コンビニで使える後払い決済アプリとは?|利用条件や対応コンビニまで解説

2022.10.26

2021.10.18

スマホがあれば決済が完了するアプリの中には、後払いができるものもある。スマホだけで買い物に来たとき、たまたま持ち合わせがないときなどに便利だ。

ちょっとした買い物に便利なコンビニでも利用可能な後払い決済アプリもある。利用条件や決済方法を確認して上手に活用しよう。後払いアプリの特徴やメリットとともに、コンビニで使用できる後払い決済アプリを紹介する。

後払いアプリの特徴やメリット

後払いアプリの概要や特徴、メリットについて解説する。

後払いアプリとは

後払いアプリとは、後払い決済(ポストペイ)方式で決済できるツールのひとつ。後払い決済とは、実際に商品やサービスを受けたあとに支払いを行う方式を指す。代表的な後払い決済にはクレジットカードや、商品到着後、後日発送される請求書払い、携帯電話のキャリア決済がある。

後払いアプリは、スマートフォンのアプリを通じて後払い決済ができる。支払いの際にスマートフォンのQRコードや決済番号を提示する、発行される請求書で支払いを行うなどの方法で決済可能だ。

後払いアプリのメリット

後払いアプリには以下のメリットがある。

・審査基準や利用条件が独自

・購入前に商品やサービスが確認できる

・実店舗でも使用可能

後払いアプリは、クレジットカードよりも限度額を低く設定しているものが多く、その分審査基準がゆるい場合が多い。たとえば、クレジットカードは安定した収入があることに加えて、学生カードなどの一部のものを除けば未成年は発行できないものがほとんど。後払いアプリのなかには、未成年でも利用できるものもある。

後払いアプリは、決済方法に現金も利用できるものもある。アプリとクレジットカード番号や口座番号と紐づけするのに抵抗がある人でも使えるのもメリットだろう。

後払い決済すべてに言えることだが、購入前に商品やサービスを確認できるメリットがある。初めて購入する商品、利用するサービスや店舗に対しても安心して買い物ができる材料となる。

後払いアプリは、コンビニをはじめ実店舗でも利用できる。オンライン決済だけでなく、手元に現金がないときや、思ったよりも出費が多く支払い額が足りない、というときでも便利。コンビニでちょっとした買い物を済ませたいときにも、後払いアプリは相性が良い。

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後払いアプリを利用する前に確認すべき注意点

後払いアプリを導入する際は、以下の点を確認しておこう。

・利用限度額

・手数料の有無

・利用条件や対応店舗

後払いアプリはクレジットカードよりも限度額が低く設定されている場合が多い。高額商品の支払いなどで利用した場合、しばらく後払いアプリが使用できないことになる。利用限度額については事前に把握しておこう。

後払いアプリには、手数料が設定されているものがある。利便性が高いからといって、頻繁に使用していると手数料のみが多くかさんでしまう場合もあるので注意。

後払いアプリによって、利用条件や対応店舗が異なる。たとえば、後払いアプリが利用できる実店舗にコンビニがあるが、アプリによって利用できるコンビニ、利用できないコンビニがある。自分が良く利用する店舗やオンラインショップに対応している後払いアプリを選ぶのが重要だ。

コンビニで利用できる後払いアプリおすすめ7選

スマートフォンがあれば支払い手続きが進められる後払いアプリは、コンビニでの利用にも便利。コンビニに対応している後払いアプリを厳選して紹介する。後払いアプリの特徴、メリットや利用条件、対応しているコンビニについても解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。

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ファミペイ

出所:www.family.co.jp/famipay.html

ファミリーマートの電子マネーFamiPay決済機能がついたアプリ。FamiPayはチャージして使用できるだけでなく、翌月払いも利用可能。支払い時にFamiPayを利用し、不足分がある場合自動的に翌月払いとなる。FamiPayは利用金額200円(税込)につき1ポイントが付与されるが、翌月払い分もポイント対象となるのが魅力だ。

