イトーヨーカドー跡地にヤオコーがふじみ野大原店をオープン、「ヤングファミリーに感動していただくお店」目指す
2022.04.22
2021.07.19
ヤオコーは7月21日、埼玉県ふじみ野市にヤオコーふじみ野大原店をオープンする。東武東上線の上福岡駅から北東に約800m、新河岸駅から南東に約1km に位置し、路線バスも通っているため交通アクセスに便利な立地。
イトーヨーカドー跡地だが、周辺は再整備が進み、約700戸の大型マンションが建設中ということもあって出店1km圏内では人口、世帯数ともに増加傾向にある。
年齢構成は、30~50歳代および70歳以上がボリュームゾーンとなっている。駅周辺が単身者の割合が高い一方、3km圏内では 4 人以上の世帯の割合が高くなっている。
同意建物内にテナントとしてサンドラッグ、ポニークリーニング、イーズインドアテニススクールが7月23日にオープン予定の他、きらら歯科ふじみ野院が10月開院予定となっている。日常消費に特化した、ネイバーフッドショッピングセンターのテナント構成だといえる。
ただし、同店が立地する交差点の対角にはイオンリテールのイオンスタイルを核店としたイオンタウンふじみ野がある他、ヤオコーのドミナントエリアともいうべき地域への出店となっていることから周辺に自社店も多い。直線距離で南西に約1kmの上福岡駅西口側には上福岡西口店(ふじみ野市)、南東に約1.6kmには上福岡駒林店(同)、さらに北西約1.9kmには先日オープンした川越藤間店(川越市)がある。
イオンスタイルとの差別化を図りつつ、多数張り巡らされた自社店と共存しながら、より徹底した小商圏の商売が求められているといえる。
ヤングファミリーの感動を呼び込むマーチャンダイジング
そうした中、ふじみ野大原店のストアコンセプトは、『ヤングファミリーに感動していただくお店~「今日これ」・「楽しさ」・「驚き」を感じていただこう~』。ヤオコーとしても戦略的に攻略を図るヤングファミリーが前面に押し出されている。
商品面では、生鮮では、精肉は焼肉売場の充実に向けて豚焼肉を強化しつつ、値ごろからこだわりまで豚バラを使った商品を豊富に取りそろえる。
鮮魚は、オリジナルのカナダ産生アトランティックサーモン、季節ごとの切り身や近海魚の
単品量販で圧倒的な「旬」と「鮮度」を打ち出す。
青果は、単品量販によって売り込み商品が一目で分かる売場を実現するという。また、カットフルーツや小量目の「ちょっとがイイね!!」などの打ち出しで旬の果実の提案を行う。花きは、季節の花による旬の売り出しと、お客のシーンに合わせた品揃えをする。
デリカでは、惣菜は、鉄板売場の魅力を最大限に活用し、昼はお好み焼や焼きそばなどの定番主力商品、夕方はおかず、おつまみの商品を量目豊富に展開する。
寿司は、ランチニーズ対応に向けて、おにぎり、ちらし寿司、握り寿司を中心とした品揃えを強化。また、夕方からは家族そろってのちょっとしたごちそうの提案として、大量目パックの握り寿司を値ごろで提供する。
インストアベーカリーでは、原料にこだわり、スクラッチ製法による食事パンや店内製造で値ごろのオリジナルスイーツを展開し、毎日の定番からハレの日まで来店してもらえる売場を目指す。
グロッサリーでは、日配食品はレンジで簡単調理ができる中華惣菜を強化。特に、素材、製法、味にこだわったプライベートブランド商品を訴求する。
ドライ食品では、「いつもの味を手軽に変えられる」専用調味料の品揃えを強化し、簡単、時短メニューの提案を実施。また、直輸入ワインを中心に、クッキングサポートと連携して生鮮素材に合わせた「ワインのある食卓」を提案。ターゲットであるヤングファミリーを意識した展開を強化している。
ふじみ野大原店のオープンによってヤオコーの店数は埼玉県94店、千葉県31店、群馬県16店、東京都12店、神奈川県9店、茨城県7店、栃木県5店の計174店になる。
ヤオコーふじみ野大原店概要
所在地/埼玉県ふじみ野市大原2-1-32
オープン日/2021年7月21日
営業時間/9時~21時45分
駐車台数/228 台(駐輪場143台、バイク置場9台)
敷地面積/1万2987.01㎡(3928坪、施設全体)
延べ床面積/6409.10㎡(1938坪、施設全体)、3046.32㎡(921坪、ヤオコー床面積)
店舗面積/2150.73㎡(650坪、ヤオコー売場面積)
店長/太田正和
従業員/正社員18人、パートナー・ヘルパー・アルバイト125人(延べ人数)
年間売上げ/初年度16億円(予定)
商圏人口/1km圏内3万2000人(1万5000世帯)、3km圏内19万2000人(8万7000世帯)、5km圏内37万2000人(16万9000世帯)