クラダシがソウゾウ運営の「メルカリShops」に出店、「メルカリShops×Kuradashiフードロス削減プロジェクト」も始動
2023.03.16
メルカリグループのソウゾウとクラダシがフードロスの削減を目指し、業務提携を締結した。業務提携の一環としてソウゾウが運営するEC(電子商取引)プラットフォームの「メルカリShops」にクラダシが出店する形で販売を開始した。
今回の新規出店に合わせ、循環型社会の実現を目指すメルカリグループのソウゾウと、「日本で最もフードロスを削減する会社」をビジョンに掲げるクラダシによる「メルカリShops×Kuradashiフードロス削減プロジェクト」も始動。
メルカリShopsは「かんたん」「売れる」をキーワードに、「スマホ1つで誰でも簡単にネットショップを開設できる」とする事業者向けのECプラットフォーム。ソウゾウはメルカリShopsを2021年10月から本格展開し、循環型社会の実現に向けて自治体の「まだ使える」粗大ごみや、正規の販路には乗せられず、破棄されてしまう訳あり食品などの販売も促進してきた。
本格展開から半年で累計出店者数は20万店を突破、また、月間利用者数が2000万人以上という規模を持つ。
クラダシは、さまざまな理由により通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、「Kuradashi」サイトで販売する事業を展開し、ロス削減に取り組んでいる。22年12月時点のパートナー企業数は1200社以上に上る。
今回、メルカリShopsに出店することでクラダシの商品とメルカリShopsの利用者とのマッチングに取り組む。クラダシの河村晃平・取締役執行役員CEOは、「メルカリShopsは月間利用者数2000万人以上のトラフィックがある。われわれだけではなかなかアプローチ、リーチし切れないユーザー層にアプローチできる」と今回の取り組みに期待を寄せる。
プロジェクトの第1弾として、「メルカリShops」で「春もおいしい 冬のごちそうフェア」を3月13日~3月22日まで開催する他、3月13日~15日まで戸越銀座商店街(東京・品川)に期間限定で「メルカリShops×Kuradashiコラボ ポップアップストア」を出店。期間中は賞味期限を3月に迎えるおせち食材や春以降需要が低下する鍋商品などのシーズナル商品などを販売。
プロジェクト自体は年間を通じて開催予定で、第2弾以降の特集も季節に合わせて順次実施予定。併せて、業務提携の一環として食品関連事業者向けセミナーの共同開催も予定している。
食品の特徴について、ソウゾウの石川佑樹・代表取締役CEOは次のように表現する。「食品はメルカリのお客さまにも非常に受け入れられているカテゴリー。『わけあり』商品などメルカリShopsで特集を組んでいるが、非常に盛況」
当初、出品数は約700種類だが、今後、事業者向けセミナーなどを通じて増やしていきたいとしている。