オーケーが立川のSC「若葉ケヤキモール」に居抜き出店、550坪型でヤオコーと真っ向勝負

2021.07.28

オーケーは7月15日、東京都立川市に立川若葉町店をオープンした。立川市内には2014年2月オープンの立川富士見町店と2店体制になる。

ネイバーフッドショッピングセンターの「若葉ケヤキモール」のマルエツ跡地に居抜き出店した。1階部分にワンフロアの1807.18㎡(546.67坪)の売場で出店。

居抜きではあるが、内装を含め新店のような売場となっている。ただし、バックヤードの位置も含め、基本的にマルエツ時代の配置を引き継いだという。

壁面を生鮮、日配が囲み、内側に加工食品を配置するオーソドックスなレイアウト。550坪近い売場のため、ゴンドラには中通路を設けている

東側に徒歩数分の300mほどのところにはヤオコー立川若葉町店がある。直接の競合店といえそうだ。店舗面積460坪の中型店で、11年9月のオープンから間もなく10年を迎える。また、ヤオコーに関しては、北方面に約2kmのところには13年6月オープンのヤオコーの旗艦店クラスの東大和店もある。

また、南側にはいなげや本社があり、bloomingbloomyららぽーと立川立飛店など大型店を含むいなげやの店も周辺には多い。

それらを含む有力スーパーマーケットがひしめく中にあって、オーケーは「高品質・Everyday Low Price」のディスカウントスーパーマーケットという独自路線で、低価格を武器に存在感を発揮している。競合店もある程度価格を合わせざるを得ない状況にある。

大型店を除いて、主通路沿いに平台や平ケースを配置していない。青果でも壁面での大量陳列でボリューム感を打ち出している
刺身盛り合わせはつまを入れず、別売している
冷凍を生かしたマーチャンダイジングに長年注力してきた。刺身なども品揃え
干物を冷凍で販売する企業が増えてきたが、オーケーでは長年冷凍での販売をしてきた。取れた魚を冷凍し、冷凍の状態のまま販売する「ワンフローズン」の「旨い塩さば」などの核商品が育っている
ゴンドラエンド部分を一部平ケースにし、デジタルサイネージなども設置して売り込み商品を販売している。鮮魚では7月15日のオープン日は土用の丑の日に向けうなぎを販売。うなぎも基本的には冷凍がメイン
牛肉は国産は、A4以上の和牛のみ販売することにこだわっている
ラムは売上げが伸びていることから売場もしっかり確保。ニュージーランド産がメインだが、店によっては実験的にオーストラリア産も取り扱いが始まっている
特に鶏では産地パックが増えている。ローコストオペレーションに寄与する他、品質維持の面でも注目
在宅時間が増えて需要が高まっている冷凍の焼き鳥を6月から導入。原料を委託の工場に持ち込むなど独自に開発
インストアベーカリーではカレーとナンといった商品も展開
インストアベーカリーでは、昨年小麦粉が品薄になった際、原料の小麦粉を小分けして販売したところ好評だった。現在でも品揃えされるようになっている
本体価格で400円代~500円代のピザも核商品。立川若葉町店にはインストアベーカリーがあるが、設置できない小型店でもピザは展開する。補充されるとすぐ売れるほどの人気となっている
トレンドの代替ミルクも品揃え。常温販売可能な商品はあくまで常温で販売
冷凍食品の売場は平ケースとリーチインを配置する広大なもの。平ケースでは非食品を関連販売
冷凍食品では日清医療食品の「食宅便」シリーズをコーナー展開している
グロサリーではケース売りも多用

昨年からのコロナ禍では、ワンストップショッピングの強みが発揮されたことでスーパーマーケットは全般的に好業績となったが、中でもオーケーは21年3月期決算の既存店売上高前年比112.5%と、頭一つ抜けた好業績となった。その背景には15.69%という低い総経費率の水準と、それに基づく低価格がある。

全社的には8月1日から売場面積1930坪の大型店である港北店(横浜市都筑区)の2階で処方せんに対応する調剤薬局事業を開始。今後、導入店には調剤だけでなく、大型店ではクリニックも併設する予定もあるなどワンストップショッピング機能の強化を図っている。

6月にオープンした登戸店(川崎市多摩区)も至近に競合店を抱える中、駐車台数20台と少ないながらも駅前立地の強みと自転車、徒歩客を中心とした集客によって好調な売上げだという。

その意味では、オーケーのフォーマットの独自性は、その低価格とワンストップショッピング機能の強化を図りながら、競合店との差別化を図る上での大きな強みとなっていることが分かる。至近の競合店だけでなく、ある程度距離のある競合店にも影響は必至だ。

オーケー立川若葉町店概要

所在地/東京都立川市若葉町1-7-1若葉ケヤキモール1階

オープン日/2021年7月15日

営業時間/8時30分~21時30分

駐車場/300台

売場面積/1807.18㎡

お役立ち資料データ

  • 原理原則を知る②-値入ミックスの極意-

    企業活動において、非常に重要となる価格設定ですが、その原理原則についてポイントをまとめたのが本資料です。 ニューノーマルが求められる現在においても、基本的なことを改めて振り返っていただければと思います。 ①値入ミックスとは何か? ②活用しやすい業態、条件 ③具体シミュレーション方法  

  • DX推進で陥りがちな間違いと対策

    本資料は、DX推進で陥りがちな間違いについて、経営と現場のすれ違いを減らす手法を提案することで、 成果に繋がるDXに繋げていただくことを目的に作成しております。 DX失敗のプロセス DX(デジタルトランスフォーメーション)への誤解 経営と現場のすれ違い事例 「仮定の検証」してますか? 全体最適のために必要なこと 本部がもう少し考え抜くと… 推進していくDXに欠かせないもの  

  • 業界寡占が進む「ドラッグストア」の強みと弱み

    新型コロナウィルス発生後、スーパーマーケット同様に売上好調であるドラッグストア業態。 業界は寡占化が進みつつあります。 改めて業態としての強みと弱み、また歴史を振り返りつつ、今後どのなるのか? 業界編集長の野間口氏にまとめていただきました。 ・ドラッグストア業態の「強み・弱み」 ・ドラッグストア業態の「過去と未来」