竹下浩一郎

リテール総合研究所所長『リテールガイド』編集長。1975年長野県上田市出身。中央大学文学部文学科英米文学専攻卒業後、小売業経営専門出版社の商業界に入社。スーパーマーケット経営専門誌『食品商業』編集部、チェーンストア経営専門誌『販売革新』編集部を経て2014年『食品商業』編集長就任。この間、世界最大級の食品見本市SIALパリの新商品国際審査員などを務める。20年5月ロコガイド入社、『リテールガイド』の創刊編集長就任。同10月にロコガイドがリテール総合研究所を設立、代表取締役に就任。23年1月組織改編に伴いリテール総合研究所所長に就任。一般社団法人日本惣菜協会『中食2030』(ダイヤモンド社)「スーパーマーケットにおける中食の未来」執筆の他、コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師、スーパーマーケットGood Action Initiatives推薦委員なども務める。ファイナンス修士(専門職)(中央大学)。モットーは「正直であること」。

  • 2023.01.19

    ヤオコー加須店がオープン、埼玉県加須市初出店、イトーヨーカドー跡地のNSC核店、米飯強化で新商品も投入

    ヤオコーは1月17日、埼玉県加須市に加須店をオープンした。埼玉県98店、全社では181店態勢となる。既存店の久喜菖蒲店(埼玉県久喜市)から北に直線距離で約6km、羽生店(埼玉県羽生市)から南東に同約6kmというちょうど中間地点のような場所に出店。加須市には初出店となり、ドミナントを固める出店となる。 イトーヨーカドー加須店の跡地に建て替えの形で出店。ダイソー、そめやクリーニング、ウエルシア、パシオス(2月オープン予定)などとネイバーフッドショッピングセンターを形成する。 東武伊勢崎線加須駅から北西約 800m、徒歩では約16分に位置。西側には県道38号線、東側には県道152号線が通るなど、車で…

  • 2023.01.18

    ライフ市谷薬王寺店は300坪タイプながら、最新コーナーフル展開、インストア加工も多用し、差別化図る

    ライフコーポレーションが同社296店目、首都圏132店目、東京都新宿区4店目として、ライフ市谷薬王寺店を12月3日にグランドオープした。売場面積は1000㎡以下で、ライフコーポレーションの中でも小さな店になる。しかしながら、コンパクトな売場にインストア加工も通常店と同様に実施する最新コーナーを極力導入するなどこれまでの同社の小型店と比べても、マーチャンダイジング(MD)の強化が図られている。 約300坪の売場での取扱SKU数は1万を超える。年商目標は21億円とハイレベルだ。 都営大江戸線牛込柳町駅から約300m、徒歩約5分、都営新宿線曙橋駅から約600m、徒歩約10分に位置する賃貸マンションの…

  • 2023.01.05

    ザ・トップマネジメント 2023年の視座と戦略 カスミ 山本慎一郎社長

    新フォーマットの「ブランデ」はR&Dの位置づけで実験繰り返す、本来のバリュープライシング、人でしか出せない価値を追求 ――2022年には新フォーマットとして地盤である茨城県つくば市内に「BRΛND(ブランデ)」を2店出店した。改めてその意図と現状は。 山本 ブランデで一番ポイントになるのは、これはわれわれのR&D(研究開発)であるということ。これをどれだけ展開するのか、次の手などに関心が寄せられるが、もちろん、「次」も考えるが、そもそもブランデは「混ぜ合わせる」との名前のとおり、いろんなものを混ぜ合わせてみようということで取り組んでいる。 つまり、いまのストア、スーパーマーケッ…

  • 2023.01.04

    ザ・トップマネジメント 2023年の視座と戦略 ヨークベニマル 大髙善興会長

    価格転嫁はある程度はやむを得ず、一方で生鮮、惣菜での価値を高める努力をするのがSMの役割、人の成長こそが企業の成長に ――2022年を振り返ると。 大髙 コロナもそうだが、物価高騰、エネルギー・コスト構造(の問題があった)。そうした中、10月、11月には値上げをしたけれども、買上点数は少し落ちたが、商品単価が103%ぐらいで、11月の売上げは昨年比で見ると全店は104%ぐらい、既存店は101%ぐらい。ほぼ計画どおりだった。 やはり価値のあるもの、新しいものはそれなりに売れている。あとは経済性、安さといった二極の購買なのかなと思う。その点では、新しい商品を出している部門、カテゴリーは良い結果が出…

