近藤 智

フロントオフィス企画代表。高知大学卒業後、ジャスコ(現イオン)入社。その後、他のGMS企業、ハローデイにて加工食品グループ担当、商品部、GMS店長、営業企画部、総務人事部、物流部、商品開発部など、商品・人・売場・販促・システムなどの現場実務とシステム構築、改善についてキャリアを積む。2002年、有限会社フロントオフィス企画を設立、代表取締役に就任。

  • 2022.12.05

    値上げの秋、現場からの報告、かつてないほどの値上げの中、売場では何が起こっていたか?

    物価上昇の勢いが止まらない。昨年も食品値上げがあったが食用油の高騰を主因とする値上げが中心だった。その値上げの背景は原材料の大豆や菜種が海外で不作だった他、世界的な脱炭素の流れを受けたバイオ燃料向け油脂の需要増が原因であった。 今年は食用油や小麦を含む原材料の高騰はじめ、包装資材費やエネルギー価格の上昇による物流費や光熱費の高騰、ウクライナ紛争や円安進行などの世界情勢の変化などであらゆる物が値上げとなっている。 具体的に値上げの状況を数値で見てみよう。帝国データバンクの「株式を上場する食品主要105社価格改定動向調査」によると、10月には約6700品目の食品が値上げされた。11月からは牛乳など…