竹下浩一郎

リテール総合研究所所長『リテールガイド』編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。同10月にロコガイドがリテール総合研究所を設立、代表取締役に就任。23年1月組織改編に伴いリテール総合研究所所長に就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。

  • 2024.04.17

    ベルクが働く従業員の身体的負担軽減を目指し、レジ業務における椅子に座った接客を拡大

    ベルクは、日本では一般的になっている「立ったままのレジでの接客」を見直し、従業員の身体的負担を軽減し、より良い接客ができるようにするため、ベルク一部店舗(ベルクすねおり店、ベルクフォルテ津田沼店)にレジ専用椅子を設置している取り組みを拡大する。4月17日オープンの中之条店ではレジ専用椅子を本格導入した。 この取り組みを通じて「椅子に座って働く」という新しい選択肢を取り入れ、働く人の可能性を広げていくと共に、より良いサービスの提供につなげることを見込む。 今回、中之条店は新店舗で初の試みとしてレジ従業員の声やお客の反応を収集し、椅子の導入店舗拡大や業務改善につなげていくとしている。 取り組みの背…

  • 2024.04.01

    ザ・トップマネジメント カスミ 塚田英明社長

    3月から約1500品目値下げで客数、客単価、売上げが回復基調、今期はブランデ3号店の出店も計画 ――旗艦店フォーマットのBLΛNDE(ブランデ)では有料会員プログラムの「ブランデプライム」の導入を開始したが、いまはブランデではない店でも会員を募っている。その意図は。 塚田 カスミの場合、セルフレジの利用率は全社で69%ある。うちスキャン&ゴー(のスマホPOS)で買物されている方は全社で約6.5%。一方、(有料会員プログラムを導入している)ブランデでは最初からセルフレジしかないため100%セルフレジで、スキャン&ゴーで買物されている方が約38%いらっしゃる。 新店でこの会員を募っ…

  • 2024.04.01

    フードスクエアカスミ東茂原店はフードスクエア第2のスタンダード「タイプB」として「既存店と違う店」目指す

    カスミは3月29日、千葉県茂原市にフードスクエアカスミ東茂原店をオープンした。カスミとしては全社195店目、千葉県では40店目、茂原市では5店目の出店となる。 同店は、塚田英明社長が「フードスクエアの2つ目のスタンダードにしたい」と意気込む戦略的な店となる。 同社は、地域の旗艦店的な役割を果たす「フードスクエア」、より小商圏をターゲットとする標準店の「フードマーケット」、ディスカウントフォーマットの「フードオフストッカー」、さらに2022年から既存の枠組みを超えることを目指して新たな取り組みに挑戦する「BLΛNDE(ブランデ)」と多様なフォーマットを持つ。 今回は、そのうちのフードスクエアの新…

  • 2024.03.29

    まいばすけっとがトップバリュの比率を約50%に高めた実験として仲町台駅南店をリニューアルオープン

    イオンが都市部での戦略的小型店として2005年から開発を進めてきた「まいばすけっと」が、プライベートブランド(PB)商品であるトップバリュの比率を標準店から2倍以上に高めた仲町台駅南店(横浜市都築区)をリニューアルオープンの形でオープンした。 イオン直営の形でスタートした同フォーマットだが、現在では運営はまいばすけっとが担い、3月29日段階で首都圏に1133店を展開するに至っている。 仲町台駅南店は横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅から徒歩1分ほどの駅前立地の店となる。今回、3月29日の改装に際し、トップバリュの品揃え構成比は通常店の品揃え構成比は約20%だが、同店では約50%にまで高めた。 …

  • 2024.03.22

    ファミリーマート&TOUCH TO GOコラボ最新店・羽村駅/S店がオープン、着実に進化遂げる無人決済店舗

    ファミリーマートは3月21日、TOUCH TO GO(TTG)が開発した無人決済システムを導入した店舗として同社36店目となるファミリーマート羽村駅/S店をJR青梅線羽村駅にオープンした。 ファミリーマート羽村駅/S店は、TTGの無人決済システムを活用したファミリーマート店舗としてJR東日本の駅における初の出店となる。 TTGの無人決済システムの仕組みは、天井に設置されたカメラの情報から入店したお客と、手に取った商品について、棚に設置してある重量センサーと組み合わせることでリアルタイムに認識。 出口付近に設置された決済端末のディスプレーに購入商品と合計金額が自動で表示されることから商品スキャン…

