マルエツ三郷中央店が7月10日、増床リニューアルオープン、「アーバン500坪モデル」の実験を集大成、駅前立地受け、寿司を象徴に

2026.07.16

マルエツは7月10日、埼玉県三郷市の三郷中央店を増床リニューアルオープンした。同店はつくばエクスプレス三郷中央駅から徒歩約1分、100%子会社のマルエツ開発が開発、運営するショッピングセンターの「エムズタウン三郷中央」の核店舗として2005年10月にオープンし、20年以上に渡って駅前の食を支えてきた。

今回の改装では売場面積を338坪から500坪規模へと約1.5倍に拡大した。新店ではなく既存店の活性化だが、本間正治社長は、インストアベーカリーの新設や生鮮素材を使った惣菜の新規導入など、同社が直近で取り組む新しい店づくりのエッセンスを盛り込んだ戦略店であることを強調した。

駅からすぐの場所にある三郷中央店。売場面積を約1.5倍に拡大したが、外からは分かりづらいことから、いかにそれをアピールするかが重要との認識

商圏は700m圏に7028世帯、1万5100人。三郷市全体と比べ単身世帯の構成比が高い一方で、年齢別では14歳以下と25〜54歳が多く、30〜40代のファミリー層の居住が厚い世帯数伸長エリアだ。改装前の同店は、駅前立地を反映して夕方18時以降に売上げのピークが集中する、惣菜構成比15〜16%の「300坪のコンパクトな駅前のお惣菜を中心としたお店」(本間社長)だった。今回の活性化には、この駅前の利便性を軸に残しながら、日中、週末のハレの日、さらに広域からのまとめ買い需要を上乗せしにいく狙いがある。

改装に際して新たにストアコンセプトとして「旬と鮮と安」を設定。それぞれ「旬」は「いまだけ、ここだけの味」、「鮮」は「フレッシュな驚きと喜び」、そして「安」は「安全、安心、そして安さ」を意味している。これは今回の三郷中央店だけでなく、前述の10店に適用し、打ち出していくものだという。

「旬と鮮と安」をストアコンセプトとして打ち出し、売場内でも随所でそれをアピールする

都市型フォーマットは「マルエツ プチ」というように屋号を含むフォーマットの概念となっているが、この500坪モデルについては別の屋号を掲げるわけではなく、このストアコンセプトを「屋号の上に押すスタンプのようなもの」として位置付けると本間社長は表現する。

このコンセプトが登場した背景には、マルエツが昨年から進める500坪クラス既存店の活性化がある。本間社長によれば、都心の300坪クラスや小型フォーマットのマルエツ プチはある程度競争優位のスタイルが見えてきた一方、最も答えを出しにくかったのが「アーバン立地の500坪クラス」だったという。

そこで昨年、生鮮、デリカの強化を主眼とするこのコンセプトで3店を先行して活性化。手切りの牛肉のように、人時を投入してひと手間かける売場づくりで独自性を打ち出してきた。この考え方に立つ店舗は現在約10店に広がる。

ただ、改装成果にはばらつきがあり、全体では2桁近い売上伸長ながら、目安とする130%超の達成は数店舗にとどまるとし、既存のマルエツとの違いをどうお客に打ち出せるかが課題だとする。同店もこの系譜に連なり、グロサリー、日配の約500SKUを政策的な価格で打ち出すことなども先行活性化店と共通となる。

三郷中央店の取扱SKUは精肉約380、青果約270、鮮魚約190、惣菜約260、ベーカリー約50、日配食品約2040、一般食品約4340、酒・たばこ約720、生活用品約2200の計約1万450SKU、総尺数は約1900尺となっている。初年度の年商目標は22億6000万円。売場面積の約1.5倍化に対し、週末、広域の支持を上乗せした「1.5倍プラスアルファ」の売上げを狙うのがこの数字となる。チェックアウト回りではフルセルフレジを9台から16台へ増設した。

売場レイアウト。メインの出入口は駅側となる右下の出入口。主通路に沿って青果、鮮魚、精肉、デリカと続くが、デリカは第2主通路の奥となっていて、第3主通路には洋日配、さらに冷凍食品が続く形
フルセルフレジを16台に拡大するなど、売場面積の拡大と併せ、レジのセルフへのシフトも行っている。もちろん、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)グループのスマホPOSである「スキャン&ゴー」も使える

