マルエツ プチ赤坂Bizタワー店ビジュアル解説、バックヤードなしでも生鮮、惣菜フルラインの品揃えを実現
2022.10.13
10月8日にオープンしたマルエツ プチ赤坂Bizタワー店は、2002年10月にオープンした赤坂店閉店に伴い、そのエリアをカバーするような位置づけの店となるが、この約20年間の年月は、マルエツの都市型小型店の進化を物語るものとなっている。
赤坂Bizタワー店は売場面積143坪。約108坪だった赤坂店より大きいが、今回の赤坂Bizタワー店の大きな特徴は、生鮮3品と惣菜をそろえるフルラインのスーパーマーケット(SM)であるにもかかわらず、青果の一部を除いてバックヤードがないことだ。
鮮魚、精肉の商品はプロセスセンター、惣菜や寿司、ベーカリー、サラダなどは近隣の店舗からの供給というサテライト供給を活用することで実現した。
SKU数は、精肉270、青果294、鮮魚150、日配食品1500、一般食品(酒、たばこ含む)3832、惣菜200、ベーカリー28、生活用品500、合計6774となる。
売上高構成比の計画は、精肉10.3%、青果19.4%、鮮魚5.0%、日配食品24.0%、一般食品20.6%、酒、たばこ5.9%、惣菜13.0%、ベーカリー0.4%、生活用品1.2%となる。
サテライト供給は、惣菜については、温惣菜とサラダは同じ東京都港区の白金台プラチナ通り店から、窯焼ピッツァについては、オープン時は新宿区の高田馬場店から、今後は大田区の大森町店からの供給を予定している。ベーカリーは品川区の不動前店からの供給。
マルエツでは、寿司については惣菜部門が手掛けるものに加え、鮮魚部門が手掛ける鮮魚鮨も展開しているが、こちらについてもオープン時は同じ東京都港区のリンコス六本木ヒルズ店から、そしてこちらも今後は大森町店からの供給で品揃えの実現を図っている。
サテライト供給は1日2便態勢となっている。
赤坂Bizタワー店は正社員4人、パートナー、クルー21人で運営する。
マルエツは赤坂Bizタワー店のオープン段階で全303店体制となるが、うちマルエツ プチが73店を占める。
同社が都市型小型店を開発し始めたのは2000年代初頭だから、すでに20年以上の歴史がある。不動産費が高く、物件によって大きさも形も異なるという条件の中、フォーマットを磨き込んできたことになる。
コンビニサイズの小型店ではなく、それなりの面積を持つSMを基本的にバックヤードなしで出店するにまで至ったことは、この20年以上のノウハウの進化を物語っているようだ。