ファミマがデジタルサイネージを10,000店へ設置完了、国内最大規模のリテールメディア構築
2024.03.29
■デジタルサイネージなどの店頭メディアを活用した広告事業への参入背景と狙い
近年、リアルとデジタルの垣根を超えたマーケティング施策の重要性が高まっている。米国では、大手小売業者がデジタルサイネージなどの店頭メディアを活用した広告事業を立ち上げ、収益多角化を実現している。
国内においても消費者のメディア利用形態が多様化する中で、屋外広告や交通広告など、デジタルサイネージを用いた効果的なマーケティング手法が増加している。
ファミリーマートは、全国に約16,300店あり、1日約1,500万人の老若男女さまざまなお客にご来店してもらっている。今回の10,000店への設置完了により、1週間で約6,400万人に接触可能なメディアとなり、巨大なリーチを確保することが可能となる。
今後も設置可能な店舗へのサイネージ設置を目指し、ファミリーマート店舗に来店するお客へ今までにない店舗体験の提供をしていく。
■配信メニューの強化
「FamilyMartVision」はこれまで全国配信に加えて4つのエリアへの出し分けをメニューとしていたが、より細分化された単位での配信プランを正式にメニュー化した。これにより、都道府県など地域での広告の出し分けが可能になるだけでなく、オフィス街や学校周辺等の店舗に絞った「立地別」、特定の属性のお客が来店される比率の多い店舗に絞った「ターゲット別」での配信にも対応し、広告主の様々なニーズによりきめ細やかに応えられるようになった。
■効果検証手法の拡大
従来より、「FamilyMartVision」はファミリーマートのPOSデータ、ID-POSによる購買行動の分析、ファミペイアンケートによる来店者への調査プラットフォーム等を活用することで効果測定ができるメディアとして展開していたが、今回、AIカメラによる視認分析を正式にメニューへ加えた。
これにより、配信期間中の「FamilyMartVision」の視認率、視認者の属性の分析が可能となり、マーケターの皆様により深い情報を提供できるようになった。また、AIカメラによるFamilyMartVisionの視認率は64%*となっており、ファミリーマートへ来店されるお客からの受容性も非常に高いメディアに成長している。
*2023年10~12月での計測結果
■配信コンテンツと効果
店舗で配信するコンテンツは、広告、ニュース、クイズ、アート、ミュージックビデオ、お笑いコンテンツなどさまざまな情報を含む。2023年度は合計で約1,000種類のコンテンツをFamilyMartVisionで配信し、店舗が情報発信拠点となった、新たな店舗体験を提供しており、ファミリーマート店舗への集客増加にも効果が見られている。
■10,000店舗達成記念キャンペーンの実施
FamilyMartVisionの10,000店舗設置を記念して、下記条件でご出稿いただいた場合に1枠を無償で提供する。申込条件は、全国配信の1申込金額が500万円以上の場合で、対象放映期間は2024年6月4日(火)放映開始~8月19日(月)放映終了分だ。申込例としては、全国朝1枠の申込みで、全国朝2枠分を放映する。
ファミリーマート及びゲート・ワンは、全国約16,300店の店舗網及び1日約1,500万人が訪れる顧客基盤を活用した新たなメディア事業を構築し、店頭を最大限に活用しお客にとって有益な情報を発信することで来店時の顧客体験を向上させ、加盟店収益の向上に繋げていく。