売場づくりでまず意識したのが開放感だ。風除室をガラス張りとし、入口正面の青果は平台を低く抑えて、店頭から最奥の鮮魚まで見通せるレイアウトとした。常温の野菜を上からしっかり見てもらう狙いに加え、日が落ちてからもガラス越しの明るい店内が駅利用者の目に入ることで、300坪時代の「コンパクトな店」というイメージの刷新を図る。買物環境としても、生鮮売場の主通路を広げてカートやベビーカーでも回遊しやすい環境を整えたという。

青果の平台は意識して低く設定することで、奥の鮮魚売場まで見通せるようにした

精肉は売上高構成比約12%を計画する。同社では都市型小型店を中心にアウトパックを活用するが、今回のような大型店は店内加工もしっかり残す。牛肉食べ比べセットで専門店のような味わいを訴求する他、牛豚鶏、味付け肉の大容量パックを拡充した。

焼肉商材は平ケースで訴求。「食べ比べセット」は牛豚、それぞれ部位ごとなどさまざまな切り口で商品化をしている。黒毛和牛でマルエツのマークや文字をかたどった商品を作るなど、「楽しさ」の要素を付加している
精肉では商品ごとに大容量の商品を充実させている
味付け肉も大容量パックで買い得感を訴求しながら売り込む

大容量は若いファミリーだけでなく、週1回のまとめ買いで小分け冷凍する年配客の支持も高いといい、冷凍庫の大型化といった家庭側のインフラ変化を踏まえ、大型パックは若い世代のものという固定概念を外した。ユニット売価は上がっても、単位当たりでは割安になる設計だ。

鮮魚は売上高構成比約10%を計画。精肉同様、店内加工による商品化を織り交ぜ、競争力を高める。刺身用のサクの品揃えを広げて鮮度感を打ち出し、冷凍商材や大容量商品を集めた999円(本体価格、以下同)の均一コーナーも展開する。

サクを前面に打ち出し、鮮度感と共に安さを訴求。もちろん、刺身盛り合わせもそれに続いてしっかり品揃えしている
精肉だけでなく、鮮魚でも冷凍商材では大容量商品を打ち出しつつ、999円の均一価格で買いやすさを高めている

一方で、「鮮魚強化」の象徴とされることが多い丸魚については島の平ケースでのパック商品の取り扱いにとどめている。「次世代旗艦店」として昨年11月にオープンした売場面積557.4坪の大型店であるBLiX茅ヶ崎店(神奈川県茅ケ崎市)では、対面販売の売場を強化し、丸魚の売り込みを強化したことからすると対照的な売場といえる。

鮮魚の丸魚は対面販売のような売場を設置せず、平ケースでのパック商品の取り扱いにとどめている

これに関しては「今回は立地特性。決して丸魚をやらないということではない」(本間社長)とする。駅近で夕方にデリカの構成が高まるこの立地では、刺身と寿司にこそ鮮魚の主張を集約すべきだ判断したという。

「今回、『マルエツといったら寿司』ということで、MD(マーチャンダイジング)としての特色を出していきたい」(本間社長)。その日入荷した丸魚を店内でおろした上で寿司に使用するといった展開など、丸魚を寿司のたねとして生かす方向の模索である。それは後述する生鮮惣菜でも同様だという。

その受け皿となるのが「魚悦寿司」だ。08年10月にオープンした鮮魚強化型の越谷レイクタウン店(埼玉県越谷市)を皮切りに育ててきた同社の看板カテゴリーで、店内に作業場を設けてたねを切るところから製造する店、あるいは他店で製造した商品をサテライト供給するなど複数パターンで拡大を図っている。

本間社長は、「お魚屋さんの究極のデリカは寿司であろうと。各社がいろいろ取り組みをする中にあっても、マルエツに競争優位性のあるカテゴリーだと理解している」との認識を示す。その上で、今回の三郷中央店の大きな特徴は「寿司売場」について、鮮魚とデリカの壁を越えた集合展開を実施したことだ。

「売場の展開も、惣菜とか鮮魚とか部門の垣根を取る。これは大きなキーワードになる。お客さまから見たときの品揃え感や売場が大事で、やはり売場のゾーニングについてもMDと共に壁を壊す必要があると思っている」(本間社長)

