楽天ペイの使い方とは?|コンビニでの使い方やポイント、チャージ、使える店舗などを解説
2022.04.22
2021.08.19
「楽天グループ株式会社」は、楽天市場などのECサイトを運営するほか、通信・不動産・金融・スポーツなどの企業を傘下に持つ企業集団だ。今回は、楽天と同社の子会社「楽天ペイメント株式会社」が展開している楽天ペイについて特徴や機能、メリットを解説していく。
また、実際の登録方法や使い方、使える店舗やポイントなども詳しく紹介する。登録までの手順も解説しているため、楽天アプリを導入する際はぜひ、参考にしてもらいたい。
楽天ペイとは?
様々な電子決済サービスが登場しているが、楽天ペイとはどのような仕組みなのかを見ていこう。
楽天ペイの概要
楽天ペイとは、スマートフォン決済とオンライン決済ができる楽天グループ提供のサービスである。
実店舗のレジにおいては、スマホに表示されるバーコード画面やQRコードを読み取るだけで決済が完了する。また、楽天市場やラクマなどECサイトはもちろん、決済方法に楽天ペイを選べるショッピングサイトでの利用が可能だ。
同様に、楽天ペイはセブン-イレブンやローソンなど主要なコンビニのほとんどで利用でき、利用することでポイントが付与される。支払い方法で取得できる還元ポイントは異なるが、基本的な還元率は1.0%であり、100円(税込)で1ポイントが還元される。
コロナ禍のなか、時間をかけず簡単にできる非接触型決済や決済時のポイント還元率は重要な意味を持っている。決済方法やポイント還元率は注目すべき点だ。
楽天ペイの特徴
楽天ペイの大きな特徴は、楽天会員情報の登録データ、楽天IDとパスワードを利用することで、時間をかけず手間なく決済ができることだ。
実店舗決済では、アプリを使用することでカード払いなどをアプリひとつに集約でき、簡単かつ安全にスマホからの支払いが可能になる。
同時に楽天ポイントが付与され、付与されたポイントはスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで利用できる。
実店舗で電子決済する際は、楽天会員情報の登録データをそのまま利用するため、余分な入力作業などがない。
また、支払い方法は大きく分けると、チャージ払いとクレジットカード払いがあり、事前にどちらかを選択して使用する。チャージ払い(楽天キャッシュ)には、楽天銀行・楽天カード(クレジット)・ラクマの売上金といった3種類のチャージ方法があるが、クレジットカード払いの場合は、支払元を設定する必要がある。これについては後ほど詳しく解説する。
楽天ペイのメリット
楽天ペイをネットショッピングで使用する場合は、アプリは使用せず購入手続きの際に楽天ペイでの決済を選択するだけで済む。
自動的に楽天ペイのサイトに移動し、楽天会員情報の登録データを利用するためクレジットカード情報や個人情報の入力は必要ない。そのため、安全に手早くキャッシュレス決済ができるのは大きなメリットだ。また、楽天ペイを利用するメリットのひとつにはポイント還元がある。
実店舗でアプリを利用する際は、QR払い・コード払い・セルフ払いなどの支払い方法が自由に選択できる。
瞬時のやりとりで支払いは完了し、スムーズに買い物ができるのが利点だ。支払いには、楽天ポイント及び期間限定の楽天ポイントも使用でき、Suicaや楽天Edyを一元管理することでさらに支払い方法が増える。複数の支払方法が選択できるのは、利用者にとっては大変便利である。
楽天ペイのポイント還元率
楽天ペイの基本的なポイント還元率は、1.0%。税込100円の支払いで1ポイントが付与される。
ただし、紐づけられている支払いの方法によって還元率は異なり、楽天カード以外のクレジットカード払いではポイントは付与されない。ポイントを貯める場合には、その点には、注意が必要だ。
付与された楽天ポイントは、楽天ペイアプリを使えば1ポイント=1円換算で、実店舗で利用でき、楽天の各サービスでも使用できる。
さらに楽天カードからチャージし、楽天キャッシュで支払った場合、チャージした時点と支払い時にポイントが加算されるため還元率は高くなる。内訳は、チャージした時点で楽天カードから0.5%還元。支払い時にも楽天ペイから1.0%還元されるため合計1.5%の楽天ポイントが受け取れる。楽天ペイと楽天カードは紐づけて使い、同時に使うことで両者からポイント還元が受けられる。
楽天ペイは、便利に使える決済手段であると同時に、楽天カードとの組み合わせで、ポイント還元率が高くなることを知っておこう。
参考に公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会が発表した顧客満足度指数の資料を添付する。
