ファミリーマート&TOUCH TO GOコラボ最新店・羽村駅/S店がオープン、着実に進化遂げる無人決済店舗

2024.03.22

ファミリーマートは3月21日、TOUCH TO GO(TTG)が開発した無人決済システムを導入した店舗として同社36店目となるファミリーマート羽村駅/S店をJR青梅線羽村駅にオープンした。

ファミリーマート羽村駅/S店は、TTGの無人決済システムを活用したファミリーマート店舗としてJR東日本の駅における初の出店となる。

TTGの無人決済システムの仕組みは、天井に設置されたカメラの情報から入店したお客と、手に取った商品について、棚に設置してある重量センサーと組み合わせることでリアルタイムに認識。

出口付近に設置された決済端末のディスプレーに購入商品と合計金額が自動で表示されることから商品スキャンをする必要がないことが特徴。その後は、ファミペイを含むバーコード決済、交通系電子マネー、クレジットの他、現金での支払いも可能になっている。

ファミリーマートの場合、あくまで近くに母店がある上で、サテライト店としてオープンする形となっている。商品の物流をTTGの店のためだけに整備することが難しいためで、今後もあくまでサテライト店での出店を原則とする意向。ただし、納品自体はTTGの店に直接納品される形となっている。

サテライト店であることから、人員は母店の人員が担当する。基本的に作業は商品の陳列とメンテナンス、発注のみのため、おおむね1人での運営が可能となっている。

ファミリーマートとしては2021年3月の1号店オープン以来、無人決済店舗をオフィスビルや駅構内、市役所、学校関連施設、商業施設や物流施設の従業員休憩スペースなどへ出店を進めてきた。今後も引き続き全国へ出店を推進していくとしている。

TTGの無人決済システムを搭載した1号店は2020年3月23日、JR高輪ゲートウェイ駅の2階に同社直営の形でオープンした。カメラや重量センサーによって動きを認識する無人決済店舗は幾つかあるが、多くが代表的な存在であるアマゾンゴーのようにアプリをインストールした上での個人情報の登録および買物時の認証を経た上でのレジなしの仕組みを採用している一方、当初から同社は、事前の登録と認証が買物のハードルとなると考え、あえてレジを残したことを特徴としていた。

ファミリーマート以外にもさまざまな業態の企業とも協業が進み、3月末段階で81店にまで店舗数は増えている。

取扱商品数は約350種類とかなり絞り込まれているが、惣菜を含め食品のカテゴリーを広くカバーしている
カメラは16台設置。設置の場所や角度を工夫することで、初期に比べると台数はかなり減った
傘なども重要センサーで把握できる什器を開発し、展開。特に駅の店では重要な商材といえるだろう
TTGがアマゾンゴーなど他の無人決済店舗と大きく異なるのは、最後にレジがあること。これによって、多様な決済手段に対応できる他、買物をする際の大きなハードルとなる登録と認証の過程をなくすことができる。羽村駅/S店ではファミリーマートのセルフレジを設置
TTGの阿久津智紀社長。多くの人に利用してもらうための条件として、アプリのダウンロードや登録、認証がないことのメリットを強調する
ファミリーマートでTTGの店を担当する太田裕資・リクルーティング・開発本部・開発推進部副部長。TTGとの協業について、「人手が想定以上に圧縮できているという感覚としてある。今後本格的に人件費も上がり、アルバイトが集まらない状況が深刻化する中では大事な取り組み」と語る。セキュリティの観点からも評価しているという

ファミリーマート羽村駅/S店

所在地/東京都羽村市羽東1-7-26

オープン日/2024年3月22日

営業時間/7時~23時

店舗面積/約24㎡

取扱品目/約350種類

お役立ち資料データ

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