竹下浩一郎
「リテール・リーダーズ」編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。24年10月、メディアの『リテール・リーダーズ』へのリニューアルに伴い、同編集長就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。
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キーワードは「体験」機能の強化、世界最大級食品見本市「シアル・パリ2026」が示すグローバルフードトレンド
世界最大級の国際食品見本市である「SIAL Paris(シアル・パリ)」。1964年にパリで初めて開催され、60年以上の歴史を持つ世界最大級の食品見本市である。西暦の偶数年の10月にパリで開催され、今年2026年は10月17〜21日の期間、いつもの会場であるParis Nord Villepinte(パリ・ノール・ヴィルパント)で開催される。会場の規模は28万㎡の広大なもので、今回も約200カ国から8000社規模が出展し、約29万5000人の来場が見込まれるなど、国際色豊かな巨大イベントとなっている。日本から調達、視察に向かうバイヤー、経営者も多い。 新商品を対象とする「シアル・イノベーション…
2026.08.20
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イトーヨーカドーが「ポッポ」ブランドのラインロビングで成果、自社ブランドのIP活用で売上げ、顧客獲得に成功
イトーヨーカドーが自社店舗のフードコートで展開している軽食店の「ポッポ」のブランドをラインロビングさせた形の商品開発で手応えを得ている。自前のフードコートで50年以上、支持されてきたブランドをIP(Intellectual Property、知的財産)として活用する動きとして注目される。 課題を抱える「冷凍軽食」強化の鍵が「ポッポ」にあった 今年4月、フードコートブランド「ポッポ」から冷凍食品11品目をイトーヨーカドー、ヨークフーズ、ヨークマート、ヨークプライスの計196店舗で順次発売したもので、6月には新商品「ポッポのフライドチキン」を追加、7月には15アイテム目として「ポッポのお好み焼(2…
2026.08.19
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「食」の価値を高める商品軸の成長戦略 紀ノ国屋 富田勝己 前社長
「調進所紀ノ國屋 京町家」は京都発のブランド発信基地 1910年に東京・青山で果物商として創業し、1953年には日本初のセルフサービス、スーパーマーケット(SM)を同じく青山の地に開いたのが紀ノ国屋。青山店を中心に、都市部立地のイメージが強く、さらに高品質の商品をそろえている「高級SM」のイメージが強いが、現在はフルスペックの「紀ノ国屋」の他、駅ナカ中心の「紀ノ国屋アントレ」、商業施設立地の「紀ノ国屋デイリーテーブル」、百貨店内出店、加えてベーカリー専門店「KINOKUNIYA Bakery」など小型店中心のマルチ業態の企業となっている。 前社長の富田勝己(とみた・かつみ)氏はJR東日本本…
2026.08.19
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マルチフォーマット戦略の本格化、海外企業との「共通項」を読む
目下、小売業界は人手不足の影響もあって人件費が上がっている他、そもそもインフレ局面でさまざまな経費が上がる状況にある。なかなか厳しい経営環境にあるといえるが、こと日本において最も深刻な問題といえるのが、人口の減少だ。 人口の減少は人手不足につながる意味でも影響が大きいが、加えて「食」という必需ではあるものの、その1人当たりの需要の量自体は一定である商材をメインに取り扱うスーパーマーケット(SM)にとっては、そもそも売上げの源泉である市場自体が減っていくことを意味する。 限られた市場で売上げを高めていくために何より重要になるのは「シェア」となる。高いシェアを取ることができるフォーマットを作ること…
2026.08.13
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店の価値を最大化するために、立地のポテンシャルに火をつける イオンフードスタイル 平田 炎社長
統合と改革を多数経験し、首都圏の統合作業に着手 2026年3月1日、マックスバリュ関東を母体に、ダイエーの関東事業とイオンマーケットが統合してイオンフードスタイルが発足した。首都圏を展開エリアとし、全店の約半数を東京都23区内に置く、立地価値の高い店舗網を持つ。イオングループにおける首都圏スーパーマーケット(SM)の中核を担うU.S.M.Hグループの一角でもある。 新組織は「うれしいが、あたらしい。」をスローガンに、基本理念として「豊かで健康的な食生活への貢献」を掲げ、昨年マックスバリュ関東社長に就任した平田 炎(ひらた・あつし)氏が引き続き率いる。長崎県佐世保市を地盤とするSM企業のます…