ファミペイアプリはdカードや楽天カード、Tカードとの紐づけやお得なクーポンの発行、複数つづりの回数券の購入などお得なサービスも同時に利用できる。ファミリーマートの利用機会が多い人なら、ぜひ利用したい。

利用できるコンビニ:ファミリーマート、ミニストップ

利用手続き:ファミペイアプリ上のアイコンから手続き

利用条件:本人確認や銀行口座の登録が必要

支払方法:登録の銀行口座から翌月まとめて引き落とし

手数料:なし

メルペイ

出所:www.merpay.com

フリマアプリ、メルカリのアプリを通じた決済方法。ポイントを購入(チャージ)して支払うほか、後払い機能であるメルペイスマート決済にも対応している。

メルカリでの売上金をポイントとしてチャージして支払いできるため、家の不用品を売ったお金で支払いをする、ということも可能だ。とくに、メルカリの売上金は180日間の払い込み期限があるのと、銀行振込の場合手数料がかかる。売上金をメルペイ残高利用に設定すれば、180日間の払込期限がなくなり、メルペイのポイントとして自動的にチャージされる。メルペイは支払い手数料がかからないため、ポイントにして支払いをした方がお得に利用できるだろう。

対応しているコンビニの種類が豊富であるのも特徴。iDとの紐づけをしてID決済もできるため、コンビニ含めた利用可能店舗の幅が広げられる。

利用できるコンビニ:セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ

利用手続き:メルカリアプリ上で手続き

利用条件:支払用銀行口座の登録が必要、メルペイ残高を利用する場合は「アプリでかんたん本人確認」も必要

支払方法:登録の銀行口座から翌日まとめて引き落とし

手数料:なし

d払い

出所:service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment

NTTdocomoが提供している決済サービス、d払いでも後払いが可能だ。ただし、利用できるのはNTTdocomoの携帯電話回線を契約している人(ドコモユーザー)のみ。d払いの支払い方法を「電話料金合算払い」に設定することで、d払いの分が月々の携帯電話料金と一緒に請求されるようになる。

後払いは利用できないが、ドコモユーザー以外でもd払いの利用はできる。d払いでの利用金額に応じて実店舗なら利用金額200円(税込)ごと、ネットショッピングなら利用金額100円(税込)ごとの1ポイントたまる。たまったdポイントは支払いに使えるため、d払いに対応している実店舗はコンビニ含めて多くあるため、d払いアプリを入れておくのもよいだろう。

利用できるコンビニ:ローソン、ローソンストア100、ファミリーマート、セブンイレブン、さくらみくら便利店、セイコーマート、タイエー、ハセガワストア、ハマナスクラブ

、ポプラ、生活彩家、くらしハウス、スリーエイト、ミニストップ、デイリーヤマザキ

利用手続き:d払いアプリ上で手続き

利用条件:ドコモ回線契約が必要

支払方法:携帯電話料金と合算の上翌月支払い

手数料:なし

au PAY

出所:aupay.wallet.auone.jp

auの提供している決済サービス、au PAYの「auかんたん決済」を利用すれば後払いができる。auユーザーの場合は、翌月携帯電話料金と一緒に請求される「通信料金合算支払い」が利用可能だ。auユーザーでない場合には、「au PAY カード支払い」「クレジットカード支払い」が選べる。クレジットカード情報の登録が必要だが、auユーザー以外でも利用できるのが魅力。au PAYは200円(税込)ごとに1Pontaポイントがたまる。Pontaポイントのため、ローソン系コンビニと相性がよい。

au PAYアプリはau PAYのQRコード決済機能のほか、たまったポイントの確認、月々の携帯電話料金の確認、au PAYマーケットでの買い物、家計簿機能が集約されている。auユーザーなら後払い機能に加えて入れておくと便利だろう。

利用できるコンビニ:ローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、セイコーマート、ポプラ、ミニストップ、デイリーヤマザキ