  • 2024.03.22

    ザ・トップマネジメント オーケー 二宮涼太郎社長

    客数が多い銀座店も既存店のようにじわじわ客単価上昇中、11月の大阪出店に向けて関西のし好も勉強中 ――今回、日本橋に出店した経緯は。 二宮 かなり前から出店計画があったもので、時間がかかったがようやく日本橋の店が開店したという感じだ。敷地も限られているため、2フロアでこの規模だが、周辺の競合と比べれば、売場面積が取れたこともあって出店を決めた。 ――店づくりの特徴は。昨今は都市部にも小型店を出店しているが。 二宮 売場も限られるので、拡縮もあまり極端にはできない部分もある。コンパクトにまとめたという感じだ。2フロアではないが、昨年(5月)にオープンした札の辻店(東京・港)と大体、規模としては似…

  • 2024.03.21

    オーケー日本橋久松町店がオープン、約220坪の小型店ながら都市部での高効率販売見込む

    オーケーが3月19日、東京都中央区・日本橋に出店した。マンション1、2階に2層、約220坪の売場を確保。駐車場はないが、人口が多い一方でスーパーマーケット(SM)の競合が少ない都市部での需要をつかみ、同社としても高い販売効率を挙げる店としたい意向だ。 実際、昨年5月にJR田町駅前にオープンした札の辻店(東京・港)は1層ながら今回の日本橋久松町店とほぼ同規模で、高い販売効率を挙げ、かつ売上げも伸びているという。 二宮涼太郎社長は、「本当にようやく日本橋が開店という感じがある」と語る。日本橋はオーケー創業者の飯田 勧会長が小売事業としてオーケーの前身を1958年に創業した岡永商店(現・岡永)の創業…

  • 2024.03.07

    セブン&アイの新コンセプト店舗「SIPストア」が目指す「次世代セブン」の形とグループシナジー、その成立条件

    セブン&アイ・ホールディングスがかねてより、開発を公言していた「SIPストア」を2月29日、千葉県松戸市の駅前、住宅地にオープンした。セブン&アイグループの新たなグループシナジー創出に向けた新コンセプト店舗の位置づけを持つ。 セブン-イレブン・ジャパンの直営店の松戸常盤平駅前店をリニューアルする形でオープン。もともと会議室だった場所を売場とすることで、売場面積は88坪に拡大した。通常のセブン-イレブン店舗の売場面積が45坪ほどであるため、約2倍の広さということになる。 既存店を拡張することで、88坪の売場を構築した。当初はフォーマット開発上、想定した100~150坪の物件を探し…

  • 2024.03.05

    ヤオコー川崎枡形店がオープン、川崎市初出店、東京都と神奈川県の既存店をつなぐ新商勢圏への出店

    ヤオコーは3月5日、神奈川県川崎市多摩区に川崎枡形店をオープンした。川崎市には初出店となり、神奈川県は12店体制となる。14店出店する東京都と既存の神奈川県の店を結ぶ形となる。 今後の出店戦略上、川崎市南部、横浜市北部はさらにポテンシャルが高いと考えており、それらエリアへの進出に向けた足がかりとしたいという。 小田急小田原線向ヶ丘遊園駅北口から約1.3km、徒歩約18分、同生田駅北口からは約1.5km、徒歩約21分、JR南武線中野島駅からも約1.5km、徒歩約21分と、いずれもそれなりの距離があるが、周辺は住宅地が広がる他、県道9号線(府中街道)と県道13号線が交わる地点に位置し、アクセスは良…

  • 2024.03.04

    サミットストアららテラスHARUMI FLAG店がオープン、中央区に初出店の商業施設内店舗、小型店中心のエリアで600坪超の面積を生かす

    サミットは3月1日、東京都中央区に初出店し、サミットストアららテラスHARUMI FLAG店をオープンした。2月29日にはプレオープンした。同店のオープンでサミットのスーパーマーケット(SM)としては東京都91店、全社では124店体制となる。 東京2020オリンピック・パラリンピック選手村の跡地を再開発した「HARUMI FLAG」の商業施設で、三井不動産が開発した「ららテラスHARUMI FLAG」の1階に核店としてオープンしたもの。サミットとしては三井不動産の商業施設初出店となる。 ららテラスは、三井不動産が開発する商業施設としては、比較的小型の小商圏型「ライフスタイルパーク」の1つに該当…

