Apple payの使い方とは?|支払い方法や、nanacoとの連携方法などを解説
2022.04.22
2021.11.02
実店舗・オンラインでの買い物に限らず、交通機関でも利用できるApple Pay。昨今、非接触型決済サービスは数多く登場しているが、Apple Payも利用者・導入企業は増加しており、また2021年10月21日よりセブン-イレブンのnanacoとイオンの電子マネーWAONへの対応も始まっている。
本記事では、Apple Payの利用メリットや基本的な使い方から、セブン-イレブンの電子マネーnanacoとの連携や実店舗の決済方法などを解説していく。
Apple Payとは
Apple Payとは、2016年10月より提供が開始されたAppleの決済サービスである。交通系ICカードやクレジットカード、電子マネーなどをApple Payに登録しておけば、金銭・カードを携帯せずとも決済を行える。
Apple Payを利用できるデバイス
Apple PayはiPhoneに限らず、iPad・Apple Watch・Macでも利用可能。ただし、モデルが古い場合、非接触決済を利用できないため、注意が必要だ。iPhoneであれば、FeliCaチップを搭載したiPhone 7 / 7 Plus以降の機種で、Apple Payを活用できる。
なお、Apple Payを利用することで、実店舗だけでなくオンライン上でも決済を行える。ECサイトでApple Payを使用する場合は、iPhone 7 / 7 Plus以前の機種でも利用可能だ。
Apple Payに対応している店舗
Apple Payを利用し、非接触決済を行える店舗はコンビニやスーパー、飲食店、家電量販店、書店、ドラッグストア、ガソリンスタンドなど業態を問わず多種多様だ。具体的な店舗は、Apple公式サイトから確認できる。
なお、店舗のレジ横などに設置されている利用可能な決済サービス一覧に、下記ブランドマークがあれば、Apple Payで支払いを行える。
従来、Apple PayはiD・QUICPayといった決済サービスや、一部の交通系ICカードにしか対応していなかったが、2021年10月21日より、nanacoとWAONへの対応も開始。登録できる電子マネーが増えたことにより、Apple Payを利用できる店舗もさらに増加した。
Apple Payのメリット
Apple Payには、利用するさまざまなメリットが存在する。サービスの利用を迷っている人は、Apple Payのメリットをぜひチェックしてほしい。
交通機関で利用できる
Apple Payには、交通系ICカードのSuicaとPASMOを登録でき、改札口にiPhoneもしくはApple Watchをかざせばゲートが開く。バッグやスーツのポケットから定期ケースを取り出す必要がなく、スムーズに改札を通過できる。
iPhoneのエクスプレスカード設定に交通系ICカードを登録しておけば、改札口にデバイスをかざす際、ロック・スリープ解除やFace ID・Touch ID・パスコード認証も不要。よりスムーズな利用を実現できる。
また、Walletアプリを利用することで、Suica・PASMOのチャージや残高を確認することも可能。駅の券売機に並んでチャージする手間や、残高が残っているか不安になる心配もない。
Walletアプリで残高にチャージする際は、1円単位でチャージできる。Suica・PASMOは専用アプリからもチャージを行えるが、1,000円単位となっているため、利用頻度が少なく細かい金額でチャージしたい人に、Apple Payはおすすめと言えるだろう。
複数のキャッシュレス決済機能を一元管理できる
先述の交通系ICカードだけでなく、Apple Payにはクレジットカードやデビットカードも登録できる。iPhone 8以前のモデルでは8枚、iPhone 8以降のモデルでは12枚まで、カード情報を登録可能。複数枚のカードを持ち運ぶ必要がなくなり、財布の中身もすっきりさせられる。
クレジットカードは以前であれば、JCB・Mastercard・American Expressの非接触決済のみ対応していたが、2021年5月よりVisaのタッチ決済も利用可能に。ただし、Apple Payに非対応のクレジットカードも一部存在するため、注意が必要。
新たなアプリのインストールは不要
スマホで非接触型の決済サービスを利用する場合、専用アプリのインストールを必要とするケースが大半。しかし、可能な限り新規アプリのインストールは避けたい人も多いだろう。
その点、Apple Payの設定は、iPhoneに標準インストールされているWalletアプリで完結。財布の中身はもちろん、スマホ内のアプリもすっきりできる。
ECサイトでスムーズな支払いを行える
あらかじめ、Apple Payにクレジットカード情報を追加しておけば、実店舗に限らず、Apple Pay対応のECサイトでもオンライン決済を行える。Face IDやTouch IDで認証し、簡単に決済を実行可能だ。
また、ECサイトでApple Payを使用する際、一度入力した配送先情報は保存され、他のECサイト利用時に入力せずに済む。注文の都度、クレジットカードを財布から取り出す手間や、配送先情報を入力する手間がなくなり、スムーズに支払いを終えられる。
高いセキュリティレベルで安心して利用可能
Apple Payで利用するクレジットカード情報は、iPhoneやApple Watchなどのデバイスには保存されず、Appleのサーバーに暗号化して送信される。
最終的にデバイスに残るのは、デバイスアカウント番号と呼ばれるカード決済に必要な番号で、クレジットカード情報はデバイスに保存されない。よって、Apple Payにクレジットカード情報を登録しても、安全性は高いと言える。
