グロサリー

  • 2024.02.29

    前半は新生活のスタート、春野菜の訴求、後半は気温も上がり、ゴールデンウィークに向けた展開|「これは押さえたい」グロサリー編・2024年4月

    フロントオフィス企画代表 近藤 智 今年の4月の暮らしのたたずまいについては、昨年と違うことを再確認しておきたい。 昨年は新型コロナ感染対策の生活モードに入って丸3年が経過した時季であったが、2類から5類に緩和され、今年の春は心理的にも生活行動範囲が広がり、買物を含む外出の頻度が増えると予測される。 しかし、食料品の値上げが相次ぎ、節約志向がさらに強まるとも思われる。内閣府の昨秋の調査によると、「食品の値上げについて何割までならば許容できるか」では「1割まで」が38%、「1割から2割まで」が30%、「許容できない」が24%であった。値上げ対策での複数回答では「価格の安いものに切り替えた」が60…

  • 2024.01.26

    ひな祭り、新生活の春の売場と同時にまだまだ続く寒さも忘れずに|「これは押さえたい」グロサリー編・2024年3月

    フロントオフィス企画代表 近藤 智 2024年の食品値上げ動向、消費者物価指数の上昇、物価高はいつまで続くのか。帝国データバンクの昨年11月30日時点での調査では、今年1月から4月までに値上げ予定の食品は1596品目。昨年同期は6785品目だったので76.4%減となる。 消費者物価指数について、生鮮食品を含めた582品目の総務省の調査データによると、年間15回以上購入する食料やガソリンなどの「頻繁に購入するもの」の44品目の上昇率が9月は9.1%、10月は8.3%、11月は6.4%と下がってはいるが生鮮食品を含めた全体の上昇率の2.8%を大きく上回っている。高頻度購入商品群の価格上昇は家計の圧…

  • 2023.12.01

    正月、受験の2大対応しつつ、人流の回復と生活防衛意識の高まりを認識|「これは押さえたい」グロサリー編・2024年1月

    フロントオフィス企画代表 近藤 智 2024年1月は、昨年と大きな違いが2つある。1つは23年5月に新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが2類から5類になったこと。もう1つはインバウンド需要が回復して、旅行や買物行動が活発化し、活気を取り戻しつつあることがある。 しかし、食料品の相次ぐ値上げと実質賃金の伸び悩みなどで家計の支出額は減少傾向であることを再認識しておきたい。具体的には23年9月以降、原材料価格の高騰などで消費者物価指数が8%以上も大幅に上昇している。 加工食品のカテゴリーとしては菓子類、油脂・調味料、飲料、穀類の価格が高騰した。中でも、輸入原材料やエネルギー関連費用の高騰でカレー…

  • 2023.03.17

    初夏の涼味が本格化、後半は夏モードに|「これは押さえたい」グロサリー編・2023年5月

    フロントオフィス企画代表 近藤 智 生活行動、消費行動が昨年と変わるであろうと予想される。3月13日から新型コロナ感染防止対策のためのマスク着用について、原則、個人の判断に委ねられることになったが、さらに今月の5月8日から「2類から5類感染症」に移行される。 3年以上続いた新型コロナウイルスに対する意識や感染症対策について、消費者側、販売者側も大きく変わると予想される。そういう意味でこの5月は販売促進のテーマを明確にして強化したい。 5月1日(月)から5月7日(日)までの第1週。この週は3日の「憲法記念日」、4日の「みどりの日」、5日の「こどもの日」と3日連続で国民の祝日が続く。コロナの状況に…