メルペイの使い方とは?チャージや支払い方法、使えるお店、利用メリットなどを解説

2022.04.22

2021.10.27

出所:メルペイ

現金の受け渡しなしで、手軽に料金の支払いを行える電子決済サービス。クレジットカードをはじめとして、さまざまな電子決済サービスが利用されているが、昨今ではスマホ決済の利用率が増加している。

PayPay・LINE Pay・au Payなどのスマホ決済が注目を集める中、メルカリが展開するメルペイも、人気サービスの1つだ。しかし、初めてのメルペイで、使い方が分からない人もいるだろう。

本記事では、メルペイのサービス概要から利用するメリット、使用方法まで詳細に解説していく。普段からメルカリを活用する人にとって、大きなメリットがあるメルペイなので、ぜひ参考にしてほしい。

メルペイとは?

メルペイとは、株式会社メルペイが展開する電子決済サービスだ。2019年2月にサービスの提供が開始され、2021年4月には利用者数が1,000万人を突破。メルペイを利用できる店舗も170万カ所を超えており、キャッシュレス決済を行う上で、なくてはならない存在と言える。

メルペイの決済方法は2種類

メルペイは商品の支払い方法として、iD決済とコード決済の2種類が用意されている。まず、それぞれの仕組みを解説していく。

スマホをかざすだけで利用できる「iD決済」

店舗に設置された専用端末にスマホをかざすだけで、料金を支払えるのがiD決済だ。iD決済は下記「iDマーク」のある店舗で利用できる。

出所:電子マネー「iD」

iD決済の大きな特徴としては、メルカリのアプリを起動せず、支払いを行える点。スムーズかつ手軽に決済できるタイプだ。

また、スマートウォッチでiD決済を行うことも可能。Apple Watchであれば、FeliCa対応のSeries 2以上でiD決済を行えるため、スマホをポケットやカバンから取り出す手間もない。

コードを読み取って利用できる「コード決済」

専用のコードを読み取り、料金を支払えるのがコード決済だ。コード決済は下記「メルペイマーク」のある店舗で利用できる。

出所:メルペイ

コード決済の利用方法としては、2種類存在する。

1つ目が、レジ前などに設置されたQRコードを自分で読み取り、決済を行う方法。QRコード読み取り後は、支払い金額を入力し、店員のチェックを受けた上で決済する流れだ。

2つ目が、店舗側でコードを読み取り、決済を行う方法。アプリからQRコードもしくはバーコードを提示し、店員が読み込みを行えば、支払いが完了する流れだ。

店舗により利用方法は異なるため、両方の使い方をチェックしておこう。

メルペイの支払いタイミングは3種類

メルペイで実際にお金を支払うタイミングとしては、3種類から選択可能。ここでは、各支払いタイミングについて、解説していく。

メルカリの売上金・ポイントで支払う

1つ目が、メルカリで商品を売却した際の売上金や、ポイントで支払う方法。売上金はメルカリ内で使用できるが、必ずしも欲しい商品があるとは限らない。また、売上金の振込依頼も可能だが、金融機関・申請金額に関係なく200円(税込)の振込手数料が発生してしまう。

しかし、売上金をメルペイに充てれば、手数料なしで利用可能。無駄な出費を抑えて、店舗でキャッシュレス決済を行える。

加えて、定期的に行われるキャンペーンや、友達招待で貯められるメルカリポイントも、メルペイとして利用可能だ。頻繁にメルカリを使用している人は、売上金・ポイントを有効活用しよう。

ATM・銀行でチャージしたお金で支払う

2つ目が、セブン銀行ATMもしくは自身の銀行口座から、メルペイにお金をチャージして支払う方法。

セブン銀行ATMからチャージする場合、セブン-イレブン店舗のATMに表示されるQRコードを、メルカリアプリで読み取る。そして、スマホに表示される専用番号をATMに入力し、お金を投入すれば、チャージは完了。セブン銀行の口座を開設していなくとも、チャージは行える。

一方、銀行口座からチャージする場合、メルペイに登録済みの支払い用銀行口座を利用。メルカリアプリから、直接チャージを行える。

プリペイドカードや、Suica・ICOCAなどの交通系ICカードと同様に、事前のチャージが必須となるため、使いすぎの抑制につながると言えるだろう。

メルペイスマート払いでまとめて精算する

3つ目が、メルペイスマート払いを利用し、後払いで精算する方法。チャージは不要で、利用した金額が翌月まとめて請求される仕組みだ。

自動引き落とし、もしくはメルペイ残高で精算を行えば、手数料は無料。なお、利用上限金額の設定も可能となっている。

クレジットカードと同様の仕組みでメルペイを利用したい人に、おすすめの方法と言える。

メルペイを利用できる店舗

メルペイは先述の通り、iD決済・コード決済の2種類の方法から選べるが、対応店舗はそれぞれ異なる。

iD決済を行える店舗は非常に多く、2020年12月時点で120万カ所以上。一方、コード決済を行える店舗は、2021年10月時点で約60店舗。コード決済のほうが圧倒的に少なくなっている。

