セブン、ファミマ、ローソンが水素を燃料とした燃料電池(FC) 小型トラックの実証実験を開始

2021.08.10

セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社が、地球温暖化抑制や持続可能な社会の実現に向けて燃料電池(FC)小型トラックの導入を見込み、実証実験を開始すると発表した。

2019年4月から実証実験を行ってきたセブン-イレブンは新型車両による実証実験を8月11日より、また、ローソンは7月30日より、ファミリーマートは10月以降に開始するとしている。

セブン-イレブンはセブン&アイグループの環境宣言である『GREEN CHALLENGE 2050』に基づき、さらなる省エネルギー、CO2削減の取り組みの一環として、水素の利用についても促進。環境配慮型車両の1つとしてトヨタ自動車が開発した水素を燃料とした配送車「FC小型トラック」の実証実験を2019年4月から行ってきた。

今回、8 月 11 日から新型車両による実証実験を栃木県の水素ステーション(とちぎ水素ステーション)併設型配送センターで開始する。

新型FC小型トラックは異なる温度帯の商品を積載できると共に、より長い航続距離の走行テストが可能になる車両であることから、将来的な配送に伴うCO2のさらなる削減を目指す。

セブン-イレブンの新型FC車両の小型トラック。トヨタ自動車「MIRAI」のFCユニットを搭載し、走行中にCO2などの環境負荷物質を排出しない。FCユニットで発電した電気は、動力の他に冷蔵ユニットの電源で使用する。走行距離は、約260km、水素貯蔵量は約10kg、最高出力は120kW以上の車両
とちぎ水素ステーション

ローソンはトヨタ自動車、日野自動車が共同で開発した水素を燃料としたFC小型トラックを東京都大田区の配送センターに導入。実用性、利便性を検証するために東京都大田区の低温配送センターに1台導入し、7月30日から東京都内のローソン約20店舗への弁当やおにぎりの配送に使用し、走行実証実験を実施している。今後、その評価を踏まえ、社会的、ビジネス的観点で実用化が可能かどうかを検証するとしている。

ローソンが導入したFC 小型トラック。日野「デュトロ」をベースに2代目MIRAIのFCユニット(FCスタック・水素タンクなど第2世代FCシステム)を活用し、動力、冷蔵・冷凍用ユニットなどの電源を燃料電池化

ファミリーマートも、FC小型トラックの導入検討に当たっての実用性、利便性を検証するための走行実証を21年に行うことをかねて発表していたが、今回、その開始時期が今年の10月以降になると発表した。実証場所は愛知県岡崎市にあるファミリーマート岡崎定温センターを起点とした1日3便の店舗配送コースを予定。

トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発したFC小型トラックを1台使用して走行実証を実施する予定だ。

ファミリーマートが導入するFC小型トラックのイメージ画像

コンビニ3社と自動車2社がFC小型トラック導入検討と環境整備で合意済み

セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ3社、トヨタ自動車、日野自動車の2社は、昨年12月、5社が共同し、地球温暖化抑制やエネルギー多様化などに対応した持続可能な社会の実現に向けてFC小型トラックの導入を視野に検討を進めると共に、将来の普及に向けた環境整備に取り組むことで合意している。

主な合意内容は、まず、コンビニ3社は、トヨタ自動車と日野自動車が共同で開発するFC小型トラック(最大積載量3t)の導入検討に当たって、実用性、利便性を検証するために21年に走行実証を行うこと。

また、走行実証による評価を踏まえ、コンビニ3社は複数の配送センターや店舗間物流でのFC小型トラックによる配送が、ビジネス的、社会的観点で実用化可能かどうかの実証を22年以降行うための検討を進める。

さらに、将来の普及に向けて、22年以降も引き続き、市場での使用実態を通じて、水素ステーションの配置、水素供給、充填能力や営業時間などの利便性、さらには車両購入や水素燃料代などの諸課題の洗い出しを行う。

併せて、これらの諸課題に対する改善策を提案すると共に、国、自治体、水素ステーション事業者などとも協力し、将来のFCトラックの大量導入によるCO2排出量削減につながる有効な仕組みづくりのために必要な支援、協力体制などについて検討を進めるとしている。

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