2023年

  • 2022.12.14

    どうする? 2023年の商品と売場 精肉編|商品を安く調達できる時代の終焉と買い負け、商品化で適正価格を目指す発想の転換を

    まずは、精肉を取り巻く景況感について触れたい。 牛肉 「国産牛肉」に関しては、農畜産業振興機構(ALIC)の需給予測(10月27日公表)では、10月、11月は和牛の頭数は減少。交雑牛、乳牛で出荷頭数の増加が見込まれる。 最近の3カ月平均(9月~11月)では、国産牛全体の出荷頭数が97万5000頭(前年比103.3%)、生産量30万5000t(同102.4%)で、前年同期を上回る予測となる。 「輸入牛肉」は、国内需要低下、為替などの影響から大幅に減少している。 特に10月は大きくその影響が出ており、輸入合計が45万2000t(前年比81.9%)、チルド16万5000t(同80.5%)だった。 し…

  • 2022.12.05

    特別提言 2023年流通業の針路「セブン-イレブン」でさえ、SBのPBを出すだろう

    いま流通業は、選択を迫られている 第1に、2023年流通業、特にスーパーマーケット(SM)は、戦略の岐路に立っていることを覚悟すべきである。「インフレ」が原因である。 そこでいま流通業チェーンは、①新しくディスカウント路線を採るか、②これまでのオーソドックス路線を守るか、③それともまったく別の新しい路線を開拓するか、の選択を迫られている。 ②のオーソドックス路線の難点は、仮に商圏に同業が3店ある時、1店しか残らない可能性が高いことである。これから確実に、同業のサーバイバル競争が始まるからである。しかも仮にオーソドックスな路線を選んだとしても、単品の価格、買上総額(客単価)の動向には敏感であり続…