既存店での導入を進めながらカテゴリーとして強化を図ってきた鮮魚の「魚悦寿司」。今回は「寿司売場」として部門の壁を越え、鮮魚売場で鮮魚の商品とデリカの商品を隣接して1つのコーナーとして展開(写真手前が鮮魚の商品、奥にかけてデリカの商品が並ぶ)。バックヤードで魚を切る姿が見える前のケースで寿司を展開することで、鮮度感が増している
鮮魚部門として強化してきた魚悦寿司。手書きPOPなども活用しながらアピール。今回の店を象徴する売場の1つ

今回、同社の草加デリカセンター(埼玉県草加市)から供給したものに店内加工の素材を組み合わせるハイブリッド型の新商品として、デリカとコラボレーションした「創作稲荷」を投入するなど、握り寿司や巻き寿司にとどまらないラインアップの充実を図ると共に、鮮魚部門としてのデリカセンター活用の模索も開始。

デリカセンターで一定程度加工したものに、店舗の鮮魚部門でフレッシュな素材などひと手間を加えて完成させるハイブリッド型の新商品の「創作稲荷」を投入

さらに本間社長は、「検証はするが、いまこの(スピード感が求められる)環境なので検証に1、2年をかければ周回遅れになる」として、一定の仮説のもとで同様の売場を広げていく構えだ。もちろん、「今回は最大のフルパターン。オープン日は展示会のようなもので、大事なのは来週、再来週、来月」(同)ということで、平日の売場づくりについては本部も入りながら全社一丸で取り組みながら売場を追求していく。決して店任せにしないという。

各社強化する味付け商品では洋風メニューも展開

青果は売上高構成比約15%の計画。マルエツとしては都市型小型フォーマットを含め、主力部門であることもあって生鮮3品ではトップの構成比。地元生産者による地場野菜の取り扱いを拡大して旬を身近にしつつ、カット野菜などのよりどりまとめ買いコーナーで手軽さにも応える。

青果では素材と共に簡便重要に向けた商品も充実。カット野菜は小型店のマルエツ プチではデリカ売場での展開が始まっているが、三郷中央店は大型店ということもあって青果売場で展開。よりどりで割安感を打ち出し、まとめ買いを促す

カットフルーツやフレッシュフルーツを使ったデザートは日配のデザートと集合展開し、食後の一品からちょっとしたご褒美まで、選ぶ楽しさのある売場を提案する。

カットフルーツはスイーツの切り口でフレッシュフルーツを使ったデザートと集積。今回、一部日配部門の商品を青果売場のこのコーナーに差し込んでいる

一方でデリカは売上高構成比16%の計画で、リニューアル前からの高い構成比を維持、拡大。新商品「こだわりトルティーヤの彩りタコス」などの洋風メニュー、デリカセンターでご飯を含め6〜7割まで製造し、店内でメインのおかずを加えるなど、ひと手間をかけて仕上げるカセット弁当も含め、草加デリカセンターのインフラをフルに活用する。

新商品としてタコスを導入
ご飯と副菜をデリカセンターで詰めたものを納品し、メインのおかずを店内で加えることで完成させるカセット弁当を水平展開。デリカセンターを活用した形で、より競争力のある商品開発の模索が続く

「窯焼きピッツァ」は、低温で長時間発酵させた生地を店内で手延ばしし、専用窯で高温のまま一気に焼き上げる商品で、今回、改めて価格だけでなく、製造方法も変えるなどしてリニューアル。2枚1000円のバンドル価格を打ち出しながら、売り込む。

「ピザはある意味、この店からのリスタート。このカテゴリーは必須アイテムで、プライシングだけでなく、味も比較されるが、やはりスーパーマーケットなので値頃感はすごく大事。今回は値頃感を重視したプライシングにした」(本間社長)

ピザは必須アイテムと位置づけ、価格だけでなく、品質面でも強化を図った

新設の店内焼き上げインストアベーカリーは、売上高構成比約1.5%を計画。昼食やおやつに人気の調理パン、菓子パンからドーナツ、食事用パンまで、通勤通学から週末までの多様な食シーンに対応する商品構成としている。

マルエツ独自のバーガーならぬ「パーカー」など調理パンを含むインストアベーカリーを新設した。なお、パーカーはアメリカのボストン発祥の2つ折りのパンである「パーカーハウス」にちなむ

デリカにおける価格対応としては、299円の弁当のような低価格帯の商品も今回のアーバン500坪モデルの10店では必須アイテムとして扱いつつ、どちらかというと、デリカは価値があった上での安さを前提に、低価格一辺倒とは一線を画すという。

