ファミリーマートが遠隔操作ロボット技術を生かした店舗オペレーションを試験運用

2022.04.21

2020.08.27

ファミリーマートとTelexistence(TX)は、遠隔操作ロボット技術を核とした新たな店舗オペレーション基盤の構築を目的に、TX製ロボットの「Model-T」、および「Augmented Workforce Platform (拡張労働基盤、AWP)」のファミリーマート店舗への本格導入に向けた試験運用を開始した。

TXは、「ロボットを変え、構造を変え、世界を変える」をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用し事業を展開するロボティクス企業。なお、AWPを支えるクラウドシステムには米国Microsoft社のAzureを採用している。

今回、TX虎ノ門オフィスから遠隔操作を実施。操縦者がVR(仮想現実)端末を使用し、ファミリーマートとしまエコミューゼタウン店(東京・豊島)に設置したロボットの操作を行っている。

1人で複数店舗の作業が可能に

両社はModel-T、AWPを活用し、工数が大きい商品検品・陳列業務を遠隔操作化・自動化することで、店舗の省人化、物理的な店舗立地に制約されない自由度の高い従業員採用が可能なロボティクスを軸にした「全く新しい店舗オペレーション基盤」を開発していくとしている。

第1段階として、飲料売場のバックヤードで比較的作業量の多いペットボトル飲料の陳列について遠隔操作を開始。ロボットによる陳列速度・精度の検証を行う。今後は、おにぎり、サンドイッチ、弁当など作業対象の商品を随時拡大しながら、2022年までに最大20店舗への導入を目指す。多店舗展開が可能な取り組みについては、ファミリーマート全店に順次導入を拡大することも検討していく。

ファミリーマートはModel-Tの導入によって遠隔地から1人で複数店舗の作業が可能となることで、人手不足の軽減とロボットを通じた新たな働く機会の創出につなげていきたいといしている。また、人と人との接触を減らすことにもつながるため、新型コロナウイルスの感染拡大防止にもなると考えられる。

Model-T

お役立ち資料データ

  • 2024年上半期 注目店スタディ

    2024年上半期も注目新店がたくさん出ました。今回はその中から厳選した6店舗を独自の視点でピックアップしました。今回もいつものとおり、企業戦略、出店背景、商品政策(マーチャンダイジング)までを拾いながら記事にまとめました。豊富な写真と共にご覧いただければ幸いです。 注目企業の最新マーチャンダイジングの他、売場づくり、店舗運営など、いまのスーパーマーケットのトレンドも知ることができる一冊となっています。企業研究、店舗研究、商品研究の他、実際に店舗を訪問するときの参考資料としてご活用いただければ幸いです。 <掲載店舗一覧> ・ライフ/ソコラ所沢店 ・ヤオコー/武蔵浦和店 ・サミットストア/ららテラ…

  • 2023年 下半期 注目店スタディ

    2023年下半期注目のスーパーマーケット7店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・オーケー/銀座店 ・ヨークベニマル/仙台上杉店 ・ベイシア/Foods Park 津田沼ビート店 ・ヤオコー/松戸上本郷店 ・カスミ/…

  • 2023年 上半期 注目店スタディ

    2023年上半期注目のスーパーマーケット5店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・ ヤオコー/トナリエ宇都宮店 ・ サミットストア/川口青木店 ・ 原信/紫竹山店 ・ ライフセントラルスクエア/ららぽーと門真店 ・ …