Paidy(ペイディ)とは?使い方や支払方法、手数料、メリットなどを解説
2022.12.05
2022.02.04

ネットショッピングの決済方法には、クレジットカード、代金引換、銀行振込、コンビニ決済など、多様な方法がある。その中でも、実際に商品が届いた後、支払いを行える安心の決済方法が、後払いだ。
後払い決済サービスとしては、atoneやNP後払いなど複数存在するが、アプリで簡単に管理できるPaidy(ペイディ)が利用者数、加盟店数を伸ばし、人気を集めている。本記事では、Paidyの基本的な概要から利用するメリット、実際の登録方法、使い方まで詳細に解説していく。
目次
Paidy(ペイディ)とは?
昨今では代金の支払方法として、多種多様な決済サービスが登場しており、違いが分からなくなっている人も多いはず。まず、Paidyを初めて知る人向けに、サービスの概要を解説していく。
Paidyは通販サイト専用の後払い決済サービス
Paidy(ペイディ)とは、株式会社Paidyが提供する決済サービスだ。PayPayや楽天Payなど、店頭で使用できる非接触型のスマホ決済サービスも登場しているが、Paidyは店頭で利用するサービスではない。ネットショッピングを行う際、利用する決済サービスとなっている。
Paidyは後払決済であるのが大きな特徴。決済サービスの支払い方法としては、大別すると下記3種類に分けられる。
- 事前に残高チャージして支払う「前払い」
- 決済した瞬間に銀行口座から引き落としする「即時払い」
- 決められた日に引き落としする「後払い」
Paidyは、クレジットカード決済と同様のイメージである。比較的なじみのある支払いの流れで、初めてでも利用しやすいサービスだ。
Paidyの支払い方法は3種類
Paidyで購入した商品の代金は、翌月まとめて支払う仕組み。後払方法としては、下記3種類が存在する。
- 口座振替:手数料0円
- コンビニ決済:手数料356円(税込み)
- 銀行振込:手数料は金融機関による
口座振替は毎月12日に引き落とし、コンビニ決済、銀行振込は毎月10日が支払期日となる。Paidyを利用する際は、手数料が無料で決済の手間もない口座振替を積極的に利用したい。
利用可能な金融機関は、都市銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合と幅広い。おおむね網羅されているが、事前に対応金融機関を確認しておこう。
Paidyを使える加盟店
Paidyの加盟店は70万を突破しており、多様な業種で導入されている。主な加盟店としては、下記の通り。
- Amazon
- BUYMA
- Apple
- SHOPLIST
- DMM.com
- Rakuten ラクマ
- ビックカメラ
- GLADD
- MORECONTACT
- Qoo10
- エアトリ
PaidyはDMM.comやビックカメラなど、多くの人気通販サイトで利用可能。ただし、2022年1月時点で、楽天市場、Yahoo!ショッピングの大手EC(電子商取引)サイトは、Paidy非対応となっている。
また、AmazonではAmazonギフト券、一部デジタルコンテンツ、Amazonフレッシュなど、Paidyに対応していないサービスも存在するため、注意が必要だ。
Paidy(ペイディ)のメリットとは?
Paidyの必要性、利便性を知りたい人向けに、ここでは利用するメリットを解説していく。
クレジットカード不要で利用できる
Paidyはクレジットカード不要で、ネットショッピングを楽しめるのが大きなメリット。クレジットカードを所有していない学生であっても、Paidyを利用可能だ。
また、クレジットカード番号を入力せずに、買物できるのも魅力的。昨今では、クレジットカードの不正利用や個人情報の漏洩など、不安なニュースを見る日も少なくない。しかし、クレジットカード情報をアプリに登録しないPaidyであれば、不安を払拭して利用できるだろう。
さらに、クレジットカードが不要であることから、電車やバスなど人目が気になる中でも、サービスを利用しやすい。後払決済を採用するPaidyでは、個人情報の観点においてメリットが豊富と言える。
メールアドレスと携帯番号だけで決済完了

