生鮮

  • 2024.03.21

    GWは分割型がメインか? 相場高うなぎと相場安解凍本マグロ対策、高値入商品への挑戦|「これは押さえたい」鮮魚編・2024年4月

    エバーフレッシュ研究所 堀内幹夫 4月は行事の多い月。人が動き、商売のチャンスが増える月。入学式、新学期、入社式、新社会人、花見、行楽、ゴールデンウィーク(GW)突入、ホームパーティなどの需要が見込める。 気候では、春も後半に差し掛かり後半は初夏型に。売り込み商品が変わるので注意が必要。養殖マダイ、アサリ、ニシン、サヨリ、ヤリイカから、生カツオ、アジ、サラダ、生食サラダ、うなぎなどへと変わっていく。 ①マダイ、カツオたたき、タコ、海そう、貝類(アサリ、他) ②旬魚(生カツオ、アジ、サワラ、アカガレイ、サヨリ、ヤリイカ) ③サラダセット、生食(ボイル品)、うなぎ、焼き魚、行楽商品など 月の終盤は…

  • 2024.03.18

    2024年問題を精肉の商売の在り方を考える機会に、改めて羊肉に注目|「これは押さえたい」精肉編・2024年4月

    月城流通研究所代表 月城聡之 4月は新生活が始まり、またアウトドアなど、屋外での活動も活発になるタイミングである。外部環境に合わせて、商品をうまく切り替えて売上げにつなげていくタイミングとなる。 店舗運営の面では、「2024年問題」が待ったなしの状況にある。「働き方改革関連法」によって2024年4月1日から物流業界にさまざまな影響がある。オンライン販売が拡大していることもあって、物流量は急速に増加しており、業界全体で人手不足となっている。 厚生労働省による「自動車運転者の労働時間等に係る実態調査結果(概要)」を見ると、この問題においてのドライバー1人当たりの拘束時間は1カ月274時間に収める必…

  • 2024.03.04

    主力品目の他、突出した伸びのタケノコ、キウイフルーツの押さえが必要|「これは押さえたい」青果編・2024年4月

    創風土パートナー 代田 実 4月は家計消費金額上位のトマト、イチゴに加え、初夏に向けて消費が伸びるアスパラガス、バナナなど主力品目の他、金額的には小さいものの、前月比突出した伸び率を示すタケノコが押さえるべき品目として挙げられる。 特にトマト、キュウリなど果菜類と、4月が年間最大の出荷量となる旬商材のタケノコ、ニュージーランド産の新シーズンが始まり急激に売上が伸びるキウイフルーツの押さえは重要だ。 これらの品目は商品状況に合わせた売場展開計画を組み、取りこぼしなく売上げを作りたい。そのためにも毎年微妙に出回り時季や出荷ピークを事前に情報収集し、それに合わせた売場計画を組んでいきたいものだ。 2…

  • 2024.02.20

    相場高のタコは野菜と販売し、値頃を実現、サーモンはご当地の時代へ|「これは押さえたい」鮮魚編・2024年3月

    エバーフレッシュ研究所 堀内幹夫 3月はコーナー展開、品揃え面で大きな変化月。本州以西では「冬売場」から「春売場」への大転換月となる。鍋コーナーを解体し、海そう、ちりめん、サラダ系商品、湯煮品、鉄板焼き系商材、活貝、むき貝など拡大する。 敷物(マット)、刺身トレーなどを春バージョンに変更。「冬」「寒」「鍋」「あったか」といった言葉を使ったポスターや販促資材は撤収する時季となる。 ひな祭りの3月3日は日曜日。しかも「大安」。今年はうるう年のため、曜日に注意。今年のお祝いパーティは3月3日に集中すると思われる。鮮魚部門にとっては、またとない販売チャンス。しっかり計画し結果を出す。 3月上旬は卒業式…

  • 2024.02.07

    長期顧客を囲い込むために大切な月、店独自の商品開発の必要性|「これは押さえたい」精肉編・2024年3月

    月城流通研究所代表 月城聡之 2023年度の締めのタイミングとなる企業も多い3月。卒業シーズンと共に、新年度に向けた引っ越し、新たな生活が始まる重要な時季である。3月中旬までは店舗のある地域の学校行事のタイミングに合わせて、「ハレの日メニュー」を売場では展開する。 幼稚園や保育園の卒園式には、子どもの好きな唐揚げ、ハンバーグなど肉惣菜の展開はいつもよりも華やかに行いたい。小学校以上の卒業式には、ステーキ、焼肉などを提案していく。 下旬になると、引っ越しや新年度に向けた準備など、特に近隣に大学がある地域などは、新たに単身生活をスタートさせる学生も増えるため、新しく顧客となる若い客層をしっかりと取…