一例として、iD決済・コード決済の両方に対応する店舗は下記の通り。

業態店舗例
スーパーマーケットイトーヨーカドーなど
ドラッグストアウエルシア薬局、スギ薬局、ダイコクドラッグなど
コンビニセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなど
家電量販店ビックカメラ、コジマ、ソフマップなど
飲食店吉野家、すき家、ほっかほっか亭など
その他ライトオン、ラウンドワン、LOFT、BOOK OFFなど

大手チェーン店に関しては、両決済に対応しているケースも多い。2種類の決済方法により、さまざまな店舗でメルペイを利用できるのは、魅力的なポイントと言えるだろう。

普及率は低いがECサイトでもメルペイを利用できる

実店舗での利用がメインのメルペイだが、ECサイトの決済も行える。メルペイスマート払いによる後払いにも対応しており、クレジットカードと同じ感覚で利用できる。

ただし、2021年10月時点で導入するショップは22サイトで、まだまだ少ないのが実情。今後の導入拡大に期待したい。

メルペイのメリット

メルペイには、メルカリの売上金で支払いできる点や、iD決済対応で利用可能店舗が多い点など、多様な利点が存在するが、他にもおすすめポイントは存在する。ここでは、メルペイのメリットを紹介していく。

メルカリアプリで決済を行える

スマホで電子決済を行う際は、概ね専用のアプリを利用する。しかし、新しくアプリをインストールするのは面倒、もしくはアプリ数を増やしたくないという人も多いだろう。

その点、メルペイはメルカリアプリを利用し、チャージから決済まで行うことが可能。すでにメルカリを利用している人は、新たなアプリのインストールが不要となる。

フリマ・スマホ決済を1つのアプリで行えるのは、非常に利用価値が高いと言える。

少額融資サービス「メルペイスマートマネー」を利用できる

メルペイスマートマネーとは、20万円を利用限度額として融資を受けられる、個人向けのサービスである。基本情報としては、下記表の通り。

対象年齢20~70歳
利用限度額1,000円~20万円
貸与方式証書貸付方式
返済方法銀行口座から自動引き落とし、メルカリの売上金・ポイント
返済方式元利均等返済
金利3.0~15.0%

消費者金融を利用する場合、本人確認など所定の手続きは多い。しかし、メルペイスマートマネーは本人確認を済ませたメルカリアプリを利用するため、簡単に申し込み可能だ。

金利は3.0~15.0%で設定されるが、メルカリの利用実績などにより変動する。マイナス評価が多かったり、メルペイスマート払いで滞納などが起きていると、審査で不利になることも考えられるので、注意が必要だ。

メルペイスマートマネーは口座引き落としだけでなく、メルカリ内の売上金やポイントを返済に充てられるのもポイント。メルカリ利用者で、少額から融資を受けたい人にぴったりのサービスと言える。

