ドン・キホーテのPPIHがmajicaアプリ新機能「マジボイス」を発表、発表会に錦鯉も登壇
2023.11.02
ドン・キホーテやユニーなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、11月末ごろ、オリジナル電子マネー「majica(マジカ)」の公式アプリ(会員数約1300万人)に、 新機能「マジボイス」を導入する。
PPIH は 2021 年から「情熱価格」をお客と共に作り上げる「People Brand(ピープルブランド)」として展開している。さらにこれからの PPIHとして、商品だけでなく、価格や店舗体験に至るまで、お客にとって最も都合の良い店として「People Store(ピープルストア)」を目指すと共に、アプリに新機能「マジボイス」を立ち上げる。
マジボイスの主要コンテンツは「正直レビュー」と「おしえて掲示板」の2つ。
正直レビューは、コメント投稿に加え、購入商品を「いいよ!/ビミョー」の二択で評価できるコンテンツ。いいよ!/ビミョーの構成比を時系列で可視化できるのも特徴になっている。対象商品は情熱価格だけではなくメーカー商品も含めた5万アイテムとなる。
「おしえて掲示板」は、顧客同士の何気ない情報交換の場として利用できるコミュニティ型コンテンツの位置づけ。タイムセール情報、商品に関する質問、PPIHに対する要望まで、何でも自由に投稿可能だ。
新しくコンテンツを実装するだけでなく、PPIH内に新たに「マジボイス実現委員会」を設置。その担当者たちが、お客から寄せられた声を店舗や商品改善に反映していくとしている。その対応状況はマジボイス実現委員会のサイトでも公開される。
PPIHの吉田直樹社長は、「顧客最優先主義を実現する上では、商品だけではなく、価格、店舗体験に至るまで、お客さまの声を真摯に受け止め、変えていくことが必要だ」と説明。「私たちの業態そのものをピープルストアとし、その実現のためのサービスとしてマジボイスを立ち上げた」とコメントした。
「マジボイス」について、森谷健史・PPIH上席執行役員は、「当社にとって都合の良い情報だけを集める『企業主語』のプロモーションの場ではない。リアルな反応や評価を忖度なしに可視化し、いただいた声をもとに商品や価格、店舗設備やサービスの改善に奔走する。いわば顧客主導のドキュメンタリーの場だ」と説明。
発表会にはお笑い芸人の錦鯉とマジボイス実現委員会が登壇。普段は言えないドン・キホーテへの不満をテーマにトークセッションを実施した。
長谷川雅紀氏は「ドン・キホーテは商品数が多く、商品探しに迷う」、渡辺隆氏は「ドン・キホーテの焼き芋はすごくおいしい、ただ焼き芋の焼き上がる時間が分からない」と、それぞれの実感を発表。実際にこうした無数の声を改善に結び付けていくことになる。