セブン-イレブンがセミセルフレジを全国の店舗に導入。接客時間を短縮を狙う

2020.08.07

9 月以降、順次全国のセブン-イレブンの店舗に導入

セブン-イレブン・ジャパンは、レジでの接客時間を短縮する取り組みの一環として、商品のスキャン以外の精算部分の操作をお客自身が行うセミセルフタイプの「お会計セルフレジ」を、9 月以降、順次全国のセブン-イレブンの店舗に導入していく。

その後、2021年8月までに、全エリアへの導入を完了する見込み(一部導入しない店舗がある見込み)。2019年4月に策定した「行動計画」に基づく取り組みで、お客にとってのより快適な買物環境、および店舗従業員にとって働きやすい店舗の実現に向けた取り組みの一環だという。

今回、お客がレジに並ぶ時間の短縮および従業員のレジ接客に要する時間の短縮と作業効率化を目的に、綿密な実証実験を経て新たに導入することになった。一部テスト店舗での検証に基づく、セブン-イレブンの平均的な売上げ、客数の店舗における見込みとしては、約7時間分のレジ接客時間を削減できる計算になる。

また、同社としては、従業員が現金に触れずに接客が可能となる点で新型コロナウイルス対策としても効果的と考えている他、お客にとっても、現金の他、各種キャッシュレス決済にも対応していることもあって、キャッシュレス決済の利用促進にも期待をかけている。現金、クレジットカード、デビットカード、各種バーコード決済、電子マネーではグループのnanaco、交通系電子マネーなどの決済方法に対応している。

セブンは数ある方法から「セミセルフ」を選んだ

商品のスキャンから精算まで全てお客が行うセルフレジ、あるいは商品のスキャンは従業員が行う一方で、その後の精算についてはお客が行う形のセミセルフレジがスーパーマーケット(SM)を中心に広まって久しい。特に昨今は深刻な人手不足の中、人時の多くを占めるレジ業務を効率化するため、あるいは採用環境が厳しい中でレジを開くための対策としてセルフレジ、セミセルフレジを導入する店舗が増えている。

また、昨今ではお客が端末を持って商品をスキャンしながら、もしくはカートに端末が付いていて商品をスキャンしながら買物し、場合によってはそのまま精算までできるような形が登場している。究極的にはアメリカのアマゾンゴーのようにレジ自体がない店も登場し、技術的にもさまざまな形でより快適な買物環境、買物体験が追求されている。

その中では究極の形ともいえるレジのない店は、やはりカメラや重量センサーなど設備面の重さもあって広がりは限定的といえるが、それ以外の形は次第に広がりを見せている。

いずれも共通項は、「店が行っていた精算業務の一部、あるいは全てをお客側に移転し(レジのない店の場合は業務自体をなくす)、店側の負荷が減る」ということだ。つまり、お客側にとっては「負荷が増えることにつながる」といえるが、それでもよいとお客が考えるか、もしくはそれによって、それまで以上に買物環境が快適になれば、店、お客双方にとっても好都合であることになる。

セブン-イレブンはこれまでセミセルフの他、セルフレジなどを実験的に導入してきた経緯がある。今回、全国への拡大に当たってはセミセルフの形を採用したが、それには対面の要素も残していくことの重要性も影響していると思われる。また、お客がスキャンする方式やセルフレジには、通常以上に不正のリスクがつきまとうこともあるだろう。今回の展開拡大が今後、他のコンビニ、さらにはSMなどにどのような影響を与えるか、注目だ。

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