メルペイの使い方

ここでは、メルペイの決済方法・チャージ方法・メルペイスマート払いの設定方法を、画像付きで解説していく。

メルペイで決済する方法

売上金やポイントなどを充てられる、メルペイ決済のやり方から見ていこう。

iD決済のやり方

まず、iD決済の方法だが、メルカリのアプリを起動し、画面下の『メルペイ』をタップする。

画面右上に表示される『iD 未設定』をタップする。

設定画面が表示されるので、メルペイの利用規約やプライバシーポリシーをチェックした後、『設定を始める > OK』とタップして画面を進める。

次に、メルカリに登録している電話番号宛に、4桁の認証番号が届く。その認証番号をメルカリアプリに入力し、『認証する』をタップ。

認証が完了すると、『作成完了』の画面が表示される。『OK』をタップし、次へ進む。

OK』をタップすると、Apple Payの設定画面となるが、特に設定する必要はない。下記画面の通り、『OK > 続ける > 次へ』の順番に進めよう。

メルペイの利用規約が表示されるので、チェック後に『同意する』をタップ。その後、『完了 > 設定完了』とボタンをタップすれば、メルペイの設定は完了となる。

アプリのメルペイトップ画面に戻ると、『iD 未設定』から『iD決済』というボタンに変わっている。

以降は、メルカリのアプリを都度起動せずとも、iPhoneであれば電源ボタンを2タップ、Androidであれば操作不要で、iD決済が可能となる。

1分程度で済む簡単な設定を行うだけで、iD決済を利用できるようになる。メルカリを普段から活用する人は、設定を済ませておこう。

コード決済のやり方

次に、コード決済の方法だが、メルカリアプリの『メルペイ』をタップし、『コード決済』をタップする。

メルペイ利用規約・プライバシーポリシーを確認した後、『OK』をタップ。パスコードの設定画面が表示された場合は、安全のために設定しておくことをおすすめする。

コードを店員に読み取ってもらう場合は、スマホ画面のバーコード・QRコードを提示しよう。読み取りが完了すれば、決済も完了となる。

店舗のQRコードを自分で読み取る場合は、『コード決済』画面右下の『QRコード読み取り』をタップする。

スマホのカメラが起動するので、QRコードを読み取ろう。

なお、店舗に設置されているQRコードのイメージとしては、下記の通り。

出所:メルペイ

QRコードの読み取り後は、自分で支払い金額を入力する。

出所:メルペイ

支払い金額を入力したら、店員にスマホ画面を提示。金額に誤りがないことを確認後、『支払う』をタップし、決済は完了となる。

出所:メルペイ

誰がコードを読み取るかによって、手順が少々変わる点に注意しよう。

メルペイのチャージ方法

メルペイのチャージ方法としては、セブン銀行ATMもしくは銀行口座から行う方法の2種類が存在する。それぞれのチャージ方法を見ていこう。

セブン銀行ATMからチャージする方法

最初に、メルカリアプリの『メルペイ』画面にある『残高にチャージ』をタップする。

チャージ方法が『セブン銀行ATM』になっていることを確認し、『チャージする』をタップ。

次に、画面下の『QRコードを読み取る』をタップ。

ここからは、セブン-イレブン店舗のATMとスマホの両方を操作する。まず、ATMにて『スマートフォンでの取引』をタップする。

出所:メルペイ

QRコードが表示されるので、スマホで読み取り、ATM画面の『次へ』をタップ。

出所:メルペイ

スマホ画面に『企業番号』が表示されることを確認する。その後、企業番号をATMに入力し、ATMの『確認』をタップ。

出所:メルペイ

ATMの画面指示に従い、メルペイにチャージしたい金額を投入する。投入後にスマホへ通知が来れば、チャージは完了となる。

セブン銀行ATMからチャージする方法は以上だ。

銀行口座からチャージする方法

先ほどと同様に、メルペイの『残高にチャージ』をタップし、『チャージ方法』を選択。銀行の口座登録を行っていない場合、『お支払い用銀行口座を登録する』をタップする。

画面の指示通り、銀行口座の登録を進めていく。最後に『銀行口座の登録が完了しました』と表示されることを確認し、『OK』をタップする。

チャージ画面に遷移するので、金額を選択後、『チャージする』をタップする。チャージの取り消しはできないため、注意が必要。

銀行口座からチャージする方法は以上だ。

メルペイスマート払いの設定方法

最後に、メルペイスマート払いの設定方法を見ていく。メルカリアプリの『メルペイ』から、使い方の『メルペイスマート払い』をタップする。

画面下に『利用目的を確認したうえで設定をはじめる』のボタンがあるので、タップする。

次に、メルペイスマート払いの利用上限金額設定を行う。

設定が完了すれば、メルペイのトップ画面へ遷移。以降は『メルペイスマート払い』をタップすることで、残高から支払う方法と、メルペイスマートで支払う方法を簡単に切り替えられる。

利用上限金額を変更したい場合は、『上限額を変更』から行える。

メルペイスマート払いの設定方法は以上だ。

メルペイの使い方まとめ

メルペイを利用する大きなメリットは、メルカリの売上金・ポイントを決済に充てられる点。頻繁にメルカリで商品販売を行っている人であれば、売上金を利用し、効率良くスマホ決済を活用できる。

チャージや決済を多様な方法で行えるのも嬉しいポイントだ。メルペイを利用し、店舗でスムーズな買い物をしてみよう。

お役立ち資料データ

  • 2023年 下半期 注目店スタディ

    2023年下半期注目のスーパーマーケット7店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・オーケー/銀座店 ・ヨークベニマル/仙台上杉店 ・ベイシア/Foods Park 津田沼ビート店 ・ヤオコー/松戸上本郷店 ・カスミ/…

  • 2023年 上半期 注目店スタディ

    2023年上半期注目のスーパーマーケット5店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・ ヤオコー/トナリエ宇都宮店 ・ サミットストア/川口青木店 ・ 原信/紫竹山店 ・ ライフセントラルスクエア/ららぽーと門真店 ・ …

  • 有力チェーントップ10人が語る「ニューノーマル時代のスーパーマーケット経営論」

    有力スーパーマーケットチェーンの経営者10人にリテール総合研究所所長の竹下がインタビューを実施し、そのエッセンスをまとめています。 インタビューを通じ、日本を代表する有力トップマネジメントのリアルな考えを知ることができ、現在の経営課題の主要テーマを網羅する内容となっています。 変化する経営環境において、各トップマネジメントによる現状整理と方向性を改めて振り返ることは、これからの新しいスーパーマーケットの在り方形を模索する上でも業界にとって大変有用と考えます。 ぜひ、今後のスーパーマーケット業界を考える材料としてご活用ください。 ■掲載インタビュー一覧 ライフコーポレーション 岩崎高治社長 ヨー…