業務効率

  • 2024.04.22

    物流2024年問題、結局どうなった? 改めて課題と小売業への影響を整理する

    経営コンサルタント事務所アズライト代表 榎本博之 いわゆる「働き方改革」の一環として、これまで猶予期間が設けられていた運輸業や建築業にも時間外労働の上限規制が適用されるようになった。今後「物流2024年問題」の影響がさらに顕在化してくるだろう。 4月1日の施行後、大きなトラブルは報じられていないが、現場ではすでにその対応に追われている。今後想定される課題とその対応策について考えてみたい。 物流2024年問題とは、24年4月1日からトラックドライバーの時間外労働について、年間960時間、月80時間という枠で上限が設定されたことを指す。 この規制によりドライバーの労働時間が制限され、輸送能力の不足…

  • 2024.04.08

    ローソンとファミリーマートが初の共同輸送、4月11日、東北地方の物流拠点間から開始

    ローソンとファミリーマートは、4月11日から東北地方の一部地域において、アイスクリームや冷凍食品などを対象とした両社の物流拠点間の輸送を行うと発表した。ドライバー不足やCO2排出量削減など、物流課題への対応の一環。 両社の商品を同じトラックに混載し、共同で輸送することで車両台数およびCO2排出量削減を目指す。実験を除いて、本格的にローソンとファミリーマートが共同輸送を行うのは、今回が初めてとなる。 両者は過去、経済産業省および流通経済研究所の支援の下、2020年8月に東京都内湾岸エリア、22年2月に北海道函館エリアで実施された大手コンビニ3社の共同配送実証実験に共に参加。 実証実験終了後も、社…

  • 2024.03.21

    平和堂が「SM物流研究会」に参加

    平和堂が「SM(スーパーマーケット)物流研究会」に参加したと発表した。 SM物流研究会は2023年3月16日にサミット、マルエツ、ヤオコー、ライフコーポレーションの4社が「持続可能な食品物流構築に向けた取り組み」を宣言して発足したもの。その後、参加社が関東以外にも広がりを見せている。 研究会では物流分野を「競争領域」ではなく「協力領域」と考え、各社協力による物流効率化策やサプライチェーン全体の効率化につながる施策の検討や取り組みを進めていくとしている。 平和堂としても今回、研究会に参加することで、各社と共にサプライチェーン全体の物流効率化に向けた施策の研究を進め、将来に向けて持続可能な物流構築…

  • 2023.09.06

    U.S.M.Hが9月中にマルエツ、カスミの共同DCとして「八千代グロサリーセンター」を稼働

    ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)がマルエツとカスミの共同物流センター「U.S.M.H八千代グロサリーセンター」を千葉県八千代市に開設し、9月7日からマルエツ、9月21日からカスミ向けの商品供給を開始する。 同センターではマルエツ、カスミにおける共同配送体制を構築すると共に物流の「2024年問題」を見据え、車両の効率活用に取り組む。また、自動化、省人省力化に寄与する最新設備やマテハン機器を多数導入し、実店舗向けリテールDC(ディストリビューションセンター)のオートメーション化に挑戦。構内作業、店舗配送業務、店舗オペレーションの最適化を進めていく。 さらに、Io…

  • 2023.03.28

    楽天と西友が楽天西友ネットスーパー向けに千葉県松戸市の物流センターを稼働開始

    楽天グループと西友は、両社で協働運営するネットスーパー事業の楽天西友ネットスーパー用に千葉県松戸市の専用物流センター「楽天松戸iFC」を本格稼働開始したと発表した。 楽天西友ネットスーパーは、2022年第3四半期の流通総額が前年同期比15.2%増になった。同事業は店舗配送も併用しているが、同期の物流センターからの出荷流通総額は前年同期比32.2%増にまで拡大していた。 本物流センターの稼働開始に伴い、これまで稼働していた千葉県柏市の物流センターを閉鎖し、より大規模で効率化した本物流センターに機能を集約することで当日配送枠を拡充するなど、首都圏における供給能力を強化することでサービスの利便性向上…