Paidyは、商品の購入方法が簡易的であるのも人気の理由。購入の流れとしては、通販サイトで支払い方法にPaidyを指定し、メールアドレスと携帯番号を入力。
その後、SMSで4桁の認証コードが送られてくるので、画面に入力して購入は完了。必要最低限の情報入力に抑え、手軽に商品を購入できるため、忙しい人に重宝なサービスだ。
安心安全のセキュリティ体制
クレジットカード情報の入力が不要であるPaidyだが、電話番号の入力は必要なため、セキュリティ面が不安な人もいるのではないだろうか。しかし、Paidyで入力する情報は暗号化して送信されるので、基本的に情報漏洩の心配はないといえる。
加えて、なりすまし行為や詐欺行為を防ぐため、365日24時間体制で全決済を監視している。高い安全性の取り組みで、より安心してサービスを利用可能だ。
予算設定機能で使いすぎを防げる

便利なPaidyの後払い決済機能だが、手元に現金がなくても利用可能なため、使いすぎてしまうデメリットが存在する。そのデメリットをカバーすべく、実装されているのが予算設定機能だ。
毎月の利用上限金額を設定でき、予算をオーバーすると通知が来る仕組み。所持金を確認しながら、適切に後払いを利用したい人にお勧めの機能となっている。
決済金額を3回に分けて分割払いできる

Paidyでは、本人確認によりアップグレードできる「ペイディプラス」で、「3回あと払い」という機能を利用できる。「3回あと払い」とは、決済金額が3000円以上の買物で、なおかつ決済方法に口座振替、銀行振込を指定した際に、分割手数料無料で3回に分けて支払いできるサービスだ。
例えば銀行振込の場合、買物した月の翌月10日が初回、翌々月10日が2回目、3カ月後の10日が3回目の支払日となる。通常、分割払いは別途手数料を必要とするサービスが多い。
しかし、Paidyであれば、分割手数料は発生しないため、1カ月にまとまった買物をする人に最適なサービスだ。
「どこでもペイディ」の活用で利用店舗が広がる

「ペイディプラス」のサービスの1つである「どこでもペイディ」を利用することで、PaidyとPayPal・PayPay連携や、Visa加盟店での決済が可能となる。
例えば、PayPal決済を行う際にPaidyを連携しておけば、支払方法に後払いを選択できる。本来、Paidyの加盟店数は約70万となっているが、PayPalの加盟店は世界で3000万を超えており、Paidy後払い決済の利用の幅を広げることが可能だ。
また、「どこでもペイディ」ではクレジットカードのように、画面に16桁の番号、有効期限、セキュリティコードが表示される。
これらの情報は、Visaのオンライン加盟店で利用可能。Paidy非対応である、Yahoo!ショッピング、メルカリ、ZOZOTOWNなどのサイトでも、Paidyを使用できる。
お得なキャンペーンを随時実施している
Paidyでは定期的に、お得に利用できるキャンペーンを行っている。例えば、DMM.comで1000円以上DMMポイントをチャージすると、200円のキャッシュバックを受けられる、コミなびで買物すると、総額の20%をキャッシュバックなどのキャンペーンも実施されていた。
キャンペーンを活用し、少しでもお得にネットショッピングを楽しみたいところだ。
Paidy(ペイディ)の初期設定、登録方法とは?
Paidyを利用するには、アプリをインストールし、初期設定を行う必要がある。その方法を画像付きで解説していく。
初期設定、登録方法
まず、App StoreもしくはGoogle Playから、Paidyのアプリをインストールする。アプリのインストール自体は無料となっている。

インストールが完了したら、アプリを起動。Paidyの簡単な概要画面が入るので『Skip』、もしくは画面を進めて『OK』をタップする。

次に、アプリのプライバシーポリシーが表示されるので、内容を確認して『同意して次へ』をタップ。

続く画面では、個人情報の入力画面が表示される。メールアドレスと携帯電話番号を入力後、『認証コードを受け取る』をタップする。

SMSに認証コードが届くので、チェックしてアプリに4桁の数字を入力する。

認証が完了すれば、セキュリティ、通知の設定画面が表示される。万が一スマホを紛失した場合、Paidyを不正利用される可能性もあるため、顔認証もしくはパスコードを必ず設定しておこう。
また、Paidyの通知機能では予算オーバー、利用状況、支払期日など、賢くサービスを利用する上での有用な情報が届くので、通知ONにしておくことをお勧めする。