2020年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第3回調査結果発表
楽天ペイの初期登録方法
楽天ペイをはじめて使う場合に必要な手順や使用方法などを見ていこう。
楽天ペイの登録手順
STEP1:アプリのインストール
「App Store」または「Google Play」で楽天ペイを検索し、楽天ペイアプリをダウンロードする。
STEP2:楽天会員に登録
「楽天会員に登録(無料)」を基本操作のタップ後、ログイン画面から登録する。(楽天IDを持っていない場合は新規登録。既に楽天会員であり、クレジットカードを登録している場合は、自動で表示される)
ユーザーID ・パスワード・メールアドレスを入力していく。
氏名やクレジットカード情報などの必要事項を入力して登録を完了させる。
入力内容を確認して、楽天会員への登録を完了させる。
STEP4:楽天ペイアプリにログイン
楽天会員への登録が終わったら、楽天ペイアプリに戻って楽天会員情報を入力後、ログインする。
STEP5:認証番号の登録
楽天ペイアプリの画面上で電話番号を入力し、携帯電話番号宛てに送られるSMS(ショートメッセージサービス)に記載された数字6桁の認証番号を入力する。(電話番号SMS認証)
STEP6:楽天ペイアプリの支払い元を設定
アプリ決済で利用する支払い元を選択、設定して登録完了。事前に楽天銀行またはクレジットカードの登録が必須。(支払い元は、楽天ペイのホーム画面上で変更可能)
楽天ポイントカード機能の使い方
1.楽天ポイントカードでポイントを貯める
楽天ポイントカードとは、実店舗で買い物する際、レジで提示するだけで楽天ポイントが貯められるカードだ。
楽天ポイントカード機能は、現在発行中の楽天カードにはすべて付帯しており、これまで使用していた楽天カードにも付けることができる。
ただ、楽天ポイントカードに提供されるポイント数は加盟店により違いがある。また、クレジットカードで支払った場合、ポイントが提供されない加盟店もある。
2.楽天ポイントカードでポイントを使う
楽天の各サービスを利用した際に付与されたポイントは、1ポイントを1円分としてさまざまなシーンで利用できる。ポイントを利用するには「一部のポイントを使う」と「全てのポイントを使う」があり、どちらかを選択する。「一部のポイントを使う」を選んだ場合、利用するポイント数は自分で指定できる。
※楽天ポイントカード機能の「ポイントを貯める」と「ポイント使う」はスマホの同じ画面上で操作する。
3.ポイント払い 瞬間チャージの設定とは?
楽天ペイアプリ内にある楽天ポイントカード機能から支払いをする場合、自動チャージ機能の「ポイント払い 瞬間チャージ」が利用できる。
ポイントで支払う際、ポイントが不足していても、事前に「ポイント払い 瞬間チャージ」を設定しておけばスムーズな支払いが可能だ。
クレジットカードや現金を提示することなく楽天キャッシュが自動でチャージされるが、利用できるのは楽天ペイアプリだけである。また、設定チャージ先は楽天カードのみだ。
4.ポイント/キャッシュの優先設定(楽天ポイントカード機能)とは?
支払いの際、アプリ内にある楽天ポイントカード機能を提示すれば、楽天キャッシュと利用可能ポイントのどちらを優先するか選択できる。
利用可能ポイントを優先する場合は、保有しているポイントを使って足りなかった分を楽天キャッシュで支払う。
その際、通常ポイントと期間限定ポイントとを保有しているなら期間限定ポイントが優先して消費される。(初期設定はポイント優先が選択される)
楽天ペイでの支払い方法
1.QR払い
支払い方法の「QR読み取り」を選択して、QRコードを読み込み金額を入力する。(金額が指定されている場合は、入力の必要はない)
楽天ポイントまたは楽天キャッシュを利用する場合は、確認画面で「スライドでお支払い」の設定をタップし設定内容を入力して支払い完了。
2.コード払い
支払い方法のR Payコード・QR払いを選択して、店内でバーコード/QRコードを提示し読み取らせて支払い完了。
3.セルフ払い
支払い方法の「セルフ」を選択して、支払う店を選び金額を入力する。楽天ポイントまたは楽天キャッシュを利用する場合は、確認画面で「スライドでお支払い」の設定をタップし設定内容を入力し支払い完了。
楽天ペイアプリのチャージ方法は3つ
1.楽天カードからチャージ
2.楽天銀行からチャージ
3.ラクマの売り上げからチャージ
楽天キャッシュにチャージするには、上記3種類の方法がある。楽天カードと楽天銀行そして、楽天の運営するフリマアプリ「ラクマ」の売上金からスマホひとつですぐにチャージができる。あらかじめ、アプリ上から楽天キャッシュにチャージしておくと、支払いの際に楽天ポイントとも合算でき、1円単位で使えて便利だ。ただし、楽天カード以外のクレジットカードは、楽天キャッシュにチャージできない。(楽天ペイアプリのクレジットカードの支払い先には、楽天カード以外のクレジットカードも登録できる)