利用手続き:au PAYアプリ上で手続き

利用条件:au IDの登録、通信料金合算支払いはau回線契約が必要、au PAY カード支払い・クレジットカード支払いは各クレジットカード情報登録が必要

支払方法:携帯電話料金またはクレジットカード利用料金と合算の上翌日支払い

手数料:なし

PayPay

出所:paypay.ne.jp

決済サービスのひとつであるPayPayは、後払いできる「PayPayあと払い」のサービス提供を2020年4月15日より提供している。PayPayの残高が足りない場合でも、チャージ不要で決済が完了できるようになった。不足分は翌月にまとめて請求される。

ただし、18歳以上、月額手数料がかかるなどPayPayあと払いの利用条件がやや厳しい。さらにPayPayあと払いを利用を利用するために満たす要件も明確には開示されていない。

PayPayは利用できる店舗が多いこと、PayPay利用金額還元キャンペーンを多く開催している、PayPay残高の送金ができるため、遠く離れた親族へ非対面でお小遣いや祝い金、お年玉などを贈れるなどのメリットもあるので上手に利用したい。

利用できるコンビニ:セイコーマート、セブンイレブン、デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、ローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100

利用手続き:PayPayアプリ上で手続き、「あと払い」アイコンタップ

利用条件:18歳以上

支払方法:PayPay残高で翌日支払い

手数料:清算時に300円(税込)/月

VANDLE CARD

出所:vandle.jp

VANDLE CARD(バンドルカード)とは、Visaプリペイドカードアプリだ。あらかじめチャージしてアプリから支払いを行うほか、後払いである「ポチっとチャージ」にも対応している。

クレジットカードではないため未成年でも発行できる、コンビニを含めてVISA加盟店での支払いに使える、アプリだけでなく、リアルカードの発行も可能などのメリットがある。リアルカードを紛失しても、アプリからすぐに利用停止ができるのも魅力だ。ポチっとチャージは利用金額ごとに都度手数料が発生するが、いざというときには心強いサービスだろう。

利用できるコンビニ:VISA加盟店(ファミリーマート、ローソン、サークルK、サンクス、

ミニストップ、セイコーマート、セブン銀行ATMからは現金チャージも可能)

利用手続き:バンドルカードアプリ上で手続き

利用条件:審査や年齢制限なし

支払方法:翌月末までに手数料とともにコンビニなどで支払う

手数料:申込金額によって異なる。

3,000円 〜 10,000円…510円

11,000円 〜 20,000円…815円

21,000円 ~ 30,000円…1,170円

31,000円 ~ 40,000円 …,525円

41,000円 ~ 50,000円…1,830円

kyash

出所:www.kyash.co

Visaプリペイドカード。kyashアプリからの決済はオンライン決済にしか利用できないが、Apple Pay / Google Payに設定すると、実店舗でのアプリ決済に利用できる。後払いサービス「イマすぐ入金」を利用すれば、必要な分だけチャージして後払い決済が可能だ。利用分は翌月末にまとめて請求される。3,000円〜50,000円まで希望の金額を利用でき、申込時に手数料も分かるので便利。

利用できるコンビニ:VISA加盟店

利用手続き:kyashアプリ上で手続き、Apple Pay / Google Payに設定

利用条件:年齢制限なし

支払方法:翌月末までに手数料とともにコンビニなどで支払う

手数料:申込金額によって異なる。

3,000円 〜 10,000円…510円

11,000円 〜 20,000円…815円

21,000円 ~ 30,000円…1,150円

31,000円 ~ 40,000円 …1,500円

41,000円 ~ 50,000円…1,800円

コンビニの後払いアプリは利用条件や手数料を確認しよう

後払いアプリの特徴やメリットとともに、コンビニで利用できる後払い利用アプリを紹介した。後払いアプリはサービスによって利用条件や後払いの決済方法、利用金額や手数料が異なる。事前に確認して利用することで、上手に後払い決済を取り入れられるだろう。利用機会の多いコンビニに対応しているアプリを選ぶのはもちろん、対応コンビニの多いアプリも入れておくと、いざというときの支払いにも利用できる。

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