イオンリテールが衣料品 の「専門店モデル」を構築、新たな衣料品売場をスタート
2023.10.13
イオンリテールは、新たなGMS(総合スーパー)衣料品売場の創造に向け、売場環境とオペレーションを刷新した「専門店モデル」を構築した。

年齢別・シーン別に分類した6つの専門店の展開やセルフ・タブレット型レジの導入により、売場環境とサービスレベルを向上させる。今年4月からイオン船橋店(千葉県船橋市)にて実験・検証を行い、10月20日(金)イオン浦和美園店(埼玉県さいたま市)のリニューアルオープンにてイオンリテールの新たな衣料品売場をスタートさせ、今後展開を拡大していく。
※画像はイオン船橋店。
イオンリテールの衣料品売場は、Z世代からシニア層まで、デイリーなカジュアルやフォーマル、スポーツ、トラベル、雑貨まで幅広く揃えている総合力が強みだが、各ターゲットに認知されていないことが課題だった。
従来の性別ごとに分類された売場から、年齢別・シーン別に分類した売場に変えることで、より多様化するニーズや用途に合わせた商品の魅力や特長を伝えることができるようになる。今回、売場環境とオペレーションを刷新した「専門店モデル」により、従来のGMSのイメージを一新し、衣料品における成長戦略の一つとして展開を進めていく。

※6つの専門店のイメージ
目次
イオンリテールの新たな衣料モデル「専門店モデル」について
売場環境
・ファミリー向けの「デイリーカジュアル」、ビジネスやフォーマルの「オケージョン」、シニア向けの「セカンドライフ」、Z世代向けの「ネクストエイジ」、スポーツ関連の「スポーツライフ」、靴、トラベルグッズを含めた「雑貨」に分類した、6つの専門店として構成する。
・売場を大きな壁で仕切り、それぞれ什器や陳列・演出の仕方を変え、独自性ある専門店を展開する。
オペレーション
・セルフレジを「デイリーカジュアル」に導入し、簡便で快適なお買物環境を実現すると同時に、創出した人時により接客や売場メンテナンスの時間を充足させる。
・タブレット型レジ(クラウドPOSレジ)を接客販売を基本とする「オケージョン」「セカンドライフ」に導入することで、接客・採寸・レジ・見送りの業務を一気通貫で行えるようになる。オーダースーツを購入する際、お客が採寸やお会計の度に移動したり待つことがなくなる。
イオン浦和美園店では、雑貨、靴、トラベルグッズの売場をまとめ、より専門性を高める。また、デイリーカジュアルでは、集中型フィッティングルームに加え、各コーナーにも新たにフィッティングルームを配置し、お客の利便性を向上させる。
イオンの新たな「専門店モデル」6つの専門店について
デイリーカジュアル

30~40代のファミリーターゲットのレディス・メンズのベーシックカジュアルウエアとインナーウエアが揃いる。また、トレンドを意識したフェミニンカジュアルの「ESSEME(エシーム)」や、環境に配慮したエシカル商品を展開する「SELF+SERVICE(セルフサービス)」なども展開する。


※画像はイオン船橋店。
オケージョン
30~40代のファミリー世代から、50代のミドル世代をターゲットに、紳士・婦人のビジネスウエア、フォーマルウエアを中心に、オシャレなお出かけ着も展開する。


※画像はイオン船橋店。
セカンドライフ

旅行や趣味などアクティブに人生を楽しむシニア世代に向けて、体型変化に対応した、機能と着心地にこだわった服があり、居心地よく買物ができる専門店だ。「流行にとらわれず自分らしいオシャレを楽しみたい」という女性の思いを満たすファッションを提案する「PARTⅡ BY JUNKO SHIMADA」や、カジュアルウエアからユニバーサルデザインの服「着楽美(きらび)」などを展開する。


※画像はイオン船橋店だ。
ネクストエイジ

Z世代をターゲットに、カジュアルアイテムにトレンドをミックスして、新しさと楽しさを提案する専門店だ。型にはまらない自由な発想で、ウエアからファッショングッズまでトータルコーディネートを発信する。
「アメリカンライフスタイル」をテーマに、気軽にファッションをコーディネートできるアメリカンカジュアルの服「SQUAREFIELD(スクエアフィールド)」も展開する。


※画像はイオン船橋店。
スポーツライフ

ウエルネススポーツとして、お客の健康促進を手伝う専門店。美と健康をキーワードに、「エクササイズ」「フィットネス」「アウトドア」のシーンで活躍するスポーツウエア&グッズを提案する。機能的で快適なアイテムを取り揃えている。


※画像はイオン船橋店。
雑貨(靴、トラベル、雑貨)

人気ブランドの最新モデルやオリジナルブランドなど、ファッションとライフスタイルを提案する靴のお店「ASBee(アスビー)」、旅やお出かけの必需品を集めた「+MOOVE(プラスモーヴ)」、毎日のファッションにほどよいトレンド感と、スパイスを与えるファッションを提供する「MARCHE rouge(マルシェルージュ)」が展開する。


※画像はイオン船橋店。
セルフレジとタブレット型レジの導入について
今回の「専門店モデル」では、セルフレジとタブレット型レジ(クラウドPOSレジ)の導入により、オペレーションの大幅改善を実現する。
「デイリーカジュアル」ではセルフレジ導入により、レジ業務が効率化し、接客の時間や売場メンテナンスの時間に充てることでサービスのレベルを向上させる。接客販売を中心とする「セカンドライフ」、「オケージョン」には、タブレット型レジ(クラウドPOSレジ)を導入することで、接客・採寸・レジ・お見送りの業務を一貫して行えるようになる。
イオン浦和美園店 店舗概要
名称:イオン浦和美園店
所在地:埼玉県さいたま市緑区美園5-50-1
店長:森野 陽光(もりの はるみつ)
開店日:2006年4月26日
リニューアル日:2023年10月20日
売場面積(衣料品フロア):約6,257㎡
営業時間:
1階 食品、日用品 7:00~23:00 化粧品、イオン薬局(調剤薬局) 9:00~23:00
2階 ファッション 9:00~22:00
3階 キッズ・暮らしの品 9:00~22:00
別棟 サイクル 9:00~21:00
【今後のモデル導入予定店舗について】
店名:イオンスタイル古川橋駅前 所在地:大阪府門真市 予定日:2023年11月
店名:イオン各務原店 所在地:岐阜県各務原市 予定日:2023年12月
店名:イオンナゴヤドーム前店 所在地:愛知県名古屋市 予定日:2024年春
※店舗により、専門店モデルの構成が異なる。