U.S.M.Hが9月中にマルエツ、カスミの共同DCとして「八千代グロサリーセンター」を稼働
2023.09.06
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)がマルエツとカスミの共同物流センター「U.S.M.H八千代グロサリーセンター」を千葉県八千代市に開設し、9月7日からマルエツ、9月21日からカスミ向けの商品供給を開始する。
同センターではマルエツ、カスミにおける共同配送体制を構築すると共に物流の「2024年問題」を見据え、車両の効率活用に取り組む。また、自動化、省人省力化に寄与する最新設備やマテハン機器を多数導入し、実店舗向けリテールDC(ディストリビューションセンター)のオートメーション化に挑戦。構内作業、店舗配送業務、店舗オペレーションの最適化を進めていく。
さらに、IoT(モノのインターネット)技術を活用しながら業務プロセスを可視化し、さまざまな物流情報を分析、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを推進する。
納品された商品は水平式パレット流動棚「ニューマ・スルー」で自動搬送された後、AGF(無人搬送フォークリフト)によりデパレステーションの指定番地に格納する。AGFはレーザー誘導と人感センサーによって人やモノにぶつからず構内を自在に移動でき、効率的な作業が可能になる。


AGFで自動搬送された商品はデパレタイズロボットで自動ピッキングする。デパレタイズロボットは、3Dビジョンカメラによって商品を自動認識する特徴を持ち、コンベアーでピースソーターエリアおよびケース出荷エリアへ自動搬送する。
デパレタイズロボットでピッキングされた商品は、ケース出荷品と小分け出荷品とで別々のルートで搬送する。ケース出荷品はコンベアーで搬送し、自動ラベル貼付後、各シュートへ搬送される。
一方、ピースソーター(仕分けシステム)エリアに搬送された商品は、リテールDCではめずらしいとされるクロスベルトソーター(大型手荷物用仕分けシステム)で仕分けを行い、カテゴリー別に分類した状態でオリコンに入り、自動倉庫に一時格納される。
出荷指示に基づき、オリコン段積み機からカートラックに自動積み付けを行い、AGV(無人搬送機器)で出荷エリアまで自動搬送を行う。
U.S.M.H グループ全体で、同センターを通じてさまざまな物流課題の解決に向けた取り組みを積極的に推進する意向。U.S.M.Hグループとして、将来にわたる持続可能な物流体制の構築にチャレンジしていく。
U.S.M.H八千代グロサリーセンター概要
所在地/千葉県八千代市保品1809-1「プロロジスパーク八千代1」3階
賃借面積/6170坪
センター運営/国分首都圏
取扱商品(在庫対応)/加工食品、菓子、飲料、酒中心に8500SKUを予定
取扱商品(通過型)/米、日用品、衣料品、事務消耗品など
稼働日/2023年9月7日(マルエツ)、9月21日(カスミ)
稼働時間/24時間
カバー店舗数/74店舗(マルエツ36店、カスミ38店、23年9月時点)