中村 徹

トルティーノ代表取締役。1960年名古屋市出身、84年岐阜大学農学部家禽畜産学科卒業、86年同農学研究科大学院家禽畜産学専攻修了、ジャスコ(現イオン)入社。店舗担当、バイヤー、バイヤーマネージャーを歴任し、97年本社SSM商品本部デイリー商品部デイリーグループマネージャー就任。スーパーセンター事業商品部フードグループ統括マネージャーをへて05年イオン退社、トルティーノ設立、代表取締役に就任。

  • 2024.04.22

    GW直前! この提案は実施したい!! 日配編 冷やし中華、アイスのスタート、母の日にはピザを提案

    間もなくゴールデンウィーク(GW)となるが、今年のGWは4月27日(土)~4月29日(昭和の日)と5月3日(憲法記念日)~5月6日(振替休日)までの前半3連休、後半4連休に分かれる。 もちろん、間の4月30日(火)~5月2日(木)を休めば10連休の大型連休となる。こういった際の計画を考えるときには、過去の同曜日の年の売上げを参考にするとよい。 今年の3月1日以降の曜日回りは、直近では2019年と比較的近いのだが、この年は平成から令和に移る年だったので、今年平日の5月1日(水)が「新天皇即位」で休日、前後の4月30日(火)と5月2日(木)がいずれも国民の休日となっており、GW全体として10連休と…

  • 2023.05.08

    原材料、コスト高騰の逆風下の商品調達の方向性

    食品の価格高騰が止まらない。直近では小麦の政府売渡価格が改定された。日本では輸入小麦はカナダ、アメリカ、オーストラリアの3国から5銘柄輸入されているが、この5銘柄平均で対前年比5.8%の値上げとなり、1t当たり7万6750円となった。 もともと小麦の価格はマークアップという特殊な方法を採っており、国が一元管理をしている。本来であれば過去1年間の買付価格により算定した価格は1t当たり8万2060円、対前期比+13.1%となるが、これを抑制した形となっている。 早速日清製粉は業務用小麦粉の特約店向け仕切り価格を6月20日より改定すると発表した。これによると強力系小麦粉+235円/25kg当たり、中…

  • 2022.12.12

    どうする? 2023年の商品と売場 日配編|発注、配送頻度、物流、さらにソーシングや包装まで見直す余地を探す

    2022年10月の主な食品の平均価格上昇率ランキングが11月28日の日本経済新聞に掲載されている(『「値上げ力」が強い食品』日本経済新聞2022年11月28日)。 ここには日配品では前年同月比伸び率で食パン(10.6%)、かまぼこ(9.9%)、豆乳類(9.3%)、プロセスチーズ(7.7%)、冷凍総菜(7.7%)、生麺・ゆで麺(6.9%)などが掲載されている。 このデータは出典が日経POSなので店頭価格を反映したものとみてよい。これらの商品群を含め22年の食品値上げ品目は2万SKUを超えるとされている。 さらに23年値上げ分もすでに発表が各社から行われている。アイスクリームではロッテが3月1日出…

  • 2022.08.08

    特別寄稿 秋以降の原料高騰、コスト高対策 加工食品編 ①設計、仕様の変更、②代替材料への置き換え、そして③商談ベースでの交渉

    2022年上半期だけで延べ6000品目以上。7月は1500品目以上の値上げがされ、8月以降も7000品目以上の値上げが予定されるということである。 もちろんこれはメーカーから問屋あるいは小売りに対する価格が上がるということで、店頭での末端価格が即上がるということを意味するものではない。小売業のプライベートブランド(PB)商品でも仕入値は上がっているが、店頭価格は上がっていない商品も数多くあるだろう。過去の特売価格を維持している場面も多いだろう。 しかし、最近では過去に例を見ないような原料、コストの高騰が起きており、いずれ店頭価格にも反映せざるを得ない状況になることは明らかであろう。 そもそも、…