  • 2024.02.06

    春の訪れとともに消費が伸びるイチゴ、トマトを中心に攻める|「これは押さえたい」青果編・2024年3月

    創風土パートナー 代田 実 全国的に気温も上がり本格的な春の訪れを感じられる3月は、ひな祭りや春休み、新生活スタートなどのマーケットチャンスも多い。それに合わせて野菜、果物の消費金額も例年、前月比1割前後伸びるので、このマーケットを取りこぼさぬよう、消費金額の大きい品目、前月比伸長率の大きな品目をしっかり押さえた販売計画を立て、売場展開していくことが重要となる。 特に全品目中一番の消費金額となるイチゴは年間でも3月が最大の消費金額となり、これに続くトマトも最大需要期の夏場に向かって販売の勢いを付ける大切な時季となるので、この2品目を中心に売場を組み立てていくことが商売のポイントとなる。 202…

  • 2024.01.12

    節分後は春の売場に「桃色」売場に変化を付けて需要を喚起|「これは押さえたい」鮮魚編・2024年2月

    エバーフレッシュ研究所 堀内幹夫 春物商材の導入の一番手は、「春摘み(早採り)ワカメ」から・。春摘み(早採りワカメ)など海そう類、続いてボイルヤリイカ、ボイルイカリングなど「湯煮品類」を売場拡大。「冬の売場」に、春物商材が入ることで売場は煩雑になりがちだが、春物商材を積極導入する。 節分(2月3日)は今年は土曜日。毎年のことながら節分は1日勝負の1発勝負。リスクはあるが、計画の精度を上げて挑む。販売メインは「手巻き寿司セット」、サブで「恵方巻セット」。手巻き寿司セットは、棒状(スティック型)だけでなく平切り、切り落としタイプのどちらでも可能、柔軟に対応する。 鮮魚の「恵方巻セット」は割安感を訴…

  • 2024.01.12

    野菜消費が落ち込む2月は1品でも多く買ってもらう「買上点数増」対策を|「これは押さえたい」青果編・2024年2月

    創風土パートナー 代田 実 例年2月は年間で最も野菜の消費金額が低くなる月だ。厳寒期となる2月は野菜の単価も比較的高く、値頃的に売り難いことや、冬の食卓メニューがマンネリ化することも一因と考えられる。 そこで重要になってくるのが、買上点数を上げて、たくさん野菜を食べてもらうための「売り」の工夫だ。鍋物や煮物料理など、もともと複数の野菜を使う料理に「もう1品」野菜を入れるメニュー提案や、買いやすい単位での販売など、自店の客層に合わせてさまざまな工夫をしたい。 これに加えて「春の訪れ」を感じさせる菜花や豆類など春野菜の売場展開も行い、お客の購買意欲を少しでも盛り上げていくことが大切だ。 一方、果物…

  • 2023.12.26

    定番商品を中心に確実に売上げ確保、一方で回復するインバウンドなども視野に|「これは押さえたい」精肉編・2024年2月

    月城流通研究所代表 月城聡之 年間を通して売上げを作りにくい月の1つが2月。年末年始で出費がかさみ、3月、4月で新年度に伴う異動や新生活に際しての出費も見込む時季となる。 また、ひと月の日数が少ないことで、曜日回りの影響が出やすい月でもある。しかしながら、精肉では定番のホットメニュー、大容量パック買い得商品、ウィークデーや弁当商材でも使えるアイテムが多いことから、定番商品を中心とした確実に売上げを確保していく地に足の付いた提案で、売上確保を狙っていく。 商売としてはオフラインからオンライン、キャッシュレス決済に変化を遂げており、もしかすると、近い将来リアル店舗は必要なくなるかもしれない。   …

  • 2023.12.18

    「鍋」「寒魚」「ブリ」「牡蠣」が4大テーマ、鍋は変化提案、激減の牡蠣需要の盛り上げを|「これは押さえたい」鮮魚編・2024年1月

    エバーフレッシュ研究所 堀内幹夫 正月商戦(元旦~3日)は、刺身盛り合わせ、寿司盛り合わせの勝負の3日間。くれぐれも年末在庫の消化にならないよう鮮度・品質に注意する。年々、正月ムードは短期化しているので正月ハレ商材の深追いは禁物だ。 1月8日(月)は成人の日。成人の日当日よりも前週末6日(土)、7日(日)が狙い目。テーマ「家族で祝う成人の日」。1月13日(土)、14日(日)は大学共通試験日。新型コロナウイルスだけでなく風邪対策としてショウガ鍋、ショウガじょうゆで食べるメニュー提案。今期の冷凍カツオは相場高で苦しい展開だが、のっけ盛やスライス販売で活路を見いだす。 1月18日(木)は冬の土用入り…

