竹下浩一郎
リテール総合研究所所長『リテールガイド』編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。同10月にロコガイドがリテール総合研究所を設立、代表取締役に就任。23年1月組織改編に伴いリテール総合研究所所長に就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。
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2024.09.13
マルエツプチ稲荷町駅前店がオープン、都市型小型店プチタイプのオールアウトで鮮魚鮨もしっかり展開
マルエツは9月12日、東京都台東区にマルエツ プチ稲荷町駅前店をオープンした。今回のオープンで全社では307店体制、東京都では151店体制となる。 台東区では9店目の出店で、東京メトロ銀座線稲荷町駅至近の地上8階地下2階建ての建物の1階、銀行跡地に居抜き出店した。また、ターミナル駅であるJR上野駅からも直線で約500mと近い。 周辺2km圏で見ても同社の店が6店存在するドミナントともいえる地域。最寄りの店は400m弱離れた東上野店(東京・台東)。近距離に店がある中ですき間を埋め、ドミナントを固める出店となった。 東京の観光名所として知られる上野・浅草エリアにほど近く、オフィスも点在するなど多く…
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2024.09.12
マミーマートが生鮮市場TOPコーナン京葉船橋インター店をオープン、3年ぶりの新店、生鮮市場TOP!旗艦店の位置づけ
マミーマートが3年ぶりに出店を再開した。8月10日、生鮮市場TOPコーナン京葉船橋インター店をオープン。今回のオープンで同社は埼玉県、千葉県を中心にスーパーマーケット77店体制となった。 同社3年ぶりの新店は、高い販売効率で同社をリードする生鮮市場TOP!となった。同フォーマットとしては26店目で、今回、マミーマートとしては同店を旗艦店と位置付ける。 8月7日にオープンしたホームセンターコーナン京葉船橋インター店内で、15店のテナントで構成されるショッピングセンターのサブ核店クラスとして建物2階部分に出店した。 京成線海神駅から徒歩約15分、JR線船橋駅、京成線京成船橋駅から徒歩約20分、京成…
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2024.09.09
ヤオコー久喜吉羽店がオープン、ミドルシニア層特化の北エリア旗艦店、ベーシック磨き込みと「グローサラント」再挑戦
ヤオコーの新たな旗艦店の位置づけを持つ久喜吉羽店が9月6日、埼玉県久喜市にオープンした。今回のオープンによって埼玉県は102店体制、他、千葉県33店、群馬県16店、東京都14店、神奈川県12店、茨城県7店、栃木県6店の計190店体制となった。 JR宇都宮線、東武伊勢崎線の久喜駅東口から南東へ約1km、徒歩約20分の距離に位置し、久喜市への出店は2019年オープンの久喜菖蒲店に続く2店目。 ただし、西方面の久喜菖蒲店からはアクセスとして約8.4km離れている他、南方面に位置する新白岡店(埼玉県白岡市)からも同4.5km離れている。また、東方面に位置する幸手店(埼玉県幸手市)からも同5km弱離れて…
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2024.09.01
ヤオコー久喜吉羽店が9月6日オープン、ミドルシニア層に特化させた北エリア旗艦店、「グローサラント」も
ヤオコーは、9月6日、埼玉県久喜市に久喜吉羽店をオープンする。今回のオープンによって埼玉県は102店体制となり、他、千葉県33店、群馬県16店、東京都14店、神奈川県12店、茨城県7店、栃木県6店の計190店体制となる。 JR宇都宮線、東武伊勢崎線の久喜駅東口から南東へ約1km、徒歩約20分の距離に位置し、店舗の南北を通るいちょう通りは久喜駅の東西を結ぶ県道153号線と県道85号線につながるなど、車でのアクセスが良好な立地。 出店地前道路はインターチェンジ(IC)計画などの開発で延伸が見込まれ、将来的に商圏拡大が期待される。 また、県道153号線沿いには商業施設や学校、団地など生活拠点の中心と…
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2024.08.30
ザ・トップマネジメント Wolt Japan ナタリア・ヒザニシヴィリ ゼネラルマネジャー
競合を意識するより、ユーザー、パートナーにとってのベストを追求、「ラストマイル」はウォルトが担う ――Wolt(ウォルト)の概要、グローバルと日本の状況について。 ヒザニシヴィリ ウォルトは、フィンランドのヘルシンキのスタートアップとして2014年に創業した。今年で10年目となる。日本での事業展開は20年、ちょうどコロナパンデミックの時期であったわけだが、日本市場においてオペレーションを始め4年目になる。 14年の創業以来、さまざまな国、さまざまな市場に拡張しようとしているところで、「ウォルト」ブランドとしては、いまは27カ国で展開している。ちなみに米国のドアダッシュを親会社として持つため、同…
