が変化していく。「新生活」が、ある意味、限定された人(生活環境が変化する人)がターゲットであるのに対して、「春」のニーズは、ほとんどの人がターゲットとなる。 そして、気温の変化と共に、お客のニーズは、体に直接触れるもの、身に付けるものから変化していく。化粧品や衣類、服飾小物など直接身に着けるものから部屋、家、庭など回り…
2024.03.04
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1人暮らし対応は食関連をベースに|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2024年3月
3月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「新生活用品」 新生活用品は、かつては「入学用品」「引っ越し用品」など、それぞれの部門が単独で提案していた。しかし、「新生活を迎える」という大きなテーマにすることによって、店舗全体としての方向性が明確になり、お客への訴求効果も大きくなった。 インテリア、家電、文具、家庭用品、日用品などの「1人暮らし」「新入学」などのテーマを担うメイン部門は、売場も充実し、提案も行われるようになった。 最近の「新生活用品」が、大きなテーマとなった理由は、入学や就職で発生するニーズ(例えば、入学…
2024.02.02
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変化するバレンタインの対策を改めて考える|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2024年2月
2月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「バレンタインデー」 2月のビッグイベントといえば、「バレンタインデー」。日本では女性から好きな男性にチョコレートを贈るイベントとして知られている。店舗では、チョコレートギフトを並べたバレンタインコーナーが特設される。 当然、チョコレートが売れるわけだが、では、日用品・雑貨部門では、どのようなアプローチができるのだろうか。バレンタインデーの歴史や日本のバレンタインデーの変遷を踏まえて、考えていきたい。 バレンタインデーの起源 バレンタインデーの起源は諸説あるが、ローマ帝国の時…
2023.12.26
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1年の初めに改めて防災用品を見直す|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2024年1月
1月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「防災用品」 「地震、雷、火事、親父」。昔の怖いものを並べたことわざである。現代では、親父の権威は強調されなくなり、地震、台風、洪水、異常気象といったところではないだろうか。 日本は、もともと「地震大国」ともいわれ、自然災害の多い国である。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災と2011年3月11日の東日本大震災によって、防災に対する意識は高まり、防災用品コーナーは、年間を通した定番売場となっている。 また、最近では異常気象が続き、台風や豪雨、河川の氾濫などの被害が出た…
2023.12.15
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正月準備の需要を知るため、地域の慣習・風習の深掘りを|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2023年12月
12月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「キッチンの正月準備」 年末の売場は、売るモノがいっぱいである。「師走」といわれるように、お客も忙しいが、店舗も忙しい。 ニーズは、お客の行動にある。掃除をすれば、そのための道具が必要だし、クリスマスパーティには、パーティグッズが必要になる。多くのニーズの中で、お客の行動ニーズに合わせて、「いつ」「何」を売るのかを計画的に行うことが必要である。 重要な点は、「欲しいものがある」ことである。12月は、ボーナス、歳暮、クリスマス、大掃除、正月準備とイベントが多く、普段以上に売れ…
2023.10.26
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大掃除に向けた商品提案、日常の掃除とは異なる、現代の暮らしへの対応を|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2023年11月
11月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「大掃除用品」 大掃除は、「すすはらい」が原型であり、12月13日に正月事始め(正月の準備を始める日)として、江戸時代に江戸城の「すすはらい」がこの日であったことから、一般家庭にも広がった。 新年の安泰と五穀豊穣を祈って、正月に年神さまを迎えるために、家中を掃き浄める、神事だったようである。やがて、年末に近くに繰り下がっていった。 大掃除は、昔ほど大々的ではないが、行事的(年末だから大掃除をしよう)、心理的(新しい年は奇麗な家で迎えたい)動機から行われている。新しい年には奇…
2023.09.22
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外でも家でも「あったか」を実現する商品をベースに考える|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2023年10月
10月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「あったか防寒対策用品」 最近の秋は、夏の残暑が長くなり、急に寒くなる傾向にある。年々、秋が短くなってきているようだ。通常なら、10月は、秋本番で、秋から冬への準備を行われる時季である。スーパーマーケット(SM)の雑貨部門としては、キッチンや食に対しての商品として、「秋の旬を味わう」ための商品をメインに提案する。 例えば、新米を食べるための食器やご飯用土鍋、しゃもじなどのコーナー、秋の代表的な魚であるサンマを焼く魚焼き器や長角皿、クリむき器、ギンナンむき器などである。 これ…
2023.09.01
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冬に向けて秋の温かい弁当箱を提案|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2023年9月
