イトーヨーカ堂がラストワンマイル施策として「OniGO」との協業を本格化
2024.04.01
イトーヨーカ堂は多様化するデリバリーニーズに対応することを目的として、最短20分で商品を届けるクイックコマースのプラットフォームを提供するOniGO(オニゴー)との協業を本格化すると発表した。
即時配送サービス「OniGO」を2024年度中に首都圏および中京、近畿エリアのイトーヨーカドー、ヨーク店舗でのサービス提供を開始。順次、標準サービスとしてイトーヨーカ堂120店舗を目標に拡大していく意向。
これまでセブン&アイグループでは、22年3月の小型店のコンフォートマーケット西馬込店でのサービス導入を皮切りにスーパーマーケットタイプのヨーク15店舗まで拡大している。大型店のイトーヨーカドーでは23年10月に木場店、大森店で実証実験を実施、好評だったことからイトーヨーカドー120店舗を目指して導入を拡大していくことにした。
「OniGO」では、スマートフォンやパソコンのアプリを通じて、イトーヨーカドーやヨーク店舗の最大約8000種類の商品を購入することができ、最短20分で自宅などまで配送する。生鮮食品の野菜、果物、精肉など生鮮食品、惣菜、乳製品などの日配品の他、日用品、文具、肌着も購入することが可能。
イトーヨーカドーのラストワンマイル施策としては、これまで内食やまとめ買いニーズに対して計画購入の「イトーヨーカドーネットスーパー」、買物不便地域や外出が難しい人に向けては移動販売の「イトーヨーカドーとくし丸」を導入してきたが、今回、即食、中食、出前ニーズに対して「OniGO」の導入に至った。
お客の注文、受け取り方法が多様化していることから、イトーヨーカ堂としてもさまざまなデリバリーニーズに対応していく取り組みを実施していくとしている。今回の導入はその一環といえる。
24年3月末時点の対象店舗はイトーヨーカドー51店、ヨーク15店の合計66店。注文時間帯は10時~20時(一部店舗で注文受付け時間が異なる)、購入金額税込み5000円以上で送料が無料になる。
お客はアプリから商品を注文し、それを受けて店ではオニゴー側のピッカーが商品をピックアップ、さらにこちらもオニゴー側の配達員が配送するという流れ。受け取りに際しては、置き配の指定も可能となっている。ただし、酒類など一部商品については置き配を指定できない場合がある。