  • 2023.12.10

    ポイントとなるしゃぶしゃぶを牛タンや豚を含めたバラエティで提案、肉惣菜はぜいたくに|「これは押さえたい」精肉編・2024年1月

    月城流通研究所代表 月城聡之 年始のハレの日メニューだけでなく、1月のホットメニューの展開では、鍋やしゃぶしゃぶを打ち出していく。 年始は、普段よりもグレードの高い商品の品揃えを強化。部位訴求や競合でも販売していない商品を品揃えすることで差別化を図っていく。 年始商戦が終わると、成人の日が2024年1月8日(月)、大学入学共通テスト(旧センター試験)が同1月13日(土)14日(日)で開催されるため、それぞれのイベントに合わせた商品ラインアップを展開し、売上確保を狙う。 1月後半は大きなイベントがないため、定番商品のよりどりセールや均一セールを行い、買上点数を上げ、売上げを取っていくと良い。 さ…

  • 2023.12.08

    食生活の変化に合わせて売場商品構成も変化させる|「これは押さえたい」青果編・2024年1月

    創風土パートナー 代田 実 新年を祝う正月が過ぎ、日常生活が戻ると青果売場の販売動向にも大きな変化が表れる。 先ず第1に12月に比べると青果物の消費金額が野菜で約1割、果物は3割近く落ち込むので、それに合わせた売場陳列量にすることで商品回転を良くしていく必要がある。 それによってロス削減、鮮度維持を図る必要がある。第2に、厳寒期を迎え旬の葉物やかんきつなどの出回り量が増えるとともに食生活も変化する。これは次の表に示した家計支出上位品目の前月(12月)対比伸び率を見るとよく分かるが、この品目別支出金額の増減に合わせた売場商品構成にしていくことが、1月の青果商売で効率的に売上げを作っていく上でのポ…

  • 2023.11.09

    「焼肉」が鍵となる年末商戦、大型パックだけに頼らない「新しい年末提案」を|「これは押さえたい」精肉編・2023年12月

    月城流通研究所代表 月城聡之 日本の人口が減少していることは、過去にニュースでも報じられていて、知っているの人も多い。しかし、23年は世帯数も減少に転じる節目の年であることを知っている人は少ないのではないか。 国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の世帯数の将来推計」によると、日本の世帯数は23年がピークとなっており、23年の世帯数5418万9000世帯が、40年には5075万7000世帯と、17年間で約340万世帯少なくなることが推計されている。 東京都の総世帯数が722万世帯であるので、東京都の半分近くの世帯が消滅するのと同等の規模である。 世帯数が減少するということは、つまり、空き…

  • 2023.11.02

    マーケットチャンスごとの突出商品を少し前からの展開で押さえ、本番にしっかり取る|「これは押さえたい」青果編・2023年12月

    創風土パートナー 代田 実 1年の商売の集大成ともいえる12月の歳末商戦だが、月前半は節約志向の強まる中で静かにスタートし、後半は冬至、クリスマス、年末年越しと次々にやってくるマーケットチャンスに特定商品の売上げが突出する波動性の高い商売となる。 また、昨年12月は中旬を中心に強い寒気が入り込み、葉物や果菜類の入荷が減ったことから青果市況は全般に高値で推移したことで、販売計画が乱れがちとなった。 これに対して今年は、猛暑の影響で秋冬野菜の播種、定植の遅れ、果実全般に小玉、障害果が多いなどでの減収で、秋以降高値が続いていたが、12月になると天候次第で入荷が増えるという見方も多く、商品、相場動向を…

  • 2023.11.02

    手巻き寿司セット、ワイン、ビールのさかな、つまみを強化しつつ、今年は洋風メニューに挑戦|「これは押さえたい」鮮魚編・2023年12月

    エバーフレッシュ研究所 堀内幹夫 一昨年、2021年12月前半の大不振(特に週末不振)を受けて、22年は12月初めから売上対策を強化し、前半も前年実績をキープできていた企業が多かった。今年についても12月初めからの売上対策は必須だ。 「歳末商品お試し特集」を展開し、クリスマス、年末商品、歳末際商品を早めにプレゼンし、認知を図る。特に味付カズノコ、塩カズノコ、酢タコ、ボイルタラバガニ、ボイルズワイガニ、ホタテ貝柱干し、スルメイカなどの販売強化。 カニ、刺身、寿司などの予約販売の周知徹底を図り、売上アップを狙う。カニについては相場安く、単価ダウン→売上ダウンにならないよう販売計画を練り、前年比大幅…

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