また、楽天カードなら200円チャージごとに1ポイント獲得できるが、楽天銀行とラクマの売上金からチャージしてもポイントは得られない。そのかわり、楽天キャッシュから支払う際には、100円につき1ポイントが付与される。
楽天ペイをコンビニで使う方法
コンビニで楽天ペイを使う方法
楽天ペイでの支払いは日頃利用するコンビニエンスストアでも可能だ。
楽天ペイアプリをコンビニで使用する場合は、アプリを起動し「コード・QR払い」の画面で表示されるバーコードをコンビニのレジで提示して、スキャンしてもらうだけ。
コンビニで楽天ポイントを貯める方法
楽天ポイントカードの加盟店を利用
デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ポプラなどが楽天ポイントカードの加盟店なので、レジで楽天ポイントカードのバーコードを表示することで、楽天ポイントを貯めることができる。
楽天チェックが使える店舗を利用する
楽天チェックを利用するれば、来店し、指定のチェックインスポット付近でチェックインするだけで、楽天ポイントを貯めることができる。全国47都道府県の約15,000か所以上でポイントを貯めることができる。
コンビニでは、ローソン、ナチュラルローソン、ポプラ、生活彩家の店舗で楽天チェックを利用できる。
楽天ペイの使える店舗と決済方法
楽天ペイアプリの決済方法は大きく分けると全部で5種類あるが、楽天ペイが使える店舗と支払い方法を見ていこう。
楽天ペイを使用できる主な店舗
【コンビニエンスストア】
セブン-イレブン・ ローソン・ファミリーマート・ミニストップ ・セイコーマート・ポプラなど
【ドラッグストア】
ウエルシア ・スギ薬局 ・ツルハドラッグ・ セイムス・サンドラッグ ・ココカラファイン・薬王堂など
【家電量販店】
ビックカメラ・ヤマダ電機・ケーズデンキ・エディオン・コジマ ・ツクモなど
【百貨店】
高島屋・西武百貨店・PARCO・阪急百貨店
【飲食店】
リンガーハット・ステーキガスト・すき家・松屋・サンマルクカフェ・牛角・温野菜・ファーストキッチン・ほっかほっか亭・スシロー・かっぱ寿司など
【専門店 】
イケア・メガネスーパー・東急ハンズなど
【サービス】
ビッグエコー・カラオケ館など
楽天ペイアプリの決済方法
楽天ペイアプリの決済方法は全部で5種類ある。
1.楽天キャッシュ
楽天キャッシュとは、オンライン上で使用できる楽天グループの電子マネーだ。チャージした金額は、コンビニやスーパーマーケット、家電量販店、ドラッグストアなどの楽天ペイアプリの加盟店で使用できる。
また、楽天グループの各種サービス(楽天市場や楽天トラベルなど)のほか、ドミノ・ピザ、TOHOシネマズなどの提携サイトでも使える。
2.クレジットカード
楽天ペイアプリに手持ちのクレジットカードを登録しておくと、楽天ペイで使った金額がクレジットカードの請求額に合算され支払われる。引き落としなので、チャージする必要はない。
3.楽天ポイント
ポイントを使って支払う場合は、楽天キャッシュやクレジットカードを併用して支払うことも可能だ。クレジットカードとあわせて支払う際は、ポイント数を指定できる。ホーム画面上で「ポイントを使う」をタップすると期間限定ポイントがある場合は、優先的に有効期限の短いものから消費される。
4.楽天Edy
楽天Edyは「おサイフケータイ」機能のあるAndroid端末でのみ使用でき、楽天Edyのマークがある店舗でのみ利用できる。アプリを起動する必要はなく、会計時に楽天Edyで支払う旨をレジスタッフに伝え、スマホを決済端末にタッチすれば支払いが完了する。
5.楽天ペイのSuica
楽天ペイのSuicaは「おサイフケータイ」機能のあるAndroid端末でのみ使用できる。ただし、支払い元に設定できるのは楽天カードのみ。楽天ペイのSuicaへ200円チャージするたび、楽天ポイントが1ポイント付与される。
楽天ペイは活用次第でポイント加算率が上がる
楽天ペイは、支払い金額の1%がポイント還元され、楽天カードからチャージした際も200円ごとに1ポイント付与される。楽天ペイは、キャッシュレス決済の代表的なアプリのなかでも、ポイントが貯めやすいキャッシュレス決済アプリだ。さらに、決済時に楽天カードやポイントカード機能、チャージ機能を上手に活用すると還元率がアップする。
また、豊富なキャンペーン展開を実施しているため、ポイントが獲得しやすく、楽天ペイが使える店舗も拡大中だ。ポイントが貯めやすく利便性が高い楽天ペイは、おすすめできるキャッシュレス決済アプリである。