9月の定番の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 トータルプラン 横島宏一 今月のピックアップカテゴリー「あったかお弁当用品」 弁当用品といえば、春が一番のピークである。春は、新入学や就職などによる新生活がスタートし、昼の食事をする環境が変わり、弁当箱が必要になるからである。 一方、秋のこの時季は、弁当を食べる人たちが、冬に向けて温かい弁当を食べたくなり、衣類と同じく、秋冬用の弁当箱が必要になる。そのため、この時季は弁当を温かく食べるための用品を展開することが大切なのである。 また、この時季は屋外で弁当を食べる機会がある。運動会や体育祭などが開催されることが多く、家族で弁当を食…
2023.07.18
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定着したバーベキューを深掘り提案で攻める|「これは押さえたい」日用品/雑貨編・2023年8月
トータルプラン 横島宏一 ※今回から日用品/雑貨については「定番以外のプラスアルファ」提案をメインにします。定番の12カ月分の商品・売場についてはこちらの月別対策をご覧ください。 今月のピックアップカテゴリー「バーベキュー」 コロナ禍において、人気を集めたのが「アウトドア」である。密を避けて自然の中でのキャンプや庭でのバーベキューが人気となり、グランピングやキャンピングカーなどに注目が集まり、「キャンプ飯」がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で人気となり、アウトドアがブームになった。 新型コロナウイルスが収まりつつ、コロナ以前の旅行や観光、行楽などができるようになった現在、アウトドア…
2023.06.12
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梅雨対策はあくまで導入時季、GW後半戦から活動に適した商品展開|日用品/雑貨・5月の商品と売場
トータルプラン 横島宏一 5月は、4月末から続くゴールデンウイーク(GW)がピークとなり、GWが終わると、初夏の準備へと売場を変更していく。 しかし、本格的に夏物商品が売れるのは「梅雨明け」であり、夏物商品にしても、梅雨対策商品にしても、売上げを上げるための導入期であるから、5月の売上げには大きな貢献は期待できない。気温が上昇する前の準備としての夏物商品を見せつつ、活動に適した5月の気温で行われる活動に対する必要な商品を展開する。 それは、強くなる日差しに対する商品であったり、上昇する温度に対する商品であったり、学校行事で行われる遠足に対応する行楽用品などの初夏に対応する商品である。また、行事…
2023.04.15
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新生活と春の提案、下旬のGW準備に向けた売場づくりを|日用品/雑貨・4月の商品と売場
4月下旬からは、GWが始まる。GW前半までは、「GWの準備」を展開し、それ以降は、「GWを楽しむ」売場として、家にいる人たちができる楽しみ方や行動を提案する。旅行や行楽のための準備をきっちり行いたい。 また、新生活のスタートである4月は、GWに向けて売場を変化させる時期である。「新生活用品」のニーズから「春」のニーズへと比重が変化していく。「新生活」が、ある意味、限定された人(生活環境が変化する人)がターゲットであるのに対して、「春」のニーズは、ほとんどの人がターゲットとなる。そして、気温の変化とともに、お客のニーズは、体に直接触れるもの、身に付けるものから変化していく。気温の変化とともに変化…
2023.03.15
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新生活に向けた準備に全力、タイムリーに行事用品を展開|日用品/雑貨・3月の商品と売場
トータルプラン 横島宏一 3月になると暖かくなり始め、人は活動的になる。行楽、花見など屋外に出かけるようになり、人の行動が増えることで、ニーズも増える。ニーズに対応した商品の提案が必要である。 4月は、新入学・就職、新年度や新学期などがあり、3月はその準備の時季となる。新しい生活を始めるための準備期間である。「新生活用品」は、雑貨部門にとって年末、ゴールデンウィーク(GW)に次ぐ大きなテーマとなっている。 「新生活」をメインテーマとして、花見、行楽、卒業旅行、彼岸、ガーデニング、ひな祭りなど行事用品をタイムリーに展開して、売場を活性化させることが重要である。売場は、ピンク(桜色)やグリーン(若…
2023.02.15
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新生活予備軍の受験から新生活までのテーマを活用、バレンタインデーは製菓用品|日用品/雑貨・2月の商品と売場
トータルプラン 横島宏一 春の売場づくりをしていくが、気候はまだ寒さが続く時季である。受験、発表、卒業、入学、進学、就職、新生活と春の変化に向けて準備する商品を導入すると共に、冬の商品のメンテナンス、ケア商品が必要となる。 カイロやスキンケア、燃料、灯油、カーメンテナンス用品などの冬の消耗品は、きちんと展開していかなければならない。見せる商品としての春の商品と、売れる商品を分けて展開することが必要だ。 また、関東などのあまり雪の降らない地域でも、2月、3月は短期集中的に雪が降る場合が多いので、気象状況に注意し、雪対策用品(スノースコップ、長靴など)の準備も怠らないようにしたい。 売場に余裕がで…
2023.01.12
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正月用品は継続商品もあり、売場は冬物処分から春物導入へ|日用品/雑貨・1月の商品と売場
トータルプラン 横島宏一 年末に必要な商品を買いそろえた後の1月は、購買意欲も低下する。 第1週の初売りが1つのピークとなり、以降は、年末購買の反動もあり、消費も停滞しがちになる。行事としては、成人の日や防災用品、新学期などをテーマに売場づくりが行われるが、12月ほどビッグなイベントになりにくい。 そこで、1月から2月にかけては、企画や提案の売場づくりによって、オリジナルなニーズを喚起したり、必要な商品を明確にしたりした売場づくりを行う。 1月の販売戦略 1月の売場は4種類から構成される。これらを、混在させずに、売場ごとに明確なテーマを打ち出し、アピールするのがポイントである。 ①新年の売場 …
2022.12.27
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4つの期間に分けて歳末商戦を乗り切る|日用品/雑貨・12月の商品と売場
トータルプラン 横島宏一 「クリスマス」「大掃除」「ボーナス」「お歳暮」「お正月準備」とイベントが続く年末は、どれも大きなイベントであり、失敗すると年間の売上げにも大きく影響する。売れる商品はたくさんあるのだから、この時季は、いかにお客にタイミングよく商品を提案できるかが勝負である。 細かく変化する売れる商品に対応するために、売場もきめ細かく、すばやく変化させていくことが必要なのである。それには、年末年始の動向を良く知り、それに対応した売場づくりを行わなければならない。 12月の販売戦略 年間で最も売れるこの月は、来店客数も多い。来店されたお客に対し、いかに満足させることができるかが、今後の売…
2022.12.06