SIP

  • 2024.07.02

    SIPストア、こう見る! 酒類編 自店のお客を明確にし、消費を先駆けた提案で「尖る」

    売場面積約88坪と通常店舗の2倍の広さのセブン-イレブン松戸常盤平店の酒売場は、常温ゴンドラ3本とリーチインクーラー扉4枚という構成だ。 酒類の売場面積は一般的なセブン-イレブンの店舗と変わらないが、変化の兆しを捉えた実験的な試みが随所に見られ、お客がどのような反応を見せるのか興味深い。ここで得られた知見がグループの他の酒売場にどのように反映されるのか楽しみでもある。 酒売場で見るべきポイントは次の6点。一般的なセブン-イレブンと比べたSIPストアの酒売場の特徴といえる6点である。 ①平易なクロス展開、②消費トレンドに合わせた棚割り、③購買履歴から新しいサブカテゴリーを抽出、④ブームの兆し商品…

  • 2024.07.01

    SIPストア、こう見る! 即食編 圧倒的価格優位のオーケーに対し、時間帯の広さ、ピザのバイオーダー、再加熱など出来たてで勝負

    新京成電鉄常盤平駅近くに道を挟んでSIPストアであるセブン-イレブン松戸常盤平駅前店とオーケーがある。 近隣に住む消費者がいかに便利に業態違いのコンビニとスーパーマーケット(SM)を利用するか。店がいかに地域に貢献するかで評価が決まる。 SIPストアは、SMゾーンとコンビニゾーンを分けてゾーン二ングしていることが特徴。 コンビニゾーンでは、米飯、惣菜、パン、飲料、アイスクリームを近くにゾーンニングしている。既存店は冷蔵惣菜の前に冷凍食品とアイスクリームをレイアウトしていることが多いが、この店は、冷凍食品についてはSMゾーンのリーチンケースに、惣菜と切り離して陳列している。 オーケーの営業時間は…

  • 2024.07.01

    イトーヨーカ堂、SIPストアでアダストリア企画、開発、生産の「FOUND GOOD」の衣料雑貨約150アイテムを展開開始

    イトーヨーカ堂は、アダストリアが企画、開発、生産したブランド「FOUND GOOD」の衣料雑貨の一部商品を、7月1日からセブン&アイグループの新コンセプト店舗「SIPストア」で展開を開始した。 SIPストアは、急速な環境変化の中で大きく変化するお客の消費行動や生活に対する価値観、また、幅広いニーズに対応するために、商品などにセブン&アイグループの知見を集結し、今後の新たなセブン‐イレブンの姿を検討していくためのテスト店舗。2月29日に千葉県松戸市のセブン-イレブン松戸常盤平駅前店を増床リニューアルオープンして転換した。 売場面積は約290㎡(約88坪)と、コンビニとしては大型の…

  • 2024.06.27

    SIPストア、こう見る! 生鮮編 店の位置付けは競合店次第で大きく変わる、明確な特徴を打ち出せるかが今後の課題

    セブン-イレブン松戸常盤平駅前店(SIPストア)の生鮮、日配コーナーはレジ前と冷凍食品に挟まれる売場中央で構成されている。駐車場側の入口から入ると左手に青果の特設コーナーが見え、道路側の入口からは和日配、洋日配の冷蔵ケースが見える形となる。 青果の特設は正面に果物のステージ陳列、両脇に野菜と果物の多段ケースでの展開になっている。 2月のオープン時のステージ陳列はイチゴのみの単品展開であったが、6月の訪店時にはサクランボやプラム、小玉スイカ、メロン、リンゴなど複数の商品が展開されていた。また、多段ケースにおいては、野菜が約20SKU、果物15SKUの扱いがあった。 価格設定は、アイテムごと定額に…