ヤオコー東大和清原店が2月14日オープン、団地建て替え再開発の商業施設内出店、旗艦店東大和店から2km強

2024.02.16

2024.02.09

ヤオコーは2月14日、東京都東大和市に今春グランドオープン予定のショッピングセンター「東大和リビングテラス」内に東大和清原店をオープンした。今回のオープンで東京都14店体制となる。他、埼玉県99店、千葉県33店、群馬県16店、神奈川県10店、茨城県7店、栃木県6店で185店体制となる。

売場レイアウト図

立地は西武国分寺線、西武拝島線小川駅から西に直線で1.3km、西口から徒歩で約1.8km、約25分、西武拝島線東大和市駅から北東1.6km、徒歩で約1.7km、約23分の距離に位置。店舗北側に新青梅街道、北西に西武多摩湖線、東から南に延びる西武拝島線と幹線道路と線路に囲まれた地域で、店舗周辺は平坦であることから徒歩や自転車での来店は比較的スムーズにできる立地とみられる。

出店地は、都市計画「東大和市東京街道団地地区まちづくりプロジェクト」の一環として大規模都営団地である東京街道団地の建て替えで創出した用地を活用した商業施設。「生活の中心地」の形成を企図した再開発だという。

西方面に2km強の距離には旗艦店の東大和店が立地、ヤオコーとしての「東大和ドミナントの進化」を目指す。商圏の厚みは十分にあるが、今回はあくまで標準店としてのオープンということで、すみ分けも図られている。

ヤオコー東大和清原店のストアコンセプトは「お客様に『新たな幸せ』を届けるお店~『美味しさ』『安さ』『楽しさ』をメンバー全員で伝え、『東大和ドミナントの進化』で『幸せ』を届ける~」。

生鮮では、精肉は、黒毛和牛の品揃えを強化。焼肉メニューを強化し、厚切り肉や特殊部位の品揃えも実施。平日には「ごちそう」と「おかず」の両面対応で小量目まで品揃え。週末には「ごちそう」需要の盛り合わせで和牛を売り込む。

精肉では焼肉用の商品を強化
ドライ食品のたれ関連の商品を鮮魚、精肉の近くに配置。関連性を高めている。ドライ食品ではゴンドラの上に在庫を置き、バックヤードとの行き来を減らすようにしている

鮮魚は、季節ごとの近海魚対応の他、おかずのメインになる「切り身」を旬や鮮度にこだわって強化。旬の魚のメニュー提案や鮮度の良い商品をばら、ざる売りでシズル感の演出と対面販売にも力を入れる。月に一度の「大豊洲祭り」を名物企画として実施もする。

鮮魚は切り身を強化。また、近隣の旗艦店である東大和店では対話による提案などを行う「アテンダント」を各部門に配置していることから、東大和清原店でも同店から異動する形で鮮魚のアテンダントを1人配置。移動式の「クッキングサポート」と併せ提案機能を強化
鮮魚では、マグロを多様な商品化で売り込む

野菜は地元野菜のフェアを定期的に開催する他、肉や魚のおいしさを引き立たせる薬味について料理の幅が広がるような食べ方やメニュー提案を実施。果物は、季節の果物、ギフトを強化し、カットフルーツでも旬を感じてもらえる売場づくりを目指す。花は季節の花に加え、観葉植物も品揃えする。

地元野菜の登録は18軒に上る
青果ではキノコを納品ケースのまま陳列。ローコストオペレーションを志向

デリカでは、惣菜はライブ感ある鉄板で香りや音、出来たての温かさとおいしさを訴求。旬に合わせた弁当やランチニーズに合わせた米飯を強化する他、時間帯ごとのニーズに対応した売場の実現を目指し、夕方はおかずやつまみを豊富に品揃えする。

鉄板を2枚導入。夕方は卵焼きなどをつまみとしても提案
鮭カマ西京味噌焼炊込み重

寿司では、ランチや夕食に合わせた握りたての「おむすび」を品揃え、さらにニーズに合わせて、食べやすいサイズの「こむすび」も品揃えする。週末は生サーモン寿司をメインに握り寿司の品揃えを強化し、小量目からファミリー向けまで展開。

寿司では「おむすび」をコーナー化。出来たての提供を目指す。小さいサイズの「こむすび」も品揃え(左上の2アイテム)
寿司では、「海鮮丼」と「茶碗蒸し」のセットを販売。茶碗蒸しは寿司部門が手掛けるつまみコーナーで開発したものだ

インストアベーカリーは、店内加工のこだわりの「たまごフィリング」を使ったサンドイッチやドッグパンの品揃えを強化。ピザはランチニーズに合わせて焼きたての販売を実施。また、プチパンを豊富に品揃えし、自社製造の寄せプリンや杏仁豆腐といったヤオコーオリジナルスイーツを売り込む。

自社製造なめらか寄せプリン
寄せプリンの他、コーヒーゼリー、杏仁豆腐を「寄せ」シリーズとして展開

グロッサリーでは、日配食品は、国産原料を使用した商品や健康を意識した大豆ミート、低糖質商品を品揃え。ワンハンドスイーツ、個食スイーツの品揃えも強化し、「日々の食事にもう一品の楽しさ」を提案する。

冷凍食品は平ケースの両サイドをリーチインケースが囲む形で、広め

ドライ食品は、生鮮売場との連動でドレッシングを豊富に品揃えし、新たなプライベートブランドのライン「Yes!YAOKOHappiness」の健康を意識したアマニ油ドレッシングや、旬の素材に合わせたドレッシングなどを提案。フレーバーナッツなどの豆菓子を洋酒との関連販売する他、ペットフードも強化する。

プライベートブランドのふりかけの「ぱりぱり花かつお」を同店から新発売

酒は、ウイスキーなど洋酒の品揃えを強化、強炭酸水との関連販売も実施し、ハイボール提案なども強化する。

豆菓子を酒の近くに配置し、連動を図っている

ヤオコー東大和清原店概要

所在地/東京都東大和市清原3-1-8東大和リビングテラス内

オープン日/2024年2月14日

営業時間/9時~21時45分

駐車台数/99台(駐輪場100台、バイク6台)

敷地面積/6062.60㎡(1,833.94坪、東大和リビングテラス南敷地面積)

延べ床面積/2985.81㎡(903.21坪、ヤオコー床面積)

店舗面積/1848.35㎡(559.13坪、ヤオコー売場面積)

店長/一文字 勇

従業員/正社員18人、パートナー・ヘルパー・アルバイト129人(延べ人数)

年間売上高/23億円(初年度予定)

商圏人口/1km圏内3万2000人(1万5000世帯)、2km圏内11万8000人(5万8000世帯)、3km圏内24万7000人(12万2000世帯)

お役立ち資料データ

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