2026.08.07
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ヤオコーロッテスクエア武蔵浦和店が7月28日オープン、至近の惣菜繁盛店・武蔵浦和店とは生鮮強化、ですみ分け
ヤオコーは7月28日、さいたま市南区にロッテスクエア武蔵浦和店をオープンした。JR埼京線、武蔵野線の武蔵浦和駅から南に約0.6km、駅西口から徒歩約8分の商業施設「ロッテスクエア」の2階に出店。同施設は、もともとロッテの社員寮、研修センターがあった場所という。土地、建物の開発はロッテ不動産が手がけ、これをヤオコーがマスターリースの形で借り受け、テナントを誘致して自らも核店として出店した。 ロッテスクエアには、ヤオコーの他、1階に証明写真機とコメダ珈琲店、2階にセブン銀行のATM、3階に家電専門店のノジマ、歯科クリニック、整骨院、調剤薬局などが入る。テナントの多くは8月上旬以降、クリニック関連は…
2026.07.31
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カスミがブランデ塩浜店を7月24日オープン、ブランデ5店目は生鮮、デリカ強化の一方で通常店の要素も取り入れ
カスミは7月24日、東京都江東区塩浜にBLΛNDE(ブランデ)塩浜店をオープンした。東京メトロ東西線木場駅の徒歩圏、都営バスのバス停にも近い利便性の高いマンションの1階に位置する。ただし、木場駅からは徒歩約9分、都営バス塩浜二丁目、塩浜橋から徒歩約4分といった距離で、「駅近」といった立地ではない。 周辺はオフィスや工場、生活圏が混在する人口密集地区で、40〜50代のファミリー層が多く暮らす。同店はブランデフォーマットとして5店目、東京都の店としても5店目に当たり、この出店で全社では201店体制となった。売場面積は約450坪でブランデとしては最小規模となる。 一方で折本文孝社長は今回、5店目の出…
2026.07.30
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サミットストア月島3丁目店が7月22日オープン、月島の58階建てタワーマンション1階に生鮮強化の小商圏型店を出店
サミットは7月22日、東京都中央区月島にサミットストア月島3丁目店をオープンした。同店が出店したのは、月島3丁目北地区の再開発の一環である地上58階建てのタワーマンション「グランドシティタワー月島」の1階。もんじゃ焼きで知られる月島西仲通り商店街(通称・月島もんじゃストリート)の至近に位置する。同店の開店により、サミットの店舗数は東京都94店、全社127店となった。 出店したタワーマンションは総戸数1285戸。うち約300戸が地権者世帯で、残る約1000戸が分譲となる。分譲はすでにほぼ完売に近く、今月から順次入居が始まり、年内にはおおむね埋まる見通しだという。価格帯は最も手ごろなもので1億50…
2026.07.29
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カインズモザイクモール港北店が7月15日オープン、出店強化の神奈川県、駅前SC2階の都市型小型店
カインズは7月15日、横浜市都筑区、横浜市営地下鉄のセンター北駅前にある多層階のショッピングセンター(SC)「モザイクモール港北」の2階にモザイクモール港北店をオープンした。立地するのは計画的に整備された港北ニュータウンの中心部で、商業施設と自然環境が共存する人気の住宅エリアである。 同施設にホームセンター(HC)が入るのは開業以来初めてで、カインズにとっても都筑区への出店は初となる。エイチ・ツー・オー リテイリング傘下の阪急商業開発が運営する同施設の2階で、複数のテナント区画をまとめた一角に、売場面積721坪の都市型のフォーマットの位置づけとなる。 都筑区周辺はファミリー層の流入が続く一方で…
2026.07.21
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マルエツ三郷中央店が7月10日、増床リニューアルオープン、「アーバン500坪モデル」の実験を集大成、駅前立地受け、寿司を象徴に
マルエツは7月10日、埼玉県三郷市の三郷中央店を増床リニューアルオープンした。同店はつくばエクスプレス三郷中央駅から徒歩約1分、100%子会社のマルエツ開発が開発、運営するショッピングセンターの「エムズタウン三郷中央」の核店舗として2005年10月にオープンし、20年以上に渡って駅前の食を支えてきた。 今回の改装では売場面積を338坪から500坪規模へと約1.5倍に拡大した。新店ではなく既存店の活性化だが、本間正治社長は、インストアベーカリーの新設や生鮮素材を使った惣菜の新規導入など、同社が直近で取り組む新しい店づくりのエッセンスを盛り込んだ戦略店であることを強調した。 商圏は700m圏に70…
