花王が『My Kao』の運用開始、生活者と直接つながる双方向のデジタルプラットフォーム

2022.12.15

花王株式会社は、2022年12月15日より、生活者と直接つながる双方向のデジタルプラットフォーム『My Kao』を立ち上げ、運用を開始する。

お客一人ひとりのKirei-Lifeを共創することを目的に、花王のDX(デジタルトランスフォーメーション)知見と資産を結集し立ち上げる、花王初の双方向デジタルプラットフォーム。

『My Kao』は、「知る」「体験する」「買う」「創る」の4つの機能からなる。また、One-IDでお客さまとつながり、お客さまを深く理解することで、さまざまなUX(顧客体験)を提供していく。

2022年12月時点では、生活者研究やモノづくりを通して得た知見をもとに、毎日のくらしに役立つ情報を発信することに加えて、『My Kao』内に、ビューティに関する双方向型のコミュニティサイト「Kao Beauty Brands Play Park」、化粧品からスタートするEC機能「My Kao Mall」をオープン。今後、順次拡充を図っていく。

『My Kao』立ち上げの背景

情報が氾濫し、情報の信頼性への不信が広がる昨今、企業が発信する情報への期待が大きくなってきている。また、一方ではIoT技術の進化、ウェアラブル端末の出現により、あらゆるものがデータ化されるようになってきている。

さらに生活者自身が作り手となり発信するプラットフォームなど、クリエイターエコノミーが急成長し、モノづくりの主体が生活者に移りつつある。

このような生活者と世の中の変化を踏まえて、花王は生活者と直接つながる双方向デジタルプラットフォーム『My Kao』を立ち上げ、お客と対話し、多くのデータからお客を深く理解することで、一人ひとりのKirei-Lifeを共創していく。

『My Kao』の概要

新プラットフォーム『My Kao』では、くらしのお役立ち情報や、サステナブルなくらし・社会に向けた、花王の「もったいないを、ほっとけない。」取り組みの紹介、花王の各ブランドの旬な情報などを集約して発信していく。

併せて、『My Kao』内に、お客さまとの共創の場となるコミュニティを開設。

まずは、ビューティ領域でお客とつながる「Kao Beauty Brands Play Park」からオープン。さらに、EC機能の実装となる「My Kao Mall」を開設。そして、これらのサイトは、「My Kao ID」という共通のOne-IDで、会員サービスを展開する。

『My Kao』には、「①知る」「②体験する」「③買う」「④創る」という4つの機能を実装していく。

① 知る:生活者研究やモノづくりを通して得た、エビデンスに基づく知見やお役立ち情報を届ける。

② 体験する:花王ならではのモニタリング体験を通じ、一人ひとりに最適な解決方法を提供する。

③ 買う:EC機能の実装と位置情報に基づいた最寄りの取扱店検索機能により、購入体験の向上を図る。

④ 創る:多種多様なコミュニティをつくり、これまでになかった新しい商品やサービスをお客さまと一緒に創る。

お客とOne-IDでつながりながら、これら4つの機能の体験をしてもらうことで、多くのお客の“くらし”に関するさまざまなデータが日々集まる。

花王は、これを「くらしビッグデータ」と名付けている。このデータにより、お客をこれまで以上に深く理解することが可能となり、新しい商品やサービスの開発に活用することができるようになりる。そして、生活者や社会が抱えるさまざまな課題解決を通して、「くらしビッグデータ」を生活者や社会に還元していくことをめざしていく。。

 ビューティコミュニティサイト「Kao Beauty Brands Play Park」について


「Kao Beauty Brands Play Park」は、ビューティの領域でお客さまと直接つながる双方向コミュニティサイトで、ブランド横断コンテンツとブランドサイトで構成される

●主要なコンテンツ

【プロに聞く】

お客が投稿した質問がサイト上に公開され、それに対して社内外の美容の専門家が回答する「みんなのQ&A」と、電話やメール、さらにオンライン通話を用い、個別にお客さまの美容に関する悩みや疑問に答えていく「1対1で相談」の2つのコンテンツを用意している。お客さま一人ひとりの異なる悩みや興味、ライフスタイルに寄り添い、One to Oneコミュニケーションを行う。

