マルエツ プチ品川橋店オープン、建物建て替えによる再オープン、都市型小型店フォーマット最新店

2023.10.23

マルエツは10月20日、東京都品川区にマルエツ プチ品川橋店をオープンした。実際は入居ビルの建て替え工事による旧店の閉店から約3年をへて、再度、都市型小型店フォーマットのマルエツ プチとしてオープンしたものだ。

京浜急行本線新馬場駅から東側約300m、徒歩約6分に位置し、店舗前には旧東海道が南北に走り、人の往来が多い住民の生活道路となっている。店舗周辺には低・中層マンション、戸建てが立ち並ぶ住宅地となっている。

主要な商圏となる300m圏内の人口は7147人、世帯数は4037世帯。世帯伸長率は22年対比23年段階で103%と伸長傾向にある。世帯当たり平均人員は1.77人だが、単身世帯が58.3%の一方で4人以上世帯も10.3%と、品川区と比較してそれぞれ0.5%ポイント高くなっている。そのため、2人世帯は20.1%と同0.4%ポイント、3人世帯が11.3%と0.6%ポイント低くなっている。

年齢別では品川区と比較して、50歳以上が40.7%と3.3%ポイント高く、30歳~49歳が32.1%と2.8%ポイント低い地域となっている。

グループとして掲げる「鮮度」「商品との出会い」「ストレスゼロ」「繋がり」の4つの価値提供に努める。

売場面積は65坪の小型店ではあるが、「鮮度」「商品との出会い」として生鮮、惣菜を含めたスーパーマーケットとしての機能の提供ができるのは、同社が20年以上積み重ねてきたノウハウの成果といえる。

特に品川橋店のような100坪以下の小型店では生鮮、惣菜は基本的に全てアウトパックとなるが、センターや他店で製造した商品を納入するサテライト供給態勢の構築によってシズル感ある売場をつくっている。

青果では使い切れる適量目商品やカットサラダ、カット野菜などの簡便商品も品揃え。

精肉ではオリジナルの「優夢牛」「桜もち豚」「みちのく森林鶏」を小量目から品揃えする。

鮮魚は品揃えが限定されるものの、ブリやタラなどの旬の切り身の他、刺身まで品揃え。

また、即食性の高いつまみ商材の品揃えを強化。精肉では、「おつまみ牛すじ」「親鶏炭火焼」などの「おつまミート」、鮮魚では「やきいか」「焼ししゃも」などの「おつなFISH」に加え、「もみじポン酢で食べるあん肝」「大根おろしソースで食べる蒸しかき」などの「お魚屋さんのおつまみ」を惣菜売場で集合展開する。

日配食品では単身世帯への対応として、即食性の高い商品の品揃えを強化。特に冷凍食品を強化し、便利なワンプレートタイプの商品を展開する。

一般食品ではワインの品揃えを充実させる他、米・無菌米飯コーナーを強化し、小量目商品を品揃えする。

惣菜では「出汁がじゅわっ!美味しい玉子焼」をはじめ、天ぷら、フライ、中華など、人気の惣菜を品揃えする。「管理栄養士監修バランス弁当」や「当店人気の手焼き玉子焼と国産銀鮭を使用したお弁当」など、健康を気遣った商品や素材にこだわった商品など、弁当の品揃えを充実させる。

また、マルエツとしてお勧めする商品を「maruetsu365」として、食品から日用品まで各売場で強調。品質訴求の商品を「黒」、値頃を打ち出す商品を「緑」のPOPを用いてアピールしている。

店外サービスとしては、取扱商品の中から約1100品目について宅配サービスの「Uber Eats」に対応。天候などによって変動はするものの、注文後、平均30分程度で届けるとしている。

また、チェックアウトについては、「ストレスゼロ」「繋がり」につながる取り組みとしてフルセルフレジを設置する他、すべてのレジでスマホ決済「PayPay」「メルペイ」「d払い」「auPAY」「WeChat Pay」「Alipay+」が利用できるなど、多様な決済手段を提供することでお客の利便性向上を図っていく。また、フルセルフレジに加え、グループで導入するスマートフォン決済サービス「Scan&Go」を導入し、レジ待ち時間の解消につなげながら、レジスペースの縮小による売場の効率化を図っている。

マルエツ プチ品川橋店概要

所在地/東京都品川区北品川2-28-14

オープン日/2023年10月20日

営業時間/9時~22時

建物構造/鉄筋コンクリート造14階建て(店舗は1階)

売場面積/215㎡(65坪)

店長名/桐谷典顕

従業員数/16人(8時間換算)

年間売上高目標/4.3億円

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