デリカはバラエティ豊かな店内製造中心の商品が並ぶが、低価格対応としてアウトパックの299円の弁当も品揃えしている
今年5月にリニューアルした定番のカツ重(丼)の「ふわとろ玉子のロースカツ重」。売れ筋の超ベーシックだからこそ、改めて強化
今年4月から全店展開となった新シリーズの「五満悦うどん」も天ぷらと併せ、しっかりコーナー展開
「鉄板焼」もコーナー展開で専門性を打ち出す
焼き鳥はばら販売も実施しつつ、5本、10本のよりどりのミックスマッチ販売で買い得感を打ち出す
おにぎりは店内握りの商品を前面に、コーナー展開
アウトパックの冷惣菜の定番商品であるポテトサラダやマカロニサラダでは、小量目の商品をそろえつつ、大容量商品のミックスマッチ販売も実施しながらまとめ買いを促す

なお、デリカ部門に限ると売上高構成比は改装前と同水準の約16%にとどまる。もちろん、他部門もそれぞれ増えることもあるが、一方で「デリカ」という意味では先述の新規導入の「魚悦寿司」、あるいは鮮魚、精肉の素材を使った生鮮部門の惣菜である「旬鮮庵」、さらに鮮魚のアウトパックの即食商品シリーズの「おつなFISH」、精肉の「おつなMEAT」「おとなMEAT」などは、売上げはそれぞれの生鮮部門に付くためデリカ部門の売上げにはならないということもある。

鮮魚の売上げになる魚悦寿司や鮮魚、精肉の惣菜、即食商品までくくれば実質20%ほどの水準にある。その意味では、お客から見た「デリカ」の売上げは改装前と比べてかなり伸びる格好になる。

鮮魚部門が手がける店内製造の惣菜
こちらは精肉部門が手がける店内製造の惣菜。ブランドは鮮魚、精肉共に共通の「旬鮮庵」で、1つの平台の表裏を使って展開されている
鮮魚、精肉のアウトパックの即食商品はデリカ売場での展開が主流になっている

今回、精肉惣菜の話題づくりの商品として、ご飯500gに「みちのく森林鶏」のチキンカツをたっぷり盛り付けた「メガ盛りみちのく森林鶏チキンカツ弁当」を展開している。昨今、他社でも何人かでのシェアを前提とした「大型の弁当」が存在感を増している中、商品開発ミーティングで展開してみたいという声が上がった商品だという。

こちらはチキンカツではないが、みちのく森林鶏の唐揚げのメガ盛り弁当
五満悦うどんでもメガ盛り(Wサイズ)の商品を展開していた

本間社長は「やりたいことがやれない会社にはしたくない。やってみないと商売は分からないというのが持論だし、やってみて、答えはお客さまに聞く」というスタンスで臨んでいるとした。あくまで「答えはお客が知っている」という考え方で、先入観にとらわれ過ぎず、挑戦を促していく姿勢だ。

日配食品は売上高構成比約19.5%、一般食品は同約18%を計画。価格がダイレクトな評価軸となるナショナルブランド(NB)商品では、イオングループのプライベートブランド(PB)商品のトップバリュの、特に低価格ラインのベストプライスを軸にNBとの比較購買に応えつつ、支持の厚いNB自体は適切な価格設定で競合店に対じする。

加工食品ではエンドなどを活用してNBとPBの比較販売を積極的に仕掛けながら、安さを訴求
主通路側のエンドではNBとPBの比較販売の他、単品のエンドなどシンプルにしている

ただし、このストアコンセプトにもある「安さ」については加工食品と、生鮮、デリカで考え方を分けている。本間社長は、「生鮮、デリカの安さはクオリティとのバランスをちゃんと意識しないといけない」と強調する。

基本的に競合店と同様のものを販売する加工食品はあくまで価格の低さを追求するが、生鮮、デリカについては「鮮度があっての安さ、クオリティがあっての安さ」(本間社長)が重要になる。そこのバランスを取っていきたいという。「『安さ』を価格一辺倒で捉えることには一線を引くべきだと思っている」(同)