【きれいのレシピ】

スキンケアやメイクに関する美容情報を動画を交えながら総合的に発信。独自性のあるKao Beauty Brandsの最新情報、エビデンスに基づくわかりやすいハウツー情報、Play Park編集部が、社内外の美容の専門家や「Play Parkフレンズ」と呼ぶインフルエンサーと一緒に創る情報、Play Parkに寄せられたお客さまの声をもとに創る情報など、共創型のコンテンツを展開する。

また、これらのコンテンツへの閲読を通じて、それぞれのブランドとのセレンディピティ(偶然の素敵な出会い)を創出。お客は、サイト内で出会った商品を「My Kao Mall」で購入することができる。(一部ブランドを除く)

【肌レコ】 ※2023年3月公開予定

AIを活用した肌測定コンテンツ。花王の皮膚科学研究、メイクアップ研究の知見を学習させたAIと外部技術を掛け合わせ、独自の測定ロジックを構築している。

手持ちのスマートフォンで顔画像を自撮りするだけで、合計13指標のスコアを測定することが可能になりる。“続けたくなる肌測定”をめざし、ゲーム的な要素も取り入れながら、一人ひとりの“きれい”に寄り添う。

また、各ブランドサイトにおいては、会員限定コンテンツを用意することで、各ブランドとお客さまが直接つながり、双方向でコミュニケーションできるようになる。

まずは、「KATE」「Curél」「SOFINA iP」「DEW」「Primavista」からサービスを開始し、順次ブランドを増やしていく。各ブランドとお客が直接つながり双方向でやり取りしながら、新しい絆を創っていく。

『My Kao』は、今後もさらなる充実化を図っていく。2024年までには、「Kao Beauty Brands Play Park」に続く新たなコミュニティサイトをオープン。

化粧品からスタートするEC機能「My Kao Mall」は、取り扱いカテゴリーを順次拡張していく。

花王は、DXという手段により、これまでの“モノを作る”に留まらず、“体験を創る”ことをめざす。『My Kao』を、「多種多様な生活者に向けた幅広い体験づくり」を提供する、生活者との“体験共創プラットフォーム”として進化させ、製造業から「UX創造企業」への変革を加速させていく。

お役立ち資料データ

  • 2023年 下半期 注目店スタディ

    2023年下半期注目のスーパーマーケット7店舗を独自の視点でピックアップし、企業戦略を踏まえた上で、出店の狙い、経緯、個別の商品政策(マーチャンダイジング)まで注目点を網羅。豊富な写真と共に詳しく解説しています。 注目企業における最新のマーチャンダイジングの取り組みや、厳しい経営環境と向き合うスーパーマーケットのトレンドを知ることができ、企業研究、店舗研究、商品研究などにご活用いただけるほか、店舗を訪問するときの参考資料としてもお勧めです。 <掲載店舗一覧> ・オーケー/銀座店 ・ヨークベニマル/仙台上杉店 ・ベイシア/Foods Park 津田沼ビート店 ・ヤオコー/松戸上本郷店 ・カスミ/…

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    有力スーパーマーケットチェーンの経営者10人にリテール総合研究所所長の竹下がインタビューを実施し、そのエッセンスをまとめています。 インタビューを通じ、日本を代表する有力トップマネジメントのリアルな考えを知ることができ、現在の経営課題の主要テーマを網羅する内容となっています。 変化する経営環境において、各トップマネジメントによる現状整理と方向性を改めて振り返ることは、これからの新しいスーパーマーケットの在り方形を模索する上でも業界にとって大変有用と考えます。 ぜひ、今後のスーパーマーケット業界を考える材料としてご活用ください。 ■掲載インタビュー一覧 ライフコーポレーション 岩崎高治社長 ヨー…