  • 2023.01.02

    ザ・トップマネジメント 2023年の視座と戦略 ヤオコー 川野澄人社長

    価格コンシャス効果もあって下期から既存店客数も前年クリア、値上げ局面はハイ&ローで安さ演出+ミールソリューション強化の両にらみ ――2022年を振り返ると。 川野 22年は、原料高に伴う値上げが大きく進んだ1年だったと思う。われわれにとってみれば、仕入れ価格が上がると同時に非常に光熱費が上がった。それが損益に大きなインパクトを与えた年になった。 売上げについては、値上げに伴って節約志向が非常に強まると懸念していたが、特に下期に入ってからは、当社では客数も前年より若干増えている状況(既存店客数前年比4月~9月が98.9%に対し、10月101.2%、11月101.5%)。 単価のアップに対…

  • 2023.01.01

    ザ・トップマネジメント 2023年の視座と戦略 ライフコーポレーション 岩崎高治社長

    付加価値や生産性向上による収益改善、賃金上昇の流れを作り、小売業を魅力ある産業へ ——2022年はセントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店(東京・渋谷)、カメイドクロック店(東京・江東)、西荻窪店(東京・杉並)、ビエラ蒔田店(横浜市南区)など、旗艦店クラスの出店が続いた。これらの新店の売上げなどの進ちょく、計画と異なる良い部分、悪い部分はあるか。 特に西荻窪店は店舗がなかった杉並区への出店、ビエラ蒔田店は知名度が低く、横浜市内でも空白地帯だった横浜市南部への出店となった。これらの空白地帯について、今後ドミナント形成を急ぐか、それとも既存のドミナントエリアの形成強化を優先するか。 岩崎 今年度…

  • 2022.12.26

    ベルクがPBのエナジードリンクのラインアップ強化、新フレーバー「BARK QUEEN」を発売

    ベルクは、プライベートブランド(PB)「くらしにベルク『kurabelc』」のエナジードリンク「BARK」の新商品「BARK QUEEN」を開発、12月19日からベルク全店で販売を開始した。 くらしにベルク『kurabelc』は2018年に誕生。「お手頃価格、でもおいしい。」をテーマに飲料や菓子、加工食品、パン、冷凍食品、キッチン雑貨など300以上のアイテムを展開。当初はベーシックな商品分野から展開をスタートしたが、昨今ではエナジードリンクといったし好品などにもチャレンジしている。 「BARK」は、大人気で一時品切れにもなったエナジードリンク。「今の時代、いろいろな事に対して戦う=吠え続けるこ…

  • 2022.12.20

    イオンタウン旗の台がオープン、同社東京23区初出店、敷地面積約372坪の最少SC、核はビオセボンとウエルシア

    イオンタウンは12月17日、東京都品川区旗の台に「都市型」ショッピングセンター(SC)の位置づけのイオンタウン旗の台をグランドオープンした。前日の16日にソフトオープンしている。 東急大井町線、池上線の旗の台駅の東口改札前、商店街の一角を占める。周辺には住宅街が広がるが、旗の台駅からは大井町駅、五反田駅、自由が丘駅まで10分未満でアクセスできるなど、都心に近い立地となっている。 イオンタウンとしては154カ所目のSCで、東京23区内への初出店店舗、「都市型」SCの位置づけとなる。利便性を重視した機能をコンパクトにまとめ、「ヘルス&ウエルネス」に重点を置き、ライフスタイルを提案していく。 「近隣…

  • 2022.12.16

    西友和光市駅前店がオープン、居抜き出店による新規出店で売場2層の駅前店、「心地よさ」意識し内装にも工夫

    西友は、埼玉県和光市に12月15日、西友和光市駅前店をオープンした。 東武東上線、東京メトロ有楽町線、副都心線が乗り入れる和光市駅の南口から徒歩約3分に立地する複合ビルの1、2階への出店。 周辺は住宅エリアに隣接し、また、都心へのアクセスも良いことから駅の乗降客も多い。西友としては、ファミリー層だけでなく、駅を利用する幅広い層からの利用が期待できるとする。 特に今回は「心地よさを、お得に」のコンセプトを設定し、「低価格」と「価格以外のニーズ」に合った商品を意識した品揃えを、便利で快適な買物環境の中で提供することを目指すとしている。 オープン記念の楽天ポイント増量キャンペーンの提供を実施したり、…

  • 2022.12.16

    ザ・トップマネジメント「ベイシア 相木孝仁社長」:新リーダーが描く次のステージ

    出店再開で再度成長に舵、商品力も強化し、ベイシアを「尖った」存在に ——もともとアドバイザーのような形でベイシアにかかわっていた。 相木 2021年7月から12月まで経営会議に出たり、個別にミーティングをしたりといった形でお手伝いのようなことをしていた。 ——22年1月から副社長に、7月には社長に就任した。よりかかわりを深くという形か。 相木 そうだ。私もすごくおもしろいと思ったし、ベイシアの方々も興味を持ってくれた。 ——期待される役割をどう考える。 相木 例えば、グループ企業のカインズもワークマンも「尖っている」といえる。ベイシアは着実に、堅実に歩みを重ねてきているが、すごく「尖っている」…