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2024.08.14
ビオセボンがおよそ1年半ぶりに出店を再開、既存店全店改装、狙いはコンパクトの中にあっての「品揃え強化」
ビオセボン・ジャポンは7月26日、東京都渋谷区の代々木上原駅北口駅前に代々木上原店をオープンした。代々木上原駅から約20mの距離で、店舗北側は閑静な戸建て、南側には中低層のマンションが立ち並ぶ住宅街に立地している。 同社としては、「代々木上原は都心へのアクセスがよく、洗練されたグルメやユニークなお店が軒を連ねる人気のエリア」と捉えていて、ビオセボンの商圏として適していると判断した。 近隣には公園もあることから、ピクニックなど行楽の需要も多いと考えられるため、惣菜やチーズ、スイーツ、自然派ワインなど幅広いオーガニック商品を豊富に取りそろえるとしている。商圏内にはオーガニックを含む自然派の商品を取…
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2024.08.09
ザ・トップマネジメント マルエツ 本間正治社長
ポリシーは「従業員のために」。従業員が生き生き、笑顔になることが、マルエツが「変わる」につながる ――社長就任から約1年半。現状の成果は。 本間 成果は2つある。まずは数字面。2023年度は、スーパーマーケット(SM)はフォローだった。増収増益、なおかつ(既存店前年比)客数が102%強(102.9%)という意味では、初年度としては現場の力を借りながら、1つの手応えは現場の方でも感じてくださったかなと思う。 ただ、片方では今期の足元というと、それは、長続きはしないと思っている。本当の意味で「変わる」ということの数字の成果は、まだちょっと時間がかかるのかなと思う。 少なくともMD(マーチャンダイジ…
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2024.08.01
ライフ吉祥寺店がオープン、4年ぶりに同じ場所に売場面積1.5倍で再登場、小型店ながら店内加工重視のMDが満載
ライフコーポレーションは7月27日、ライフ吉祥寺駅前店をグランドオープンした。 JR中央線、総武線の他、京王井の頭線が乗り入れる吉祥寺駅周辺は、商業施設や大きな公園がある他、緑も多く自然も豊かであることから「住みたい街ランキング」などで常に上位にランクインする「吉祥寺エリア」に再出店する形となった。 吉祥寺駅の公園口(南口)から徒歩約1分のビルに出店。もともと今回出店した場所と同じところに2009年7月にオープンした旧吉祥寺駅前店として出店していたが、建物の建て替えに伴って20年7月に閉店。 今回、同じ場所に建設された吉祥寺フコク生命ビルの1、2階に4年ぶり出店する形となった。旧吉祥寺店は売場…
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2024.07.29
角上魚類所沢店の強さの源泉を見る! 出店から26年を経て所沢店の売場環境を最新鋭にリニューアル
鮮魚チェーンストアの角上魚類ホールディングスが角上魚類所沢店を7月12日、リニューアルオープンした。同社は鮮魚専門店を23店運営し、2024年3月期の売上高は約426億6000万円に上る。 所沢店は約26年前の1998年3月のオープン。93年に埼玉県初の単独出店となった川口店(埼玉県川口市)で想定を超える来客が続いたことから、新たな単独店舗の出店を目指した末に同じ埼玉県内に出店した経緯がある。 同社では本社近くの新潟県寺泊港をはじめ、新潟市場、豊洲市場から鮮魚を店舗へ直送し、販売している。 鮮魚はさまざまな加工技術を必要とする他、鮮度の重要性の高いという、いわば取り扱いの難易度が高い商材の代表…
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2024.07.29
東急ストア渋谷サクラステージ店がオープン、アンダー300坪に惣菜強化&生鮮食品含めたSM機能プラス型
東急ストアは7月25日、渋谷駅直結の商業施設「Shibuya Sakura Stage(渋⾕サクラステージ)」の2階部分に東急ストア渋谷サクラステージ店をオープンした。 渋⾕サクラステージは、7月21日から使用開始となったJR渋谷駅新南改札と直結する形で東急不動産が開発した施設で、商業エリアには7⽉25⽇に物販、飲食の37テナントがオープン、東急ストアもその1店となる。 就業者や若年層の単身者が多いエリアであることから、地域のニーズに合わせる形で朝食や昼食需要に対応した商品を中心に取り扱う。使い切りや食べ切りの少量サイズ、すぐに食べられる即食、レンジアップ商品などを強化している他、「自分へのご…
