ベイシアが、ブリとヒラマサの長所を併せ持つ「ブリヒラ」を全店販売、産学連携による小売業界初の取り組み

2021.06.15

ベイシアは6月16日から、近畿大学(大阪府東大阪市)が開発したブリとヒラマサのハイブリッド種「ブリヒラ」を、小型店フォーマットのベイシアマートを除くベイシア全店で販売すると発表した。

ブリヒラは近畿大学がブリとヒラマサの交配によって開発したハイブリッド魚。関連会社であるアーマリン近大を介して種苗(養殖のための稚魚)として販売され、養殖業者が年月をかけて成魚まで育てた後、ベイシアが販売を担当する。ブリ類ハイブリッド種の産学連携による本格生産は世界でも初めての事例となる。

50年以上かけて産業化、ベイシアと近大など産学の連携があってこそ実現

ベイシアは近畿大学の関連会社である食縁と2017年に「持続可能な養殖水産物普及の協定」を締結。ブリヒラの大量生産による安定供給に向けて協力を積み重ねてきた。

近畿大学や食縁、養殖業者などと共に養殖規模を拡大することで18年に1000匹、19年に1万5000匹、20年に2万匹と段階的に供給量を増加、今年、本格販売を迎えることができることになった。

近畿大学産のブリヒラの人工種苗から育てた「近大生まれのブリヒラ」について、全店販売できる量にまで生産を増加させることができた。

「ブリヒラ」は、養殖用種苗生産技術における世界的な研究機関である近畿大学水産研究所が1970年、ブリのメスとヒラマサのオスの交配によって開発した独自の魚種で、近畿大学の登録商標となっている。そのため、「ブリヒラ」の名称が使用できるのは近畿大学産ブリヒラ種苗を用いて養殖したものに限られる。

今回の発売は、同大学が異なる魚の性質を受け継ぐ交雑魚研究を重ねる中、50年以上かけて産業化に取り組んだ成果となる。

ベイシアの橋本浩英社長(左)は、「ブリは冬場に熱を加えて食べることが多い商品だったが、ブリヒラは夏にお造りで、ご家庭で、ご家族で召し上がっていただければ」と語る。夏の需要創造への期待がかかる。右は有路昌彦・近畿大学世界経済研究所教授。食縁代表取締役も務める
「ブリヒラ」はブリのうま味成分の多さと、ヒラマサの肉質の強さや血合いの少なさなどの長所を併せ持ち、ブリのうま味とヒラマサの歯応えを実現している。左がブリ、中央がヒラマサ、右がブリヒラ。身の色を見てもヒラマサは白っぽく、ブリヒラはブリの色に近いことが分かる

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