  • 2022.11.30

    ヨークフーズ with ザ・ガーデン自由が丘西落合店がオープン、協業モデル2号店は300坪型、住宅立地への出店

    ヨークとシェルガーデンは、両社の協業モデル2号店となるヨークフーズ with ザ・ガーデン自由が丘西落合店を11月30日にオープンした。 両社が協業した形で出店するのは10月にオープンした中野店(東京・中野)に続く2号店となる。 西落合は新宿区の最北西部に位置しているが、出店立地は住宅街エリアの複合型マンション1、2階部分。売場は2階部分に1層の形で、売場面積は約312坪の小型店となる。 店舗周辺には20代~40代の共働き世帯や1人暮らしのお客が多い。 シェルガーデンが持つ輸入、上質商材とヨークが得意とする生鮮食品やオリジナル開発商品、頻度品を組み合わせ、従来の都市部小型店舗よりも品揃えを約1…

  • 2022.11.22

    ベイシアが新フォーマット・ベイシアフーズパーク大田原店をオープン、「新鮮さ」を提供する「食のテーマパーク」がコンセプト

    ベイシアは11月23日、新フォーマットとなる「Foods Park(フーズパーク)」1号店を栃木県大田原市にグランドオープンする。前週にソフトオープンした。 同社は食品主体の総合小売りのフォーマットとして、主力のスーパーセンター、フードセンター、スーパーマーケット(SM)、ベイシアマートなどを展開しているが、今回、そこに5つ目の新たなフォーマットが加わった形となる。 ベイシアは2020年9月、生鮮食品売場について「人に勧めたいと思うか」を問うNPS(ネットプロモータースコア)の形で消費者調査を実施した。その結果、生鮮食品に対する課題が浮かび上がり、お客はベイシアに「新鮮さ」を期待していることが…

  • 2022.11.21

    無印良品が顧客層を拡大、より日常に踏み込み、板橋南町22は「全ての人を対象に、トイレットペーパーを買う店」を目指す

    良品計画は無印良品板橋南町22を11月17日にオープンした。 売場面積は無印良品東京有明(東京・江東)、無印良品銀座(東京・中央)に次ぐ約1180坪の関東最大級の広さ。都内生活圏で日常生活の基本を担う商品、 サービスを提供すると共に地域活性化の活動を行っていく。 日用品を中心とした商品とサービスを提供する「ふだん専門店」 良品計画は、21年9月に第二創業として、企業理念を再定義し、「『人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会』を考えた商品、サービス、店舗、活動を通じて『感じ良い暮らしと社会』の実現に貢献すること」とした。 その上で「日常生活の基本をささえる商品やサービスを提供すること」「…

  • 2022.11.16

    サミットストア御徒町TAKEYA1店がオープン、多慶屋内にダイソーと共に出店、2層327坪で19.4億円目指す

    サミットは11月16日、東京都台東区にサミットストア御徒町TAKEYA1店をオープンした。台東区への出店は初めてとなった。 総合ディスカウントストアの「多慶屋」を運営する多慶屋ホールディングスがリニューアルに際して開発した商業施設「TAKEYA1」への出店。 「多慶屋さんは御徒町を象徴する存在。サミットの店が多慶屋さんの下に入ることは何とも言えない不思議な感じがする。竣工式で竹谷(宗二)社長とお話したとき、『日常の食生活を賄う部分が少し弱いということで、スーパーマーケットに入ってもらうことが今回の建て替えの大きな目玉、それで多慶屋として全ての機能を賄える』ということだった。多慶屋さんは創業76…

  • 2022.11.15

    ニトリ池袋サンシャイン60通り店がオープン、あえて都心に最大級の大型店を出店した狙いとは?

    ニトリは、東京三大副都心(新宿、渋谷、池袋)でニトリ最大級の売場面積を誇る旗艦店舗となる「ニトリ池袋サンシャイン60通り店」をオープンした。11月14日午後からソフトオープン、18日にグランドオープンする。  JR池袋駅35番出口から徒歩5分、サンシャイン60通りに面するというアクセスの良さを生かし、1日約250万人という池袋駅の乗降客に加え、豊島区、練馬区、文京区、板橋区などからの車での来店を含む比較的広域からの集客を見込む。商圏人口は約298万3000人と設定。 1階から8階の全8層、約1810坪の大型店舗での出店となった。4月にオープンした都内最大級の売場面積を持つニトリ目黒通…

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