月城聡之

月城流通研究所代表取締役社長。京都府出身。京都府立大学農学部卒業。日本の大手食肉チェーン、スーパーマーケットをへてアメリカのスーパーマーケット勤務後、1981年月城流通研究所を設立。実務に基づいた、幅広い指導には定評があり、アメリカの流通事情にも詳しい。

  • 2024.04.22

    GW直前! この提案は実施したい!! 精肉編 インでもアウトでもキャンプ飯

    2023年は新型コロナウィルスの影響がまだまだ残っていたが、24年に入り、年末年始や連休の動向を見ていると、経済は完全に動き出している。 24年1月を振り返ってみると、スーパーマーケット(SM)、外食でもファストフード、ファミリーレストラン共に軒並み動きが活発になっている。 外食産業が活発になっているため、ゴールデンウィーク(GW)も当然、いままでどおり旅行やアウトドアも盛んに行われるようになると考えて良い。 今年のゴールデンウィークは、4月27日(土)~29日(月)の3連休、5月3日(金)~5月6日(月)の4連休が一般的な休みの設定となる。 企業によっては最大10連休という大型連休となる。一…

  • 2022.12.14

    どうする? 2023年の商品と売場 精肉編|商品を安く調達できる時代の終焉と買い負け、商品化で適正価格を目指す発想の転換を

    まずは、精肉を取り巻く景況感について触れたい。 牛肉 「国産牛肉」に関しては、農畜産業振興機構(ALIC)の需給予測(10月27日公表)では、10月、11月は和牛の頭数は減少。交雑牛、乳牛で出荷頭数の増加が見込まれる。 最近の3カ月平均(9月~11月)では、国産牛全体の出荷頭数が97万5000頭(前年比103.3%)、生産量30万5000t(同102.4%)で、前年同期を上回る予測となる。 「輸入牛肉」は、国内需要低下、為替などの影響から大幅に減少している。 特に10月は大きくその影響が出ており、輸入合計が45万2000t(前年比81.9%)、チルド16万5000t(同80.5%)だった。 し…

  • 2022.08.10

    特別寄稿 秋以降の原料高騰、コスト高対策 精肉編 原料高騰は産地変更で対応、付加価値への転換を

    新型コロナウイルスに始まった工場や港湾労働者などの人手不足、輸送コンテナ不足など物流の乱れ。ロシアによるウクライナ侵攻での穀物相場高騰、エネルギー価格の上昇、急激な円安など、外部環境が著しく変化している。 特に、今年に入ってからのロシアによるウクライナ侵攻は、家畜の穀物や燃料費に直接影響しており、秋以降さらに食肉の相場が上昇するのは、すでに肌に少しずつ感じていると思う。 さらに、輸入肉などは他国の方が高く購入するため、日本が買い負けをしている現実も見逃せない状況である。豪州産のショートプレートなどについて、韓国に買い負ける話は以前から耳にしていると思うが、最近では、豚肉がフィリピンに買い負ける…