2026.07.16
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ザ・ビッグ港南台店が7月9日オープン、旧ダイエー店舗を受け継ぎ、DS、SM激戦区にイオンビッグが出店へ
イオンビッグは7月9日、横浜市港南区にディスカウントストア(DS)のザ・ビッグ港南台店をオープンした。「ザ・ビッグ」はイオンがグループで同一フォーマットとして展開する食品を主体とするDS。北海道や九州、西日本では地域のグループ会社が運営するケースもあるが、イオンビッグは愛知県名古屋市に本社を構えるDS専業の事業会社。 同社の設立は2011年8月で、25年度売上高は約2950億円となっている。もともとイオンが戦略的なフォーマットとして00年から開発を進めていた総合DSフォーマットの「スーパーセンター」を「ザ・ビッグ」に転換した店がベースとなっているが、19年にはマックスバリュ東海、マックスバリュ…
2026.07.13
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消費者サイドに立って「楽しい」買物・食事を実現し、「幸せ時間」をお手伝い 北野エース 油山哲也代表取締役 社長執行役員
総合スーパーから食品スーパー、さらに食品専門店へとビジネスを転換 1962年9月に兵庫県伊丹市で青果店として創業し、その後、総合スーパー(GMS)に転換し、さらに食品主力のスーパーマーケットを経て2000年ごろから次第に現在の食品専門店「北野エース」のスタイルに転換を果たしてきた株式会社エース。本社は東京・江東区の門前仲町と、創業の地である兵庫・伊丹の二本部体制。 全国に店舗網を展開し、北海道から沖縄まで幅広いエリアをカバーしている。グループには卸機能を担う北野クリエーションと、保険および関連事業を担う北野ホールディングスを有する。現在、中核企業北野エースを率いるのは油山 哲也(あぶらやま…
2026.07.10
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フードスタイル船堀店が7月3日オープン、「FoodStyle」初の大型店、旧ダイエー店舗の転換第1号として「500坪パターン」を実験
イオンフードスタイルは7月3日、新フォーマット「FoodStyle(フードスタイル)」の6店舗目となるフードスタイル船堀店を東京都江戸川区にオープンした。売場が入るのは、都営新宿線船堀駅北口から徒歩2〜3分、駅前ロータリーの先にある商業施設「イオン船堀」の1階。 1981年に「忠実屋船堀店」として開業し、「ダイエー船堀店」、直近は「イオンフードスタイル船堀店」と屋号を変えながら約44年にわたり営業を続けてきた店舗の全面刷新となる。 3月7日オープンでフードスタイル1号店となった三田店以降、転換してきた5店はいずれも旧ピーコックストアの都心小規模店であり、旧ダイエー店舗の転換は今回が初めて。売場…
2026.07.08
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ヨークベニマル馬渡店が6月26日オープン、900坪弱の大型店で、直営衣料も強化
ヨークベニマルは6月26日、茨城県ひたちなか市に馬渡店をオープンした。同店が立地するのは、スーパーマーケット(SM)棟の他、バラエティショップ棟、リユースショップ棟、飲食棟で構成される複合商業施設のリンクスクエア馬渡内への居抜き出店。もともとSMだった物件の建物を生かした形での低投資での出店。ヨークベニマルはこの施設の核店となる。 今回の出店によって全社では250店体制となった。ひたちなか市への出店は、2012年9月オープンの東大島店以来7店目で、久しぶりの出店でもある。 大髙耕一路社長は、今回のオープンに際し、同社の商品政策の方向性についても言及した。同社では新型コロナウイルス禍に急増した売…
2026.07.03
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旬鮮魚市場クルベ熊谷銀座店が6月17日オープン、ベルクをフォーマット転換、「毎日が驚きの鮮度と安さ」を提供
ベルクは埼玉県熊谷市のベルク熊谷銀座店を同社の低価格フォーマットである「クルベ」に転換し、6月17日にオープンした。旧ベルク熊谷銀座店は2015年3月にオープンし、11年を経て今年3月27日にいったん閉店していた。 同店はJR、秩父鉄道の熊谷駅からも近い駅近店舗であるが、同店から駅方面に200mほど離れた駅前の大型商業施設の「ニットーモール」内にヤオコーが出店していて、一番の競合店となっている。ヤオコーはベルクが出店する12年前の03年4月にオープンしているが、その意味では今回のベルクのフォーマット転換によって、競合バランスが大きく変わることとなる。 クルベは「Challenging the …
2026.07.02