  • 2023.01.04

    小売業界を進化させる 小売業界が抱える課題 EXOTEC NIHONはどう効率化と自動化を実現するのか

    小売業界も自動化と効率化が急務だが、思うようにDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいない。この現状を打破するのがEXOTEC NIHONが提供する「Skypod」だ。 [PR/ITmedia]  「リテール未来会議2022 -Retail DX Conference-」が2022年11月2日に開催され、EXOTEC NIHONの立脇 竜氏(取締役社長)が「eコマースや複雑化するオムニチャネルに必須の倉庫自動化とは」と題して講演を行った。 激変する小売業の課題を解消する「倉庫の効率化のためのロボティクス」  小売業界を取り巻く環境は大きく変化している。eコマースの売り上げは年々伸び、…

  • 2022.11.24

    イケアがIKEA Tokyo-Bay倉庫を国内店舗で初めて自動化、従来の作業効率の8倍見込む

    イケア・ジャパンは11月24日、IKEA Tokyo-Bayの倉庫を国内のイケア店舗で初めてオートメーション化すると発表した。 イケアは日本では大型店舗イケアストアを9店、都心型店舗を3店、カスタマーサポートセンターを展開し、さらにEC(電子商取引)サイトのIKEAオンラインストアの開業、IKEAアプリの配信、国内各地で商品受取りセンターの拡大、IKEAポップアップストアの開設などを通じてお客とのタッチポイントを増やしてきた。 その中で、ECサイトのオーダーの増加、購買行動のニーズの多様化に対応するため、それぞれのタッチポイントをつなぎ、総合的にアプローチする「オムニチャネル化」を加速する施策…

  • 2022.07.27

    アマゾンが全国18カ所に配送拠点を新設、新たに10都道府県で「置き配指定サービス」の利用が可能に

    アマゾンジャパンは日本全国18カ所にAmazonの配送拠点である「デリバリーステーション」を開設すると発表した。これらのデリバリーステーションの開設によって全国のお客が数百万点の商品を翌日に受け取ることが可能になるという。 また、新たに青森県、岩手県、秋田県、長野県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、熊本県、沖縄県で「置き配指定サービス」が利用できるようになる他、Amazon独自の配送による700万点以上の商品の翌日配送が可能となるとしている。 また、今回のデリバリーステーションの設置に伴って5000人以上の雇用の機会を生み出すとしている。職種は拠点の安全衛生、ステーションマネージャー、シフトア…

  • 2022.06.22

    コネクテッドロボティクスがJR-Cross運営のいろり庵きらくそば五反田店にそばロボット導入、JR山手線内で初めて

    コネクテッドロボティクスは、6月24日からJR山手線の五反田駅構内に新規オープンする「いろり庵きらくそば五反田店」に「そばロボット」を導入すると発表した。 同社は「食産業をロボティクスで革新する」をミッションとし、食産業向けロボットサービスの研究開発、販売を事業内容とする。 いろり庵きらくそば五反田店はJR東日本クロスステーションフーズカンパニー(JR-Cross)が運営する。今回で、そばロボットの導入は合計4店目となる。 コネクテッドロボティクスとしては飲食店への来店が増加傾向にある中、人手不足の課題解決に寄与するためにも、ロボット調理の重要性は広がっているとする。 双腕型のそばロボットでは…

  • 2022.06.14

    パルシステム神奈川が横浜市内の新規宅配拠点を7月8日に開設、自然冷媒採用の設備で環境負荷を軽減

    生活協同組合パルシステム神奈川は、県内13番目となる新規配送拠点「横浜菅田センター」を開設し、7月8日に開所する。環境配慮型設備を活用すると共に、横浜市内の宅配業務の効率化によって高まる宅配需要に対応するとしている。 横浜菅田センターでは宅配商品を保管する全ての冷凍、冷凍設備に自然冷媒を採用した。また、温暖化係数(GWP)の低い冷媒を使用することで環境負荷を抑える。設置に際しては環境省の「脱フロン・低炭素社会の早期実現のための省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業」の補助を活用した。 屋根の一部には遮熱塗料を使用し、 屋上緑化も導入して環境性能と快適さを向上させることを目指す。 また、施設内の照明…

