ヤオコー和光丸山台店がオープン、ヤングファミリー特化の旗艦店
2022.04.22
2021.10.26
ヤオコーは10月14日、埼玉県和光市に和光丸山台店をオープンした。半径1kmの商圏内では人口が増えており、とりわけ、20~40代が多い。
また、単身世帯が49.6%を占め、中でも若い単身者の割合が高い。そこで、冷凍食品や惣菜など利便性が高く、商圏ニーズにマッチする商材を強化した。売場面積は約825坪。初年度売上げ目標は28億円を計画している。
同店は、和光市駅南口から約800mに立地、川越街道などにも近く交通至便だ。和光市駅は東武東上線、東京メトロ有楽町線・副都心線が通っており、東京都心へのアクセスにも恵まれている。
そのため、通勤、通学に好適の住宅地として、開発が進められているエリアなのだ。半径1㎞圏の人口は約4万1000人、約2万1000世帯で、半径3㎞圏の人口は約29万8000人、約14万8000世帯となっている。
2020年11月に新装開店した旗艦店の所沢北原店のモデルを進化させた。「ヤングファミリーに対応したミールソリューション」(同社)を重視し、仕事や子育てに忙しい若い世代向けに、即食、簡便食材のラインアップを拡大した。
一方で、価格競争力も底上げする。そのため、入口付近には、生鮮食品と惣菜を一体化して集積するが、「奥のグロッサリー売場は標準化を進めて、運営の省力化を図る」(同)など、売場づくりにめりはりを付けた。
売上高構成比は生鮮食品が37.3%、デリカが15.1%、グロッサリーが47.6%。アイテム数は約1万5800SKUで、内訳は生鮮食品が約1330SKU、デリカが約420SKU、グロッサリーが約1万4000SKU。冷凍食品の品揃えは同社最大級で、既存店の標準的な冷凍食品売場の約2.5倍の広さという。
ヤオコーファームのグリーンリーフやサニーレタスを販売
生鮮食品でも、「冷凍鮮度」「冷凍ストック」「冷凍おかず」を打ち出し、冷凍関連アイテムに力を入れる。
例えば、鮮魚売場では、「産地水揚げ急速冷凍の丸魚」の他、保存の利く「冷凍シーフードミックス」、解凍してすぐ食べられるスモークサーモンやマグロのたたきなどをそろえた。
また、「おやつ」も重点化したカテゴリーで、スイーツ、カットフルーツなどを強化。
青果売場では、集客の目玉としてレアな「パイナバー」(パイン芯抜き器)を導入した。
また、10月から埼玉県熊谷市のヤオコーファーム水耕栽培施設で収穫されたグリーンリーフレタスやサニーレタスも販売。
精肉売場では、地産地消の取り組みとして、埼玉県産黒毛和牛「尾熊牛」を発売する。
惣菜では、100%ナチュラルチーズを使ったドリアやグラタンなどの珍しい「チーズデリ」が呼び物。
インストアベーカリーでは、自社オリジナルソースで味付けし、店内で焼き上げた豚肉を使った「プルドポークバーガー」、おやつの「フルーツどら焼き」といった新作を投入。
グロッサリーでは、有機原料のスリランカ洋風スパイス、直輸入ワインなどのこだわりアイテムを充実させる。
同店は、ヤオコーが運営するショッピングセンター「the market Place 和光」(施設延べ床面積約3585 坪)の各店舗。11月以降に、無印良品やクリニック、歯科医院などがテナントして入居する予定だ。無印良品は、来店頻度向上を狙ってスーパーマーケットとの共同出店が増えている。この無印良品との組み合わせという点でも注目の店だ。(取材・文/野澤正毅)
ヤオコー和光丸山台店概要
所在地/埼玉県和光市丸山台3-13-1
オープン日/2021年10月14日
営業時間/9時~21時45分
駐車台数/234台(駐輪場226 台、バイク置き場8台)
敷地面積/9931.04㎡(3004坪、施設全体)
延べ床面積/1万1853.41㎡(3585坪、施設全体)
3849.22㎡(1164坪、ヤオコー床面積)
店舗面積/2728.34㎡(825坪、ヤオコー売場面積)
店長/岩崎道成
従業員/正社員23人、パートナー、ヘルパー、アルバイト212人(延べ人数)
年間売上げ/28億円(初年度予定)