加えて、クレジットカード情報が店舗やECサイトに共有されないのもポイント。Apple Payを実際に利用しても、情報漏洩のリスクを軽減可能だ。
Apple Payの使い方
ここからは実際に、Apple Payの使い方を画面付きで解説していく。
Apple Payにクレジットカード情報を登録する方法
Apple Payにクレジットカード情報を登録する方法から見ていく。まず、iPhone内にある『ウォレット』アプリを起動する。
アプリを起動すると、画面右上に『⊕』ボタンがあるので、タップする。
クレジットカード・交通系ICカード・電子マネーから、Apple Payで利用したいカードを選択する。ここでは、『クレジットカードなど』をタップ。
Apple Payの簡単な概要が表示されるので、画面下の『続ける』をタップする。
次に、クレジットカード情報の登録を行っていく。カードのスキャン画面が表示されるので、枠内にクレジットカードを配置。正常に読み取られれば、自動で次の画面へ遷移する。
手動でクレジットカード情報の登録を行う場合は、画面下の『カード情報を手動で入力』をタップ。
スキャンの読み取り結果に問題がない、もしくは手動でクレジットカード情報を入力した後、画面右上の『次へ』をタップする。
カード詳細画面にて、有効期限とセキュリティコードを入力し、画面右上の『次へ』をタップ。もし、登録するクレジットカードがApple Payに対応していなければ、使用できない旨の画面が表示される。
Apple Payの利用規約を確認し、問題なければ『同意する』をタップ。
カードの追加処理が正常に完了すれば、『次へ』をタップして設定を進めよう。
続く画面で、クレジットカード発行元による認証が行われる。iPhoneに表示される手順通り、本人認証を進めていく。
本人認証が完了すると、クレジットカードをApple Payで利用可能となる。
クレジットカード情報の登録方法は以上だ。
Apple Payにnanacoを登録する方法
次に、Apple Payにnanacoを登録する方法を見ていく。先ほどと同様、Walletアプリの『⊕』ボタンから、『電子マネー』をタップ。
WAONとnanacoの2種から選べるので、『nanaco』をタップする。
nanacoの簡単な概要を確認し、画面下の『続ける』をタップ。
続く画面にて、nanaco番号の下4桁と生年月日を入力し、『次へ』をタップする。nanaco番号は、カードの裏面左下に記載されている。
nanacoの利用規約が表示されるので、内容を確認後、『同意する』をタップ。
最後に、nanacoカードをApple Payへ転送する。iPhoneのFeliCaチップは背面上部に埋め込まれているため、画面に表示されている通り、iPhoneの背面上部の下へnanacoカードを配置。転送が完了すると、nanacoカードをApple Payで利用できるようになる。
ただし、nanacoカードはWalletアプリに登録すると、物理カードとして利用できなくなるため、注意が必要。
nanacoカードの登録方法は以上だ。
実店舗でApple Payを利用して決済する方法
実店舗でApple Payを利用する際は、決済方法を指定することから始まる。Apple Payを決済方法に指定するのではなく、QUICPay対応店舗であれば「QUICPay決済で」、iD対応店舗なら「iD決済で」というように、店員へ伝える。
実際に決済する方法だが、Touch ID搭載モデルなら、ホームボタンに指を乗せ、店舗に設置されている非接触型リーダーへiPhoneの上部をかざす。
Face ID搭載モデルなら、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックし、Face IDもしくはパスコードで認証を行う。
iPhoneの上部を非接触型リーダーへかざし、『完了』と表示されるまで待つ。
なお、Apple Payでは先述の通り、複数枚のクレジットカードを登録できる。ここで決済方法として利用されるのは、Apple Payのメインカードに登録されているクレジットカードとなる。
メインカードは、iPhoneの設定画面から『ウォレットとApple Pay > メインカード』と進めば、変更可能だ。
メインカード以外を利用する場合は、Walletアプリからクレジットカードを選択し、生体認証もしくはパスコード認証を行えば、決済できる。
実店舗でApple Payを利用する方法は以上だ。
ECサイトでApple Payを利用して決済する方法
最後に、Apple Payに対応するヤマダウェブコムを例に、ECサイトで決済する方法を解説する。通常の買い物時と同様に、商品をカートに入れ、決済方法の選択画面まで進む。決済方法に、下記のようなApple Payのボタンがあるので、タップして選択。
クレジットカードの選択と、連絡先・配送先を指定する画面が表示されるので、タップして入力。
入力後、サイドボタンをダブルクリック、もしくはTouch IDで認証すると、支払いは完了する。
ECサイトでApple Payを利用する方法は以上だ。
Apple Payの使い方まとめ
Apple Payは事前の設定さえ済ませておけば、実店舗・ECサイトともにスムーズな買い物を行える。
そして、Apple Payの大きなメリットと言えるが、やはりSuica・PASMOを登録し、交通機関で利用できる点。東日本が中心となるが、Suica・PASMOを通勤通学で利用する人は、積極的に便利なApple Payを活用したい。
加えて、nanaco・WAONへの対応を開始したのも、見逃せないポイントだ。Apple Payの利用で、クレジットカード・交通系ICカード・電子マネーの携帯を少しでも減らしてみてはいかがだろうか。