再度、Paidyの簡単な機能紹介が入るため、画面をチェックする。

最後に、Paidyのホーム画面が表示されれば、初期設定、登録は完了だ。

支払いの変更方法
Paidyの支払い方法は、初期状態で「コンビニ払い/銀行振込」が設定されている。

便利な口座振替は手続きが必要なため、その手順を解説していく。最初に、画面下部の『アカウント』をタップする。

次の画面で、『お支払い方法』をタップ。『コンビニ・銀行振込』が選択されている状態なので、口座振替へ変更したい場合は『申し込む』をタップする。

続く画面では、口座振替の申し込み方法の手順が説明されるので、チェックしておこう。審査に時間を要する場合がある点に加え、審査が完了しても、翌月からしか口座振替を利用できない点に注意が必要だ。
問題なければ、『口座振替に申込む』をタップする。なお、『ご利用可能な金融機関を見る』をタップすれば、口座振替に対応している金融機関を確認できる。

ボタンをタップすると、アプリからブラウザへ遷移する。MyPaidyのログイン画面が表示されるので、アプリ登録時と同様にメールアドレス、携帯電話番号の入力、SMS認証と進めていこう。

ログイン後のマイページにて、画面を下へスクロールし、『お支払い情報』の『口座振替』をタップ。再度、口座振替の流れが表示されるので、『口座振替に申込む』をタップする。

続く画面で、申し込み時の注意事項を確認し、各項目にチェックを入れる。そして、姓名、生年月日を入力し、『全ての注意事項に同意して手続きを進める』をタップする。

その後は、口座振替に利用する金融機関を選択し、画面の通り認証を進めていこう。

Paidy(ペイディ)の使い方とは?
Paidyの初期設定方法を解説したところで、実際に通販サイトでの使い方を見ていこう。ここでは、大手通販サイトのAmazonを例に、解説していく。
まずは、いつものAmazonを利用する流れと同様に、購入商品を選び、注文を確定する直前の画面まで進む。

画面を下へスクロールすると、『支払い情報』の項目があるので、『支払い方法』をタップする。

支払い方法の選択画面にて、画面を下へスクロールし、『お支払い方法を追加』をタップ。

『あと払い(ペイディ)アカウントを追加』とあるので、タップする。

続く画面で、Paidyに登録したメールアドレス、携帯電話番号を入力する。入力を完了させ、『次に進む』をタップすると、Amazonアカウントに登録している請求先住所の一覧が表示されるので、選択しよう。

その後、PaidyアカウントのSMS認証を行う。『同意して認証コードを送信する』をタップすると、先ほど入力した携帯電話番号にSMSが送られる。
メッセージに書かれた4桁の認証コードを確認し、Amazonの画面に入力。『認証コードを検証』をタップして、PaidyとAmazonを連携する。

連携が完了すると、Amazonの支払い方法に『あと払い(ペイディ)』が追加される。

最終の注文確認画面で、支払い方法がPaidyになっていることをチェックし、『注文を確定する』でPaidy支払いを済ませよう。

今回はAmazonを例に手順を紹介したが、他の通販サイトでも流れはおおむね同様。初めてPaidyを使用する人でも、簡単に後払決済を利用できるだろう。
Paidy(ペイディ)のまとめ
Paidyは後払いの特性を活かし、クレジットカード不要で決済できる点や、分割決済を行える点など、利用者にとって豊富なメリットが存在する。後払いのデメリットである、使いすぎを防止できる機能が備わっているのも、評価できるポイントだ。
加盟店は増加しており、大手ブランドやショップもPaidyを導入。後払いを利用したい人は、Paidyで通販サイトの支払いを一元管理することも可能と言える。
誰でも簡単に、無料で始められる後払い決済サービスなので、ぜひ活用してみてほしい。