FABRIC TOKYOと大広が自動対話AIの実証実験を開始、一歩先のOMO体験を目指す

2023.10.10

FABRIC TOKYOは、2023年10月10日、国内ファッションD2Cの分野で国内初*の実証実験として、OpenAI社のChatGPTを活用したテキスト自動生成エンジン「Brand Dialogue AI(ブランド ダイアログ エーアイ)」による生成AIと顧客との新しい対話プログラムを、大広と共同で開始すると発表した。

FABRIC TOKYO独自のパーソナルデータを学習したAI「コーダイ by FABRIC TOKYO」により、お客はLINE公式アカウントのトークルーム上で、店舗でコーディネーターへ相談するように、自分自身にパーソナライズされた提案を受けることで、快適な購買体験を得られるようになる。

*自社調べ(2023年10月現在)
日本国内における「個人のパーソナルデータを学習した生成AIによるEC接客」として

研究開発の背景

FABRIC TOKYOは “Fit Your Life.”というコンセプトのもと、サイズだけでなく生き方や価値観にフィットする自分らしいビジネスウェアを提供している。

近年、お客がリアル店舗を訪れることなくECで購入が完結するケースが増加、ファッションの分野においても一般的となった。

生成AIによりお客自身にパーソナライズされた相談が可能になることで、店舗へ来店するための時間や、カスタマーサポートから問い合わせの回答を待つ時間が不要になり、24時間どこからでも、店舗で接客を受けるような体験をEC上で受けられるという一歩先のOMO体験の実現に、この実証実験を通じて取り組んでいく。

対話プログラムの概要

本プログラム「コーダイ by FABRIC TOKYO」は、店舗スタッフであるコーディネーターとして、LINE公式アカウントのトークルーム上でお客と対話を行う。

FABRIC TOKYOは、お客の購入履歴、サイズ、職業、趣味嗜好、ビジネスウェアに対する悩みなどの独自のパーソナルデータ「カラダID」を活用し、店舗での接客やEC上で、一人ひとりのライフスタイルとカラダにフィットする商品の提案とサポートをしている。

この「カラダID」のデータを元に、お客一人ひとりを理解した「コーダイ」が、FABRIC TOKYOの商品、ビジネススーツに関する着こなしや着用シーンによるマナーなどに加えて、店舗コーディネーターの接客やブランドの世界観、キャラクターを事前学習することで、ブランドの人格を持ち対話することが可能だ。

コーダイ(CODAI)という名称は、コーディネーター(COORDINATOR)+AIの組み合わせであり、CO-DAY(毎日共に)という意味も込められている。

実証実験では、10月から約4カ月間、一部のお客に対してAIで接客を行う。お客との対話を重ねることで、ニーズに合わせたさらなるアップデートを期間中にも進めていく。

■「Brand Dialogue AI」とは
「Brand Dialogue AI」は、AI&機械学習のスペシャリスト集団である株式会社 Laboro.AI(本社:東京都中央区)の支援を受け 大広が開発したブランドの思想に沿って各顧客とOne to Oneの対話を実施するテキスト自動生成エンジンだ。

OpenAI社のChatGPTにブランドコミュニケーションの起点となるブランド人格を反映したオリジナルの言語生成AIをベースに、各企業が保有する顧客データや商品データ、コンテンツデータを、ユーザーおよび対話内容に応じて瞬時にプロンプトを入れ替える独自技術「ダイナミックプロンプト」で反映することで、ブランドの思想に沿って各顧客とOne to Oneの対話を実施することが可能だ。

※OpenAI社は米サンフランシスコに拠点を構える、AI(人工知能)を専門とする非営利研究機関

■FABRIC TOKYOとは
“Fit Your Life.”をブランドコンセプトに、体型だけでなく、お客一人一人の価値観やライフスタイルにフィットする、オーダーメイドのビジネスウェアを提供するブランド。一度、来店し、店舗で採寸した体型データがクラウドに保存されることで、以降はオンラインからオーダーメイドの1着を気軽に注文することができる。リアル店舗も自社で展開し、関東・関⻄・名古屋・福岡の合計10店舗を運営中。

お役立ち資料データ

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