また、究極のまとめ買いである飲料などのケース販売については全社的に強化している。駅前ではケースは売れないというのがかつての社内の常識だったが、イオングループ全体で取り組むデータ分析ツールのカテゴリープレイブックで購買構造を検証した結果、飲料水などのケース販売が駅近でも必須と判断、現在、小型店のマルエツ プチを含めて導入を拡大している。三郷中央店も駅前店舗ではあるが、しっかりとケース販売の商品をそろえている。

ケース販売は駅近など、立地に限らず導入するようにしている。データを分析した結果だ
安さを重視しているものの、飲料などはばら商品の冷蔵販売も実施。ディスカウントストアなどが採用する常温販売特化にはしていない
これはケース販売ではないが、陳列オペレーションの簡素化が見込まれるケースごとの陳列を日配などで採用している
冷凍食品は第3主通路最後に広大な売場を設置

また、これはU.S.M.Hグループ全体での取り組みとなるが、デリカにおけるグループ4社の監修商品、共通の商品の導入を順次進めている。今回もいなげや監修の大海老天重、メロンパン、カスミ監修の塩唐揚げなどを導入。同様に、グループ企業へのマルエツの商品の導入も進めている。

他のグループ企業でも展開が始まった各社監修の商品の水平展開。こちらはいなげや監修の「大海老天重」。原料などが完全に同じではなく、仕様の共通化のためあくまで「監修」としている
こちらはカスミ監修の「4種のだしの旨み広がる!国産むね塩唐揚げ」
メロンパンはいなげや監修の「伝説のメロンパン」を導入しつつ、自社で開発し、グループにも展開が広がっている「バター香るフワさく♡メロンパン」を併売。ラインアップに厚みが出ている

本間社長は、将来的にはどこの企業の監修といった枕詞なしにグループが融合した商品、売場が生まれる姿こそ目指すべきだとし、マルエツ プチなど一部を除く各店へ速やかに拡大する方針を示した。

売上高構成比の計画では、他に酒・たばこは6%、生活用品は約2%を計画。生活用品は2200SKUを品揃えする。

売場が広がったこともあって、生活用品も一定程度品揃え。アジアンコスメなど需要が高まっている商品はしっかりエンド展開している

販促面では、昨年全店導入を完了した電子棚札の上に、この店では従業員発案の手書きPOPを加えている。手間がかからない電子棚札は、生産性向上を支える標準インフラである一方、その上に売場の熱量や売り手としての思いをどう乗せるかが課題になる側面もある。

今回の手書きPOPは全社的な方針ではないものの、こうした現場の発信について会社としても受け止めて尊重する意向だという。他にも例えば、グループのいなげやがソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を含むデジタル販促を積極的に活用しているといった事例もあることから、マルエツとしても学びながら追求していきたいという。

オープン取材に対応する本間正治社長。若手社員のアイデアで胸ポケットからマルエツのオリジナルキャラクターであるまるっぴーが顔を出す。アイデアは基本的にすべてやってみるというスタンスを取る。いま従業員からもぬいぐるみがほしいという声が非常に多くなっているという

特に今回注力した寿司について本間社長は、「ご家庭のハレの日の出現率の高いアイテム。そのときに当てにされる、例えば『イベントのときにはマルエツのお寿司、だったら三郷中央店だね』と寿司のイメージとしてマルエツを第1想起してほしい。そのためには大いにアピールしていかなければいけないので、そこはかなり振り切りたい」と語る。

アーバンに限らず、特に品揃えが充実した大型店同士の競合においては、「この商品を買いたいからこの店に行こう」という「第一想起」になる商品、カテゴリーをどれだけ持てるかが重要になる。今回は、その意味では寿司カテゴリーが挑戦のターゲットとなった格好だ。

「旬と鮮と安」のストアコンセプトを含め、新しい仕掛けを随所に導入した今回の三郷中央店。駅前で20年を刻んだ既存店は、アーバン500坪モデルの現時点の集大成として、同社にとっても大きな試金石となる。

マルエツ三郷中央店概要

所在地/埼玉県三郷市中央1-3-1(エムズタウン三郷中央内)

オープン日/2026年7月10日(増床リニューアルオープン)

営業時間/9時〜25時

売場面積/493坪(338坪から増床)

駐車台数/121台

駐輪場/237台

店長/酒井和典

従業員数/正社員15人、パートタイマー、アルバイト51人(8時間換算)

年間売上高(初年度目標)/22億6000万円

商圏人口/700m商圏7028世帯1万5100人

お役立ち資料データ

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