  • 2024.03.01

    マックスバリュ関東が蕨店を2月28日にリニューアルオープン、「買物体験型スーパーマーケット」に転換

    マックスバリュ関東は、マックスバリュ蕨店の大規模活性化を実施し、2月28日、リニューアルオープンした。同店は2003年12月のオープン。JR京浜東北線の西川口駅から徒歩約14分、蕨駅から徒歩約20分に立地する。 マックスバリュ関東が新たなフォーマットとして水平展開を進める「買物体験型スーパーマーケット」として再オープンしたもの。 同フォーマットは「新鮮な生鮮品・種類豊富な美味しいお惣菜・従業員との楽しい会話を通じて、地域のお客さまに新しいお買い物の楽しさを感じていただく」店をコンセプトとする。 その上で、①滞在時間を楽しむスーパーマーケット、②お客さまの五感を刺激するスーパーマーケット、③お客…

  • 2024.02.26

    ヨークベニマルいわき平店がオープン、品揃えの幅広げた旗艦店でいわき市ドミナント強化

    ヨークベニマルは2月22日、福島県いわき市にいわき平店をオープンした。イトーヨーカドー平店跡地に建て替えオープンした複合商業施設「PaixPaix(ペッペ)」内への核店としての出店となる。 旧イトーヨーカドー平店は1971年オープンで、2021年に閉店するまで約50年間、この地を支えてきた。オープン当初はイトーヨーカ堂としても大規模商業施設、さらに本格的な東北への足がかりとして重要な位置づけを担っていた。 さらに当初はヨークベニマルが食品売場を担う形でスタートしたこともあり、ヨークベニマルとしてもなじみのある物件。店づくりについては米国を含め当時の最新のトレンドを踏まえたものとなり、大髙善興会…

  • 2024.02.19

    ザ・トップマネジメント サミット 服部哲也社長

    実績積み重ねてきた生鮮総菜が強みに、ネットスーパーは店の1つの「部門」、実店舗のプラスの要素と捉える ――中期経営計画の「頂2025」のアクションプランにはMD(マーチャンダイジング)強化、コストコントロール、プロセスセンター&物流改革、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組み推進などの項目があった。うまくいったところ、逆に課題について。 服部 まだまだ全然、方針どおりの状態になっていないのが、MDの強化。そんなに簡単に結果が出るものでもないと思っているので、改装店などでチャレンジしたり、コンサルタントにも入っていただいたりしながらやっている。 特に加工食品などは、まず「整理…

  • 2024.02.15

    ヤオコー横浜天神橋店が2月20日オープン、450坪タイプの小型店ながら「地域一番の冷惣菜売場」目指す

    ヤオコーは2月20日、神奈川県横浜市南区に横浜天神橋店をオープンする。今回のオープンで神奈川県は11店体制となる。他、埼玉県99店、千葉県33店、東京都14店、群馬県16店、茨城県7店、栃木県6店の計186店体制となる。 横浜市営地下鉄ブルーライン吉野町駅から南に1km、徒歩約15分、横浜市営地下鉄ブルーライン蒔田駅から南東1.3km、同約20分に位置している。首都圏と横浜市をつなぐ主要道路である国道16号線に面している交通量が多いエリアに立地する。 店舗西側は住宅地で細かい坂道が多く、店舗東側は緩やかな丘陵地の上に旧米軍根岸基地跡がある他、横浜市中心部と近接性を活かした街づくりが計画されてい…

  • 2024.02.13

    ヨークベニマルいわき平店が2月22日オープン、ヨーカドー跡地の商業施設の核店、「常磐もの」を強化

    ヨークベニマルは2月22日、福島県いわき市にいわき平店をオープンする。イトーヨーカドー平店跡地に建設される複合商業施設「PaixPaix(ペッペ)」内への核店としての出店となる。 福島県80店体制、全社では248店体制となり、いわき市平へは、2015年2月オープンの上荒川店以来、3店目の出店。 PaixPaixには同店、バラエティストア、ドラッグストアが出店する商業棟の他、コミュニティスペースや飲食店などが出店するサービス棟で構成される。 JRいわき駅から500m弱の駅近で、1km圏の人口は約1万人ほどあるが、周囲は1、2人世帯の構成が78%、中でも1人世帯が54%と非常に高く、年齢では60歳…

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