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2024.07.29
マルエツ大宮サクラスクエア店オープン、大宮駅西口側、売場約330坪だが、生鮮店内加工の生鮮強化
マルエツは7月26日、さいたま市大宮区に大宮サクラスクエア店をオープンした。 埼玉県を代表するターミナル駅であるJR大宮駅の西口再開発地区に立地、今後も成長が期待される地域だという。周辺には大小のイベントホールや会議室などを有したソニックシティがあり、多くの人が集まる活気あるエリア。 オープン後は、東口側にあるマルエツ大宮店と共に商圏内のシェアを高めていく方針。埼玉県さいたま市大宮区のほぼ中央に位置し、大宮駅から西側約300mの距離。大宮駅西口再開発の中のB地区に該当し、住宅、商業が一体となった施設である大宮サクラスクエアの1階への出店。店舗がある商業棟と、上階および裏手の総戸数582戸のマン…
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2024.07.22
そよら成田ニュータウンがオープン、百貨店ボンベルタをNSCに転換、既存顧客に加えて若年層ファミリー集客図る
イオンリテールは7月19日、そよら成田ニュータウンをオープンした。1992年に開業した百貨店のボンベルタ成田を全館リニューアルし、近隣商圏を対象としたネイバーフッドショッピングセンター(NSC)の「そよら」フォーマットに転換した。 「そよら」はイオンリテールが開発する都市型のNSCとして2020年から展開が開始されたが、昨今では都市部に限らず、郊外立地、特に既存の商業施設のリニューアルのフォーマットとしてオープンを重ねている。今回、そよら成田ニュータウンは初めての百貨店から転換、千葉県には初出店となった。 百貨店からの転換ということで本館5層に別館3層の構成で、売場面積は約3万5730㎡、専門…
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2024.07.16
ベルク葛飾高砂店がオープン、東京都9店目、3月の練馬高松店に続く23区内出店の新店はクルベの要素もミックス
ベルクは7月10日、東京・葛飾に葛飾高砂店をオープンした。京成線京成高砂駅から徒歩約10分ほどの住宅地に立地している。東西を川に挟まれた場所であるが、南側のJR小岩駅側を中心に周囲にはライフコーポレーションが複数出店している他、サミットやヨークマートも近隣にあるなど、有力企業がひしめく中に出店した形となる。 ベルクといえば、標準化された平均売場面積600坪の店を出店することによるチェーンストア経営で生産性を高めつつ、時代の変化に合わせフォーマットを進化させることで好業績を維持していることが大きな特徴といえる。既存店活性化をしつつ、年間6~8店の出店を続け、関東1都6県でのシェアを高めることに注…
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2024.07.04
グリーンビーンズ、1年で会員数21万人突破、客単価約1万円、「センター型のネットスーパー」は日本でも成立できるか
イオンネクストが運営するネットスーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」は7月でサービス開始から1周年を迎える。それに伴い、イオンネクストは今後の計画、取り組みについて「『Green Beans』2024年度 戦略説明会」を開いた。そこからは、「センター出荷型ネットスーパーの現状と可能性」が浮かび上がってくる。 ネットが普及した2000年代初頭から、多くの企業がネットスーパーを手掛けてきた。センター出荷型、店舗出荷型という大きく2つの考え方があったが、20年以上を経た現在では、センター出荷型の多くは姿を消し、店舗出荷型が主流となっている。 理由はいろいろ考えられるが、まず、センター…
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2024.06.26
まいばすけっとがUber Eatsの新機能「ピック・パック・ペイ」を日本初導入、イオンとしてクイックコマース領域強化へ
イオン、および同グループのまいばすけっとは、Uber Eats JapanのオンラインデリバリーサービスであるUber Eatsの新機能となる「ピック・パック・ペイ(PPP)」を日本国内では初めて、まいばすけっと店舗で導入すると発表した。 まいばすけっとはイオングループの首都圏での小型店事業の中核を担う都市型小型店で2005年から展開を開始し、6月26日現在、1154店の陣容。当初は東京23区、横浜市、川崎市を中心に出店してきたが、21年からは千葉県、埼玉県などにも出店エリアを広げている。 ヨーロッパの市街地などで良く見られる「エクスプレスストア」、あるいは「ハードディスカウントストア」に近い…