ヨークベニマル最新フォーマットを徹底解説! 福島市内ドミナント固める青果、惣菜一体型・入江町店

2021.11.10

ヨークベニマルは10月29日、入江町店をオープンした。ショッピングセンターのヨークタウン入江町の核出としての出店で、敷地内に11月2日にマツモトキヨシがオープンしている。

福島市13店目(後述する浜田店除く)で売場面積700坪超の大型店だが、北約2kmに同社既存店の福島鎌田店、南約1.5kmに浜田店が店を構えるちょうど中間への出店で、ドミナント強化の一環となる。

ただし、浜田店は入江町店オープンに先立つ10月24日の営業をもって休業となり、22年冬に建て替えオープンする予定で、その既存客の受け皿になる役割も期待されているといえる。

ドミナントを固めると同時に、建て替え時の流出を最小限にしようという意図が感じられる戦略的な出店だ。

第1主通路に青果と惣菜をまとめた大型店

売場は、敷地の関係で青果と惣菜を第1主通路にまとめたパターンを採用。このパターンは両側に振り分けた場合に比べてバックヤードの面積を狭くできるという。大型店であるため、第1主通路は特ににぎわいのある売場となっている。

第1主通路に青果と惣菜をまとめたパターンを採用。大型店であることもあって青果、惣菜の平台が並列するなど空間を生かした展開となっている
第2主通路は鮮魚から精肉に続くが、精肉売場は途中から左側に奥行きが広がる構成となっている。いかに左に曲がってもらうかが鍵になる
青果と惣菜を第1主通路にまとめたため、第3主通路は広大な冷凍食品を持ってきている。通路最後には「SELECTION」として単品大量陳列の売場を設け、お客を引っ張る仕掛けとしている

青果売場では、各店で設けられる地場野菜コーナーを設けている他、生花コーナーで売場の華やかさを演出。

また、店内加工のカットフルーツは、即食という面で隣接した惣菜売場との連動が図られている他、カット野菜やサラダは、青果と惣菜を両側に振り分けている店では惣菜側での展開となっているが、その点では今回は青果売場と近い場所で双方を展開できるというメリットがある。

コロナ禍で業界として苦戦した惣菜については、担当する子会社ライフフーズも売上げが一時期落ち込んだものの、昨年9月以降は回復。

1年たったいまもさらに伸ばしているが、その原動力は冷蔵ケースにある冷惣菜の伸びと値頃を下げたこと。値頃については、昨年から単品ごと量目を見直しながら売価を下げ、380円売価を290円程度に値頃を100円程度下げたことが大きい。結果、買上点数が上がっているという。

ライフフーズの売上げの伸びを支える冷惣菜。平ケースも、商品がより浮き出るような仕様となっている
冷惣菜は、通路上の平ケースの多くを占める主力商品になっている。これは店内製造の温惣菜を絞り込みながら商品を育成してきた成果だ
ライフフーズは、今年2月から店によって新たな内装パターンの「with mom」を採用。スポット照明を打ち出した展開で、商品が浮き出るようにしている
寿司、弁当は壁面に集約し、温惣菜を平台で展開。一時期弁当は平台で展開してきたが、現在は壁面を寿司、弁当の展開として米飯でまとめている
主力商品では小量目の商品展開を強化したことで16~20時の時間帯に伸びている。買上点数にも貢献している
ライフフーズでは今回から中華惣菜を新規投入した。うま味調味料を使わず砂糖と塩だけ味付けをすることにこだわった。定着までに時間がかかると見ている
キッシュなど洋風のメニューが夕方以降、若年層に売れるようになっている。温めて食べるなどTPOSの提案もしながら売り込む

鮮魚売場では、原釜漁港の商品中心に地産地消に力を入れ、オープン日は丸魚を打ち出した対面販売的な売場を設けていた他、マグロ、サーモン、刺し身などをコーナー展開。

また、店舗周辺には単身のお客も多いことから、簡便調理の半加工品としてフライパンメニューの他、おつまみ、焼き魚など即食の魚惣菜の品揃えを強化している。

さらに干物を含め、冷凍で保存性に配慮した商品の展開を強化していることは同店の大きな特徴となっている。

精肉売場では、店内加工の強みを生かし、牛肉では和牛などをステーキ、焼肉、すきやき用など用途別に提供する他、健康ニーズを意識して脂身の少ない希少部位の赤身肉や馬刺しを提案する。

また、価格対応も意識し、大容量パックの商品を随所に差し込んでいる。

精肉では、一部ノントレー商品も展開

精肉売場でも味付け商品など簡便調理の半加工品の商品を強化する他、鮮魚と同様、保存性の高い冷凍の商品を強化している。

日配(デイリー)売場では、和日配では福島市が消費量全国1位の納豆について、県内だけではなく他県の商品も取り扱うなど品揃えを強化。

グループのプライベートブランドのセブンプレミアムは焼き魚を含め、即食商品を惣菜側に持ってきている。鮮魚売場とも近く、この辺りに連動を感じる
蒸し野菜やビーンズサラダなど加熱したサラダ系の商品を和日配と連動

洋日配では、和・洋スイーツについて、地元商品の品揃えを強化しつつ、各コーナーでは全国の商品も取りそろえることで、選択の幅が広げ、買物を楽しんでもらえる売場を目指す。

洋日配は、デザートの和・洋スイーツやパンなどについて、第3主通路上に配置。今回、青果と惣菜を第1主通路にまとめたため、振り分けパターンであれば惣菜と連動するところ、今回はデザート、パンは惣菜と離れてしまっている
乳製品は加工肉に続き、第3主通路の壁面側に配置。機能性ミルク、代替ミルク、さらに甘酒など「牛乳」以外の商品の存在感が増している
他店では内側で展開することが多い冷凍食品は第3主通路の壁面と平ケースを大々的に使って展開。第1主通路がにぎわう中、いかにこちらまでお客の回遊を促すかが鍵となる

また、グロサリー売場では、セブン&アイグループのシェルガーデンで人気のある上質商品の提案を強化するという。

グロサリーでは、「健康」を打ち出したコーナーなどを展開し、売場に変化を付けている

ヨークベニマル入江町店概要

所在地/福島県福島市入江町11-37

営業時間/9時30分~21時30分

建物構造/鉄骨造平屋建て

駐車台数/103台

売場面積/2371㎡(717坪)

店長/千葉康夫

従業員数/130人(正社員17人、地元採用者113人)

年商見込み/19億円(初年度)

売上高構成比/鮮魚8.9%、精肉14.5%、果実3.5%、野菜9.6%(青果計13.1%)、デイリー21.4%、加食25.2%、日用品3.7%、惣菜7.5%、寿司2.9%、ベーカリー2.8%(ライフフーズ計13.2%)

商圏データ/0-1km圏8707人、4156世帯、1-2km圏2万7768人、1万2643世帯、2-3km圏4万2315人、1万9129世帯

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