店舗受け取りサービス「BOPIS(ボピス)」とは?|コロナ禍の非接触で注目集まる

2022.04.21

2021.02.04

BOPIS(ボピス)を導入する企業が増えてきた。新型コロナウイルスの影響もあり、店舗への滞在時間を短くしたいというお客のニーズにもマッチした方法だ。もともとBOPISは、実店舗がアマゾンなどのオンラインショップの拡大に対抗するためEC(電子商取引)を販売に取り入れる中で、配送コストを抑えることを目的に生まれたサービスだ。ネットショッピングと異なる点は、受け取りが店舗だということだ。

今回はBOPISの利用者または店舗にとってのメリットや、利用している企業の実態を紹介する。これからBOPISをご自身の店舗でも取り入れようかなとお考えの方は、参考にして欲しい。

コロナ対策にも利用できるBOPISのメリットとは?

BOPISとは、「Buy Online Pick-up In Store」のことで、オンラインで購入し店舗で受け取るサービスだ。

消費者側のメリット

店舗では基本的に受け取りのみになるので、店舗での滞在時間や人の接触機会が減少する。これはコロナ禍においては大きなメリットになる。商品を店舗の駐車場で受け取る「カーブサイド・ピックアップ」なら店舗に立ち寄る必要もなくなる。米ウォルマートや、日本のイオングループなどが「カーブサイド・ピックアップ」を一部導入をしている。

店舗受け取りであるために、基本的に配送料は発生しない。配送料を気にしてECの利用を躊躇していたユーザーもBOPISであれば利用しやすい。

また通常オンラインで商品を購入した際は、在宅で配送を待って商品を受け取る必要があった。しかし、BOPISであれば自分の都合の良い時間やタイミングで店舗を訪れて商品を受け取れる。配送を待つ必要もなくなるので、注文してから受け取りまでの時間が、自宅配送に比べて短くなることもユーザーメリットになる。

店舗側のメリット

企業がBOPISを利用するメリットはまずは配送コストを下げることが挙げられる。さらに、配送であれば人気の時間帯にはキャパシティの問題が発生しがちであるが、BOPISは配送がないため、その枠を超えて利用を促せる。

また、店舗に商品を取りに来た際に他の商品も目に止まれば、追加購入も期待できるだろう。

海外のBOPIS導入事例

2020年に新型コロナによるパンデミックが起きたが、BOPISなどオンラインでの販売は勢いが落ちていない。具体的に導入している企業がどのような導入の仕方をし、効果を上げているのかを確認しよう。

ウォルマート

ウォルマートはアメリカ合衆国アーカンソー州に本部を置く世界最大の小売業だ。EC事業を強化すると発表し、実践している。店内での受け取り以外に、カーブサイド・ピックアップを取り入れている。

レジの横にCleveron 401(別名:ピックアップタワー)を設置し、スマホに送られてきたバーコードを読み取ると1分以内に注文した品物が手元に届く。

ホームデポ

ホームセンターのホームデポは、リフォーム用のマテリアルから雑貨類、室内着などまで幅広く販売している。基本的にオンラインでの売上げの多い店舗だが、オンラインでの売上のうち45%がBOPISであるという。

具体的にはピックアップ用のロッカーを店頭の目立つ位置に設置しているが、ホームデポの狙いは単なる省力化ではない。会計業務などに割く時間を短縮する分、来店する顧客とのコミュニケーションに時間を当てるようにカスタマーサービスを手厚くしている。

ナイキ

ナイキは、オンラインショップにBOPISを取り入れて販売している。特に18年にニューヨークにオープンしたフラッグシップショップともいえる店舗では、BOPISの売上げ貢献度が高いという。ナイキは人気シューズなどはなかなか購入が難しいが、BOPISを利用してすぐに確保可能だと好評だ。BOPISは店内のロッカーで無人で受け取ることもできる。

国内におけるBOPISを導入事例

ワークマン

ワークマンは作業服の専門店チェーン。従来から店舗受け取りでの販売を行っている。以前は楽天を利用して、オンラインでの販売をしていたが20年2月から自社でのBOPISを導入している。

●ケンタッキー・フライド・チキン

日本KFCホールディングスはコロナの影響も考えて2020年10月よりBOPISを首都圏にある4店舗のみで実施した。注文した商品は店内のピックアップロッカーに保管され、注文した際に受け取る注文番号を入力して受け取るシステムだ。もともとテイクアウト比率が7割以上ということもあり、コロナ禍にあってもケンタッキー・フライド・チキンは売上げが安定している。

ニトリ

ニトリネットでの注文でも店舗での受け取りが可能になった。店舗に在庫があれば翌日受け取りができる。店舗によっては14時までの注文に限り即日対応可能だ。基本的に全国の店舗で利用可能で、ニトリメンバーズカード会員になる必要もない。

スシロー

スシローは、注文し指定時間に店に立ち寄ると、お持ち帰りロッカーに注文した寿司が用意してある。注文の際に受け取った番号を入力するだけで受け取れるので、人との接触もなく安心だ。宅配料金不要で消費税も軽減税率の8%で済むため利用者が増えている。

終わりに

BOPISの仕組みと取り入れている企業について紹介した。新型コロナによってネットによる買物が増えているが、新型コロナの問題が過ぎてもBOPISの需要は減らないだろう。小売業にとっても、ユーザーにとっても受け入れやすい仕組みであることがその理由である。

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