新年のごあいさつ
2024.01.04
令和6年、2024年となりました。
年明け早々、令和6年能登半島地震、羽田空港事故が起こり、緊急事態となっています。犠牲になられた方々にお悔やみ申し上げると共に、被災地の皆さま、さまざまな形で影響を被られた皆さまにお見舞い申し上げます。
被災地では、多くの小売業が迅速な対応の下、最前線で生活インフラとしての役割を果たしていて、頭が下がります。私どもリテール総合研究所としても、何ができるかを考え、実践して参りたいと思います。
さて、新年を迎え、スーパーマーケット業界は昨今の値上げ局面による単価上昇の影響もあって、比較的業績が堅調に推移しているといえます。小売業全体で見ても、新型コロナウイルスの影響からの回復を含め、好業績の傾向にあるとの指摘もあります。
今回の年末年始商戦には、いつもにも増して勢いがあったのではないでしょうか。
もちろん、戦争など世界情勢や少子高齢化など日本の構造的な問題が原価やコスト高騰、人手不足として経営に大きな影響を及ぼしていますが、今年は「失われた30年」などといわれるデフレ傾向の時代からようやく脱却できるのではないかという大きな節目の年になるように思います。
スーパーマーケットを始め、小売業にはぜひ、新たな価値の創造に積極的に取り組んでほしいと思います。「それは製造業やサービス業の仕事でしょう」とのご意見もあると思いますが、小売業にはプロデュース業として、あるいは時に製造業に踏み込む形で挑戦していただきたいと思っています。
確かに課題はたくさんあります。これについてもぜひ、イノベーションを含めた解決法を模索してほしいと思います。もちろん、私たちリテール総合研究所もさまざまな局面で皆さまのお役に立てるように、さまざまな挑戦をしていく所存です。どうか積極的にご活用ください。
今年もリテール総合研究所、および『リテールガイド』をよろしくお願い申し上げます。
リテール総合研究所所長兼リテールガイド編集長 竹下浩一郎