ユニクロの導入したセルフレジの仕組みとは?メリットも紹介

2021.09.01

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セルフレジを導入している業種は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどがある。セルフレジがどういうものかよくわからない人でも、実は普段使っていることもあるだろう。ユニクロでもセルフレジを導入している。

一瞬で購入点数や金額がわかり、支払い方法も選べると評判だ。ユニクロのセルフレジの仕組みを詳しく解説する。

レジの混雑はストレスの原因

スーパーマーケットやショッピングモール、小売店などで、買いたい商品を選んで支払いを済ませようと思ったときにレジに長蛇の列ができていて時間がかかり、ストレスを感じたことがある人は多いだろう。

店内を歩き回り品物選びをして、最後にレジが混雑しているのを見ると一気に購買意欲が失せて、顧客満足度が下がってしまう。 スムーズなレジでの支払いは、顧客満足度にもつながるため、いくら繁盛しているお店でもレジの混雑解消法を考える必要がある。

セルフレジの種類

レジ混雑解消方法の一つとして、「セルフレジ」を導入するお店が増えている。スーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店などでもセルフレジで支払いを済ませられるようになってきている。

セルフレジにはさまざまな種類があり、会計の一部を顧客が行うもの、商品の読み取りから会計まですべてを顧客が行うものがある。支払いには、現金だけではなくクレジットカードや電子マネーなどが使えるお店もあり、レジ混雑緩和に役立っている。

バーコードを読み取る

商品についているバーコードをバーコードリーダーで読み取って計算し、合計の金額を支払う方法は、顧客自身でも操作がしやすく、スーパーマーケットなどでよく使われている。バーコードリーダーを近づけて商品や金額を読み取るものや、商品についているバーコードを機械にかざして読み取るタイプなどがある。

現金やクレジットカードなど支払い方法を選べる点も便利だ。ただし、顧客がバーコード読み取りに慣れるまでバーコードリーダーでうまく読み取れないこともあり、時間がかかってしまうケースもある。

電子チップを使用する

電子チップを使ったセルフレジは、RFIDタグに商品の種類や金額などの情報を記憶させ、商品に取り付け、セルフレジの読み取り場所に置くことで会計を行うやり方である。バーコードのように読み取り部分をしっかりかざさないと情報が判別できないような手間がなく、商品を置けばすぐに合計金額がわかるので便利で、レジの混雑解消にも非常に効果的な方法だ。

セルフレジを使用したことがない顧客でも使いやすい点が特徴といえるだろう。

支払いだけをセルフで行う

商品を登録し、合計金額を集計するまでの作業を店の店員が行い、支払いだけを顧客が行うスタイルもある。「セミセルフレジ」などとも呼ばれ、すべての操作を顧客が行うよりも、慣れているスタッフが集計を手早く行うためスムーズな流れで会計ができる。セルフレジの操作に不慣れな顧客が手間取ることがないので、混雑緩和に役立つ方法として多くの小売店で導入されている。

精算機はレジ1台で精算まで操作ができるものと、店員が登録するレジとは別に設置した精算機を使うものがある。

注目度の高いユニクロのセルフレジの仕組み

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アパレル小売店のユニクロでもセルフレジを導入している。ユニクロは、シンプルで長く着られるデザインとクオリティの高さ、さらに手頃な価格で性別・年代問わず人気がある小売店だ。セール対象商品がお得な価格で販売されることもよくあり、週末は多くの人が買い物に訪れる。

まとめ買いする人や、家族の分も一緒に購入する人なども多くレジが混雑しやすいため、対策としてセルフレジを設置している。ユニクロが使用しているセルフレジは、RFID方式。ICタグを商品に取り付けてあるので、バーコードを読み取るなどの作業は不要だ。

買い物かごを置く

ユニクロでのセルフレジは、店内で商品を選びそのままセルフレジに商品を置くだけ。複数点購入する際も、まとめておけるので便利である。買い物かごを使って購入したい商品を選び、かごに入れたままでセルフレジに置くこともできるので、会計のときにかごから取り出す手間がない。

会計の際は、レジの左側にあるタブレットを操作して集計、登録を進める。「お会計をはじめる」をタップしたら、右側の商品を置くスペースに会計したいものを乗せるだけである。

点数と金額を確認する

それぞれの商品に取り付けられているICカードを機械が自動で読み取り、タブレットの画面に購入予定の商品の点数が表示されるので確認する。点数が合っていない場合は、かごの中の商品を少しずらすなどして再度商品の読み取りを行う。

かごから取り出して商品読み取りスペースに並べる必要はなく、また、かごの中で商品が重なりあっていても正しく読み取ってくれる場合が多いが、念の為表示された商品数を確認したほうがいいだろう。

支払い方法を選択

商品の数が合っていれば、「支払いへ」をタップしてそのまま精算に移る。支払いには現金のほかにクレジットカード、QRコード決済(PayPay、d払い、auPAYなど)、電子マネー(iD、QUICPay、交通系、楽天Edy)用の端末も用意されている、またギフトカードなども利用できる。さらに、近年多い中国の観光客にも対応するために銀聯カードも使える。

この画面で領収書の発行もできるので、必要な場合は「領収書が必要な方はこちら」をタップしよう。数多くの支払い方法から自分の好きなものを選べるので便利である。

袋詰めは自分で

会計が終わりレシートを受け取ったら、セルフレジ周辺に設置された棚で袋詰めができる。紙袋やビニール製の袋などさまざまな大きさの袋があるので、購入した商品の量や大きさによって選べる。

ユニクロで使われているICタグはシールタイプのもので、商品の形状によって取り付けられている場所が違うが、かさばる心配はない。複数の商品を購入する場合でも一度にICタグを読み取れるので、バーコードのセルフレジと比べてはるかに短い時間で会計を済ませられる。

