飲食店で浸透する「モバイルオーダー」の現状|最新事例を交えて解説

2022.04.21

2021.02.09

モバイルオーダーは、非接触オーダーができるため、コロナ対策の意味合いもあってか、ますます運用する企業が増えている。

スマートフォンを使って事前にオーダーできるモバイルオーダーは、ユーザーにも店側にもメリットが豊富だ。スターバックス コーヒー ジャパンやすき家、日本マクドナルドなど大手の飲食チェーンが導入を始め、現在では別府商工会議所主催イベント「別府エールパーク」といった地方イベントにも利用されている。

今回はモバイルオーダーのメリットや注意すべきこと、利用している企業の利用状況を紹介する。

コロナ禍で急増するモバイルオーダーとは

モバイルオーダーとは、飲食店などのメニューをスマートフォンから注文できる仕組みだ。事前に注文をし、支払いは店で済ませるものや、アプリにクレジットカードを登録して支払いまでスマートフォン上で完結するものなど、その形態はさまざまとなっている。

利用者側のメリット

事前にスマートフォンから注文を済ませておくと、注文のためにカウンターに並ぶ必要がなくなるため、スムーズな商品の受け取りが可能。また、レジ前に立って注文する場合と比べて、注文の際、ゆっくり商品を検討できる点も消費者にとってはメリットになるだろう。

店舗形態によっては注文から決済までがスマートフォン上で完結するため、店員などとの接触機会が減少する。新型コロナウィルスの蔓延で非接触が推奨される昨今においてこれは大きなメリットといえる。

店舗側のメリット

スマートフォンで注文と決済ができるため、注文を取る作業やレジ作業が減少する。これによって店舗内の省人化、人時の削減が期待できる。人手不足が深刻な課題になっている昨今においてモバイルオーダー はその解決手段の一つとなり得る。

待ち時間が減少することで、飲食店にとっては、テーブルの回転率アップも期待できる。効率的にテーブルを利用しながら、売上げアップが見込める。また待ち時間が長いことから離脱してしまうお客も少なくなるだろう。

また、スマートフォンから注文するため顧客管理も可能だ。お客に対してサービスメニューや割引券などを送り、利用を増やしてもらうなどの施策にも活用できる。

モバイルオーダーを導入している企業

ここでは具体的にどのような飲食店がどのように利用しているかを紹介する。

日本マクドナルド

全国約2900店のうち約2700店がモバイルオーダーを取り入れている。そのうち約1700店は席に着いて、スマートフォンでテーブル番号を送るとテーブルまで運んでくれるサービスもある。決済を確定するまでは、キャンセルやメニューの変更が可能だ。

ただし、日本マクドナルドのモバイルオーダーは、「ピクルスを抜く」など個別オーダーには、まだ対応していない。

●スターバックス コーヒー ジャパン

スターバックス コーヒー ジャパンの場合は、ウェブからとスマートフォンのアプリからの2種類の方法でモバイルオーダーが可能だ。これからずっとモバイルオーダーを利用するかどうか分からない人は、ウェブから気軽にトライできる。

オーダーは店を選んで注文すると、受け取りまでの時間が表示される。テイクアウトにも店内での飲食にも適用される。

松屋フーズ

弁当のウェブ予約サイト「松弁ネット」を含む松屋フーズグループでも、モバイルオーダーを2020年10月よりほぼ全国の店舗で採用した。松屋は料理の注文をする際券売機でチケットを購入するシステムだが、モバイルオーダーを採用したため券売機に並ぶ必要がなくなった。

注文をするごとにポイントが10%貯まっていき、お得に利用できるためリピートが増えている。

すき家

一部を除き、ほぼ全国でサービスを展開している。まず、公式アプリをダウンロードし、支払い方法を登録しておく。メニューを選んで店内のQRコードを読み込めば、注文と会計が同時に完了。お得なクーポンが自動的に適用されて最安値になるといった機能や、お気に入りメニューを登録できる機能も備える。支払いには各種クレジットカードが利用可能だ。

ほっかほっか亭(ハークスレイ)

スマートフォンからほっかほっか亭の公式アプリをダウンロードする。公式アプリではモバイルオーダーができる他、新製品やお得な情報を随時受けられるようになる。利用方法は、公式アプリから空メールを送り、返信された申し込み書に必要事項を記入して送る。ご飯の量やトッピングも選べる点が優秀だ。

支払いまでできるが、現金で支払うことも選べるためクレジットカードをあまり使いたくない人にも好評だ。クレジットカードでの支払いは楽天ポイントとの連携も可能。ポイントが貯まるほか、クーポンなどをもらえ、お得感がある。

モバイルオーダーのシステムベンダー

フルスクラッチでモバイルオーダーのシステムを開発するには莫大なコストと期間を要する。そんなモバイルオーダーをより手軽に導入できるサービスも登場している。

例えばShowcase Gigの「O:der(オーダー)」は、POS連携、多言語対応、キャッシュレス決済機能などをモバイルオーダーに求められる標準的な機能に加えて、顧客情報を統合的に管理してリピーター施策も行えるCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)機能も搭載している。

飲食店の予約台帳、顧客台帳サービスシステムを提供しているトレタは、自社サイト向けテイクアウト受付ツール「トレタ テイクアウト」を飲食店向けに提供している。トレタ テイクアウトでは、自社サイトに埋め込めるテイクアイト受付フォームを手軽に作成できる。またインスタグラムなどソーシャルネットワーキングサービス(SNS)と連携することで、SNS上からもテイクアウトの受け付けができる。

まとめ

モバイルオーダーは、レジ作業の負荷を減らして店舗を省人化するなど、人手不足に対する一つの対策となり得る。

利用者側としても、待ち時間を減少できたり、不要な接触を回避できるなどメリットも多く、今後もさらなる利用拡大が予想される。

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