  • 2022.05.26

    楽天、パナソニックHD、西友が自動配送ロボットによる配送サービスをつくば市内で提供開始

    楽天、パナソニックHD、西友の3社は、自動配送ロボット(UGV、Unmanned Ground Vehicle)の公道走行による配送サービスの提供を茨城県つくば市内において5月28日から開始する。7月30日までの毎週土曜日の計10日間、つくば駅周辺の約1000世帯(つくば市吾妻1丁目から4丁目および竹園1丁目から3丁目までの一部)を対象に「西友つくば竹園店」で取り扱う商品を注文から最短30分で配送する。配送の対象地域は直線距離では店から最長約850mの範囲となる。 スーパーマーケット(SM)の商品をUGVの公道走行によって注文から最短30分で配送するオンデマンド配送の実現は国内で初となるという…

  • 2022.04.21

    モノタロウの「猪名川ディストリビューションセンター」が本格稼働、DXやAGVを使った効率的な物流を実現

    工業用資材、自動車関連商品や工事用品、事務用品など約1800万アイテムを販売するMonotaRO(モノタロウ)は、2021年11月に竣工した新大型物流拠点「猪名川ディストリビューションセンター(猪名川DC)」(兵庫県河辺郡)を4月20日に本格稼働したと発表した。 自動搬送ロボットや自動荷揃え装置の活用、システムによる配送区分選定の自動化など、テクノロジーとオペレーションの力を増強し、お客の利便性向上に貢献していくとしている。 同社は前年比約20%の成長を続けていることから、物量の増加、物流における出荷能力 および在庫保有能力増強、物流の効率化を目的に新規大型物流センターの稼働に至った。 猪名川…

  • 2022.04.19

    JR東日本グループがロボット導入積極化、駅そば店に「そばロボット」を続々導入へ

    JR東日本スタートアップが資本業務提携を行い、JR東日本グループとの連携を進めているコネクテッドロボティクスとJR東日本クロスステーションフーズカンパニーが4月22日に新規オープンする「いろり庵きらくそば王子店」に「そばロボット」を導入すると発表した。 昨年「そばいちペリエ海浜幕張店」にロボットアームを2本にした「そばロボット」を導入し、生産性の向上や安定稼働に向けたさまざまな検証を実施。複数店舗に導入していく体制が整ったとして、「いろり庵きらくそば王子店」を皮切りに導入を推進していく。 ロボットアーム2本を活用した「そばロボット」は、生そばの投入から「ゆでる」「洗う」「締める」という一連の調…

  • 2022.02.23

    寺岡精工のモバイルオーダー受取りロッカー「ピックアップドア」とデリバリー注文一元管理サービス「Camel」が連携

    株式会社寺岡精工は、提供するモバイルオーダー受取りロッカー「ピックアップドア」と株式会社tacomsのデリバリー注文一元管理サービス「Camel」との連携を決定し、4月よりサービスを開始する。寺岡精工は、モバイルオーダーシステム・POSシステムとの連携や小売市場への展開も視野に入れる。 ■サービス連携の概要・背景 デリバリー注文一元管理サービス「Camel」は、複数のデリバリー/テイクアウトサービスからの注文を一元管理できるサービス。寺岡精工の「ピックアップドア」と「Camel」の連携により、店舗ではCamelを通じて店舗で受注した各デリバリーサービスからの注文を「ピックアップドア」経由でデリ…

  • 2021.09.22

    ヤオコーが東松山に続く拠点となる熊谷デリカ・生鮮センター、エコセンターを開設、10月1日の稼働に向けて竣工

    ヤオコーは、埼玉県熊谷市に「ヤオコー熊谷デリカ・生鮮センター」と「ヤオコーエコセンター」が竣工したと発表した。 今回の熊谷デリカ・生鮮センターは、東松山デリカ・生鮮センターに続く生鮮プロセスセンター機能を備えたセンター。 今回の開設によって、生鮮プロセスセンター機能の強化を図る他、環境変化への対応として、①店舗の省力化、省人化への寄与、②安さへの対応、③SPA(製造小売業、デリカ+生鮮)による利益構造改革、④社員の働き方改革の実現を目指す。 また、ヤオコーエコセンターでは、資源リサイクルを行うことで資源循環社会の実現を目指す他、自社回収による経費削減も見込む。 「豊かで楽しい食生活提案型スーパ…

1 2 3 4
1 2 3