ヨークベニマル浜田店がオープン、スクラップ&ビルドオープンの中型店、精肉では和牛を強化

2022.11.03

ヨークベニマルは11月11日、福島県福島市にヨークベニマル浜田店をオープンする。店舗の老朽化によって21年10月に休業した旧浜田店をスクラップ&ビルドで新たにオープンするもの。

今回のオープンで同社の店数は福島県79店、宮城県62店、山形県22店、栃木県35店、茨城県44店で合計242店(実質稼動は240店)となる。福島市へは21年10月オープンの入江町店以来、12店目の出店となる。1km圏内の人口は1万2218人、世帯数は5691世帯で1~3人世帯が約8割を占め、60代以上のシニア層が多い地域。

売場面積は464坪と中型店で、年商予定は13億円。旧店の休業と同時期にオープンすることでお客の受け皿となっている入江町店が距離にして約1.5km、売場面積700坪超の大型店であるため、ドミナント内での位置付けのすみ分けが図られる。

マーチャンダイジング面では、まず鮮魚売場では地産地消に力を入れ、原釜漁港の商品を中心に新鮮な丸魚を提供。店舗周辺には単身者やシニア層が多いことから、フライパンメニューやつまみなどの簡便商品や食べ切りサイズの品揃えを強化する。

精肉売場では特に和牛を訴求。まず、ヨークベニマルの厳選和牛「ふくしまプライドBEEF(ビーフ)」を品揃え。同商品は福島県内で肥育期間が最も長い黒毛和牛のうち、米を給餌し限定生産者から出荷された肉質4等級、5等級に格付けされた牛肉。米を与えることで、黒毛和牛特有のうま味、味わい深さが増し、上質な甘みのある脂質が特徴となっている。

また、和牛経産牛(出産を経験した牛)の商品を提供。和牛経産牛は脂が少なく濃厚なうま味と芳醇な香りを持つ牛肉で、ステーキ、焼肉、しゃぶしゃぶなどに適しているという。

その他、精肉では健康志向の高まりに応え、豚赤身肉や脂肪カット商品を品揃えする他、環境に配慮したノントレー商品を提案する。

青果部門では、少人数家族に合わせた食べ切りサイズのカットフルーツを店内で加工。また、地元農産物コーナーでは地元生産者の商品を展開する。

日配売場では、地元で生産された納豆や豆腐などの品揃えに加え、地元で人気の和菓子も提供。また、冷凍食品の品揃えを充実させ、主菜、副菜として便利な冷凍徳用サイズを取りそろえる。

グロサリー売場では、近隣に病院や学校が多いことから飲料コーナーの品揃えに力を入れ、菓子売場では、「ちょっと食べたい」という要望に応え、プチサイズ商品を提供する。

デリカコーナーでは、夕食時に温かい商品を提供するために夕方のピーク時に合わせて「揚げたて」「焼きたて」「作りたて」商品の提供に力を入れる。

ヨークベニマル浜田店概要

所在地/福島県福島市浜田町11-11

売場面積 1,533 ㎡

建物構造/鉄骨造平屋建て

駐車台数/53台

営業時間/9時30分~21時30分

年商見込み/13億円(初年度)

店長/岩橋光男

従業員数/106人(正社員16人、地元採用者90人)

商圏/1km圏内人口1万2218人、世帯数5691世帯

お役立ち資料データ

  • 2023年 下半期 注目店スタディ

    2023年下半期注目のスーパーマーケット7店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・オーケー/銀座店 ・ヨークベニマル/仙台上杉店 ・ベイシア/Foods Park 津田沼ビート店 ・ヤオコー/松戸上本郷店 ・カスミ/…

  • 2023年 上半期 注目店スタディ

    2023年上半期注目のスーパーマーケット5店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・ ヤオコー/トナリエ宇都宮店 ・ サミットストア/川口青木店 ・ 原信/紫竹山店 ・ ライフセントラルスクエア/ららぽーと門真店 ・ …

  • 有力チェーントップ10人が語る「ニューノーマル時代のスーパーマーケット経営論」

    有力スーパーマーケットチェーンの経営者10人にリテール総合研究所所長の竹下がインタビューを実施し、そのエッセンスをまとめています。 インタビューを通じ、日本を代表する有力トップマネジメントのリアルな考えを知ることができ、現在の経営課題の主要テーマを網羅する内容となっています。 変化する経営環境において、各トップマネジメントによる現状整理と方向性を改めて振り返ることは、これからの新しいスーパーマーケットの在り方形を模索する上でも業界にとって大変有用と考えます。 ぜひ、今後のスーパーマーケット業界を考える材料としてご活用ください。 ■掲載インタビュー一覧 ライフコーポレーション 岩崎高治社長 ヨー…