高い技術を誇るユニクロのセルフレジで間違いがあったら

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ユニクロで利用されているセルフレジは、RFIDのICタグを読み取る方式で一つ一つの商品を登録しなくても購入点数や支払総計が瞬時にわかる画期的なシステムである。

セルフレジに不慣れな顧客でも難しい操作は必要なく短時間で支払いができるため、レジ混雑緩和に役立っている。しかし、多くの商品をかごに詰めて会計をする場合、商品点数や支払金額の計算が間違っていることもあるだろう。もしもユニクロのセルフレジを利用して間違いに気づいたときには、なるべく早く対処しよう。

会計後レシートを確認

まず、会計が済んだあと店を出る前に、購入するつもりの商品数とレシートの商品数のカウントが合っているかレシートを確認する。ICカードが外れてしまっていたり、管理ミスでついていなかったりする場合や、ICカードが2つついていしまっているなどのトラブルがあることも考えられる。

また、会計するときにユニクロのネット通販ですでに購入した商品を店舗で引き取って、セルフレジの近くで持っていた場合、それも一緒に読み取りされてしまうこともあるようだ。RFIDの発する電波はかなり遠くまで届くので注意が必要である。

店員に相談する

セルフレジでの間違いを訂正するときにレシートは必要なので、大切に保管しておこう。お店で会計後すぐに気づいた場合には、セルフレジの管理をしている店員に声をかければ訂正してもらえる。もしも、店を出た後や、自宅に戻ってから気づいた場合も、すみやかに購入した店舗に連絡しよう。

商品の袋を開けたり、タグを取ったりせずレシートと一緒に後日お店に持ち込めば、再度会計してもらえる。

セルフレジを導入するメリット・デメリット

セルフレジの導入は、多くの業態で検討、またはすでに利用されている。スーパーマーケットやアパレルなどの小売業でもかなりセルフレジが浸透しているが、セルフレジにはメリットだけではなくデメリットもある。

まだセルフレジを使っていないところは、セルフレジのメリットデメリットを比べて導入する意味があるかどうかを検討する必要がある。

人件費の削減

セルフレジを使用すれば人件費を削減できる。セルフレジでレジの回転率があがれば、同じ回数のレジ作業を少ない人数でこなせることになる。

家族経営や小規模の小売店などでスタッフが足りない場合も、セルフレジの導入で人手不足を解消できる。

混雑緩和

セルフレジのもっとも大きなメリットは、レジの混雑緩和である。土日や夕方などレジが混雑する曜日や時間帯でも、セルフレジを使えば一人ひとりの顧客の会計時間が短くなるために、待ち時間が少なくできる。

商品の登録を店員が行って、精算だけを顧客が自分で行うセルフレジならば、顧客が慣れない操作で読み取りを行う必要がなく短時間で多くの会計を済ませられる。ただし、買上げ商品の数が多い場合は、読み取りに時間がかかるため複数の精算機は必要ない。

セルフレジを導入するときには、顧客の平均買上げ商品数を調べて精算機の台数を決めるといいだろう。

会計時のミスの減少

セルフレジを使えば、金額の入力ミスや手渡すお釣りの数え間違いなどを防げる。ヒューマンエラーが減り、日々の売り上げ金額の集計に誤差が出ることも少なくなるため、店員の業務量を減らせるだろう。

また、クレジットカードやQRコード決済、電子マネーなど現金以外での支払いも増やせるので、毎日たくさんの釣り銭の準備をする必要がなくなり、現金を管理する手間も省ける。セルフレジを導入することで、日々の業務の効率化もはかれるのだ。

顧客によっては操作が難しい

セルフレジのデメリットの一つは、顧客によっては操作が難しい点である。バーコードの読み取りや支払い方法の選択、クレジットカードや電子マネーでの決済方法など慣れていないと時間がかかってしまう。

セルフレジを導入しても、トラブルが起きたときや操作方法がわからない顧客に説明するために店員が待機しているが、一人の顧客の支払いフォローに時間がかかってしまうことも少なくない。ほかにも操作に不慣れな顧客がいると、セルフレジなのに混雑が発生してしまう可能性もある。

セルフレジ導入直後は、このようなトラブルやフォローが必要なケースが頻繁に起きる場合もある。

導入コストがかかる

セルフレジを導入する場合、コストがかかる。どんなセルフレジを導入するかによっても費用は変わってくるが、バーコードリーダーや精算機、電子マネー読み取り機などの決済用機器と、初期にまとまった費用が必要になる。

どんなタイプのセルフレジを導入したいのか、コストはいくらかかるのかなどを、事前に詳しくメーカーと相談した方がいいだろう。セルフレジのリースなども検討してみよう。

特許裁判の判決は?ユニクロのセルフレジは今後どうなる?

ユニクロのセルフレジシステムの特許について、2019年よりファーストリテイリングとアスタリスクとの間で訴訟が行われた。

2021年、ファーストリテイリングの主張が退けられ敗訴となった。2021年6月にファーストリテイリング側が最高裁に上告。今後ユニクロのセルフレジはどうなるのか、動向に注目したい。

ユニクロのセルフレジで快適ショッピング

セルフレジは、混雑緩和や人件費削減などの効果が期待でき、多くの業態で導入されている。ユニクロのセルフレジは一瞬で購入したいすべての商品の数と総計を出してくれるため、操作に慣れれば2〜3分で支払いを済ませられる。

初期コストはかかるが、自社の業態やサービスに必要な機能を備えたセルフレジを導入すれば、顧客満足度や売り上げアップにつながるだろう。

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