米国アマゾン、手のひら認証の「アマゾン・ワン」をホールフーズにも導入、狙いは買物体験向上のための「選択肢の増加」にあり

2021.04.28

画像はアマゾン・ブログより

「ジャスト・ウオーク・アウト」(商品を手に取って出るだけ)の技術を用いたアマゾンゴーのオープンによって小売業の精算やレジの考え方に大きなインパクトをもたらした米国アマゾンは、アマゾンフレッシュのリアル店舗で導入した商品識別機能付きで、レーンを通るだけで「アマゾンダッシュカート」に続いて、手のひらをかざすだけで入店、識別、支払いができる「アマゾン・ワン」を昨年開発している。

昨年9月にアマゾンゴーに導入したのを皮切りに、アマゾンゴーグロサリー、アマゾンブックスなどへと導入を拡大してきたが、導入店での感触が良いこともあって、このほど子会社のホールフーズマーケットへの導入が始まった。4月21日にシアトルのマジソンブロードウェイの店にこれまでの決済方式に追加される形で導入、今後、数カ月間にシアトルの7店のホールフーズマーケットの店に導入されていく見込み。

ホールフーズマーケットへの「アマゾン・ワン」導入1号店となったマジソンブロードウェイの店(2020年1月撮影)

アマゾン・ワンを初めて利用するお客はキオスク、または端末で1分間もかからずに登録を済ますことができる。クレジットカードを差し込み、手のひらをかざして関連付けることで登録は完了。他店でアマゾン・ワンに登録したことのある人は、新しく利用するホールフーズの店のアマゾン・ワンの端末にクレジットカードを差し込むだけで利用することができる。

さらにお客が自ら持つアマゾンのアカウントと関連付けることを選択すれば、自動的にアマゾン・プライムの割引も利用することができる。

画像はアマゾン・ブログより

ホールフーズマーケットのアルン・ラジャン技術担当上級副社長兼最高技術責任者は、「ホールフーズマーケットは、われわれのお客さまの買物体験を向上するための新しく革新的な方法を常に模索しています」とコメントしている。

今回のアマゾン・ワンの導入は、あくまで既存決済方式に追加される形、つまり「選択肢」を増やす形で導入されている点は大きなポイントといえる。お客はこれまで同様、クレジットカード、現金などその他の支払い方法も選択することができる。

データの安全性については、手のひらの画像がアマゾンの端末に保存されることはなく、画像は暗号化された上でクラウド上のアマゾン・ワン専用の安全性の高いエリアに送られ、そこで著名が作成される方式になっている。

また、アマゾン・ワンのデータを削除したい場合は、端末あるいはアマゾンのウェブサイトでデータの削除を依頼すれば、処理過程をへてデータは削除されるという。

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